COLKIDが日々の出来事を気軽に書き込む小さな日記です。
COLKID プチ日記
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D810 + AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G
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知人の運営している通販の会社からの依頼で、個人の顧客に直接商品を送っている。
景気の回復は鈍く、町の小売店の動きはよくないが、その一方でネット通販の会社は売れ行きがいい。
ネットの業界で成功する人は限られるだろうが、それだけに全国独占状態になり、売上をどんどん伸ばしている。
実店舗のショールーム化・・そう言われて久しいが、僕の業界では、ここにきて顧客の世代交代はさらに進んだようにも見える。
町のお店で買おうという人が、いよいよ消えつつあるようだ。
しかし購入者を見ていると、面白いことに気付く。
外国人と思われる名前の比率が非常に高いのだ。
東洋系や東南アジア系が中心であるが、難しい漢字や発音しにくい片仮名で書かれた名前が多い。
西欧系の名前も決して少なくは無い。
もちろん送り先は日本国内の住所である。
日本の人口比率から考えても、ネット通販の利用者は、外国人が多いように思う。
日本語が苦手で、お店で話すのが億劫ということもあるかもしれない。
しかしそればかりではなく、買い物はネットで・・という習慣が、外国の人の方が身についているように感じる。
インターネットという新しいツールが、自然に生活の中に取り込まれているのではないか。
よく日本はインターネットに関して遅れているという話を聞く。
無料のWi-Fi環境が少ないなど、外国人が不満を述べているのをテレビで見る。
実際には外国語対応がなされていないだけで、世界的に見て決して技術面では遅れているわけではない、という意見を読んだこともある。
しかしユーザーの意識に関しては、もしかすると日本は遅れているのではないかと感じる。
日本在住の外国人の方が、素直にこの便利な環境に適応しているように見える。
周りの人に聞くと、コンピュータの操作に長けた人でも、ネットの通販は利用しないという人が意外に多い。
高齢者なら仕方が無いが、50代くらいから下は、そんな頭の硬いことを言っていたら笑われるだろうに・・と思うのだが。
もしかすると、古くからの日本の風習、あるいは日本語の文法など、日本独自の特殊な文化が、影響しているのではないかと思っている。
たとえば米国人などを見ていると、非常にデジタル的に割り切った行動をとることが多い。
白か黒かはっきりさせ、不要なものはバッサリ切り捨て、失敗したら修正してやり直す。
一方日本は、すべてにおいてはっきりさせず、ぐずぐずと中途半端な状態で事を進ませる傾向がある。
中間のグレーゾーンを重視し、果てはその部分にこそ真理を見つけ出してしまう(笑)
どちらとも言えない微妙な部分こそが、実はもっとも大切であるという特殊な感性を持っている。
普段そういう考え方で生活している者にとっては、コンピュータは感情の無い単純で冷酷な機械でしかないだろう。
中間世界の素晴らしさを理解できない暴力的な相手である。
インターネットを利用しない人は、コンピュータそのものを忌み嫌う人も多く、いくら便利ですよと言っても、ああだこうだと理由をつけて近寄ろうとしない。
それぞれの考え方があり、一概にコンピュータを否定する意見が間違っているとは言えない。
しかし当面は、人間の生活にはコンピュータ・ネットワークが大いに活用され、その環境に適応出来ない人たちは駆逐されていくであろう。
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