低い音


D810 + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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早朝、突然低音が鳴り響き、夢の中から引き戻された。
ゴゴゴゴ・・と地鳴りのような低い音が続く。
窓が共振して、カタカタと震えている。

地震・・だろうか?
ベッドに寝たまま考えた。
それにしては、本震が来ない。
地面も揺れている様子は無い。

外は既に明るくなっている。
カーテンの隙間から、部屋に光が射していた。
手を伸ばして、目覚まし時計を取った。
朝の4時半を少し回ったところだ。

しばらく音は続いた。
半分寝ぼけた状態で考える。
あまり体験したことの無い音だ。
何の音なのか、答えが出ない。

富士山が噴火した?
それが一番可能性が高い。
それとも何かの爆発?
テロか、あるいは他国から攻撃を受けたのだろうか?
爆風が来ないから、遠いはずだ。
もし核攻撃だったら、逃げようがないな。

寝ぼける・・というのは、恐ろしいことだ。
尋常な音ではないのは、理解している。
非常事態かもしれないのに、動こうとしないのだ。
ベッドの上に横になったままで、ぼんやりとした頭で考えている。
考えながら、夢の世界と現実の世界とを行き来している。

ピカリと、ストロボを発光したように光った。
隣でMrs.COLKIDが「雷?」と言った。
やはり目を覚まして、心配そうにしている。
光ってから数秒後に、ゴゴゴ・・という長い音が始まった。

どうやら雷らしい。
光るのは一瞬なのに、ずいぶん音の長い雷だな。
まるで、お腹でも壊したような音だ(笑)

また光った。
数秒後にゴゴゴ・・・

雷なら大丈夫。
急いで逃げる必要は無い。
僕は布団を被り、また夢の中に戻っていった。
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