COLKIDが日々の出来事を気軽に書き込む小さな日記です。
COLKID プチ日記
怪我 2
D810 + AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G
大きな画像
診察室で、血圧と体温を測りながら、左手は台の上に乗せて、助手の男性が包帯を取った。
傷口にくっついたガーゼをはがすので、ピリピリとした痛みが走る。
そのためか、血圧計がエラーになり、再度測りなおした。
再び血が湧き水のように出てきた。
「パーツが無いね」
と傷口を見ながら先生が言われた。
カッターで左手親指の側面をそぎ落としてしまい、その皮を持ってこなかったのだ。
多分持っていっても、これは使えないだろうと思い、血まみれのティッシュと一緒にゴミ箱に放り込んでしまった。
先生も、下手に縫うとかえって変形してしまうから、皮が再生されて盛られてくるのを待とう・・と言われた。
手術はしないで、消毒して化膿止めを飲む治療法にするという。
ただ、傷が骨までいっていないか、レントゲンを撮ることになった。
僕としては、骨は大丈夫な事はわかっていたが、ここは専門家の指示に従った。
一度診察室を出て、レントゲンの部屋に通された。
左手を台の上に乗せて、いくつかのアングルで撮影した。
それから、今度は救急室という、手術台が1台置いてある部屋に通された。
台の上に寝かされ、身体には毛布を掛けられた。
左手だけ、横付けした台に乗せた状態である。
そのままの状態で、10分ほど待たされた。
上にはよくテレビに出てくる、沢山の丸いライトが見える。
横を見ると、先程撮影したレントゲン写真が吊るされている。
自分の手の骨の写真を見て、こうなっているのかと思いながら、指を動かしてみた。
ひとりになり、いろいろと考える。
今回の失敗は、どこで判断を誤ったか。
子供の頃からプラモデルを作るのが趣味だったので、カッターでプラスチックを切断するのは、ある意味慣れている。
時には手を滑らせて、指先を切ることもあった。
しかし今回の怪我はちょっと大きい。
もう一回だけと、カッターを押す手に力を入れたのが悪かった。
あれをやらずに、刃の方向を入れ替えればよかった。
あの一回の行為が、運命の分かれ道だったか・・・
仕事上で気になっている問題があり、注意力も散漫になっていた。
そもそも判断力が正常ならば、無理にカッターで裁断などせず、ニッパーか何かを使ったはずだ。
カッターを取り出した時点で、すでに誤った道に踏み込んでいたと言える。
冷静に分析すると、問題点が浮かび上がってくる。
しかし一方で、こういうことは運命で、何をやっても避けられないのではないか、という気持ちにもなる。
続く・・・
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )