パン


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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ドイツで宿泊したホテルは、日本のビジネスホテルに近いものであった。
まあ部屋はずっと広いし、食事もいい。
しかしどこか殺風景な雰囲気は、観光に来て泊まる宿には見えなかった。
対応もそれほどいいとは思えない。

ただ展示会が開かれている間は、会場に近い(その気になれば歩いていける)こともあり、宿泊料金は非常に高い。
1泊で数万円取られる。
まだひとりだからいいが、大勢で来たらこの金額は痛い。
他の人たちはもっと遠い場所にある、割安のホテルに泊まっていたようだ。

朝食は最初は美味しいと思ったが、2日目も3日目も、メニューが同じである事に気付いた。
ビュッフェ方式で、パンや飲み物以外には、ハム類、ソーセージ類、チーズ類、玉子料理、サラダ、ヨーグルト類など、かなりの種類の食品が並んでいる。
ところがよく見ると、毎日まったく同じものが出されていることがわかった。
味は悪くないのだが、数日間泊まると、さすがに飽きてくる。

パンは小さなバスケットに入れて、自分のテーブルに持っていく。
大きな皿に乗せられたパンから、どれにしようかと選んでいると、ボーイが来てポイとパンを1個、その中に放り込んでいった。
他のお客の食べ残しのパンを戻したのだ。

もちろん食べ残しと言っても、口をつけたものではない。
歯型がついているわけではないが(笑)、いきなり当然のように戻したので、ちょっとビックリした。
日本でこんなところをお客に見られたら大変なことになる。

子供の頃、外務省に勤めていた叔父から、よく聞かされた話を思い出した。
フランスに駐在している間、お偉方が呼ばれるようなパーティでも、食べ残すのは勿体無いからと、残り物をゼリーで固めて、次の食事で再度出される事があったという。
時に歯型のついたものが入っていることもあると言っていた。
食べ物を粗末にしない・・という事なのかどうかはわからないが、外人は随分とケチだなあと思ったのを覚えている(笑)

まあいずれにしても、ビュッフェ方式の食事で、一度食べようとして席に持って行きながら、食べきれずに残すのもマナーに反している。
万一食べきれない時は、そのパンが再利用されることを前提に、次の人が嫌な思いをしないよう、きれいに残すのが礼儀なのだろう。
それを守らないと、結局自分に返ってくる(笑)

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