マッサージ 2


D810 + AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G

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その先生は、かなり強烈かつ執拗に、臀部から腰の横にかけての部分を揉み解した。
時折「フーッ」と拳法のような呼吸で息を吐く。
独自の呼吸法があるようだ。
あちらにとっても、相当な重労働のはずである。

右の腰のサイドを強く揉むと、次に身体の反対側に回って、背中の中心から左側の筋肉に触れる。
神経がクロスしていて、効果が身体の反対側に出るようだ。
背中の筋肉のほぐれ具合を確かめて、再度腰に強烈なマッサージを施す。

それを左右とも、何度か繰り返した。
次に片足を直角に曲げた状態にして、その上からグイグイと押した。
思わず「うっ」と声が出る。
つい構えてしまい、身体が台から浮いた。

効果が現れはじめたのが、自分でもわかった。
腰のマッサージにじっと耐えていると、そのうち背中が楽になってきたのだ。
背中から肩にかけて軽くなり、すっきりとした気分になった。
いつもはマッサージの間に寝てしまうのに、今日はまったく眠くならない。

1時間かけて腰をほぐしてもらい、その結果、身体全体が非常に楽になった。
疲労が蓄積して限界に近い状態で施術してもらったこともあるが、これほど劇的にマッサージが効くことは珍しいだろう。
嘘のように軽くなり、頭までクリアになった。

先生は、僕の身体なら、少なくとも90分は施術の時間が欲しいと言った。
今日のように60分のコースでは、中途半端で終わってしまうという。
まだほぐし足らないようだ。
まあ今回は夜遅いから仕方ないが、次回は90分のコースでお願いしたいと言った。

20数年マッサージをしているが、あなたの硬さはかなり重症だと言う。
今までで一番硬い患者とまでは言わないが、少なくともベスト10には入るだろうと言われた。
車で言えばブルドーザーのようなもので、決して乗用車ではないという(笑)

あなたの場合、女性のマッサージ師では体力的に無理だから、男性を指名するように、というアドバイスを受けた。
確かに、今までもマッサージ師の女性が、汗まみれになってフーフー言いながら揉んでくれたことがあった。
終わるとあちらがヘロヘロになっていて、何だか悪いことをしたような気分になる。

それにしても、いいマッサージ屋をみつけた。
しかも値段も安かった。
家から比較的近いので、今後も時折通ってみようかと考えている。
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