古いブーツ


D800E + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G

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年末年始を奥日光で過ごした時、古いカベラス製のアウトドア・ブーツを持って行った。
昨年の12月12日にここで紹介したもので、20年も前に購入した米国ダナー製のブーツである。
僕の持っている靴のほとんどは、都会用と言ってよく、たとえ日光程度と言っても、雪深い中を歩くのは辛いだろうと思ったのだ。



前にも書いたが、僕の足はブーツとの相性があまりよくないようで、今までに買った多くのブーツはしっくりこない。
この古いカベラスのブーツはどうだったろうと考えたが、さすがに20年も前の話なので思い出せない。

そもそも靴の寿命は20年くらいが限界だろうから、普通に使っていたら、ボロボロになっていておかしくないのだが、ほとんど履いていないので、新品とは言えないまでも、使い古した感じはしない。
靴は昔の方が作りが良かったというが、このしっかりとした作りを見ると、案外これは貴重なブーツなのかもしれない。

それにしても、この靴を履いて、カメラの機材を持ってホテルの中を歩いていたら、エベレストにでも登るような大袈裟な姿になってしまい、みな何となくひいていた(笑)
これだけ頑丈そうでヘビーューティな靴であるから、運転がしづらいのではないかという心配はあった。
増してや雪の中だし、デリケートなアクセル操作が出来ないと危険なので、いつでも履き替えられるように、予備としてコマンド・ソールのトリッカーズも持って行った。
ところが、意外にもこのブーツは非常に使いやすく、足首もスムースに動き、運転するのに支障はなかった。
ブーツを履いたままで車を運転して、どんどん山の上の方に進んでいった。

気に入った風景をみつけると、車を道端に停めて、カメラを持って外に出た。
氷の上では、さすがに歩くのは慎重になるが、雪の上はまったく平気で、どんどん進む事が出来る。
不思議なくらい安定している。
多少雪が積もっていても、無視して踏み込んで行けるし、靴の中に水が入ってくることもなかった。
しかもシンサレートの分厚い繊維で包まれているため、十分に温度が保たれており暖かいのだ。

撮影しようと思って、雪に覆われた湖畔に入っていくと、それを真似して後を追ってくる人がいる。
不思議なもので、写真を撮っていると、必ず真似をして、同じ場所で撮ろうとする人がいる。
人と同じ事をしたのでは意味が無いと思うのだが、まるで一緒に行くと得をするかのようにくっついてくる。

ところが、今回は少し意地悪な結果になった。
雪深いところを突っ切って、その先に行ってカメラを構える。
それを追いかけてくる人は、ズボッと足がはまり込んでしまい、悲鳴をあげる。
見ると一応短めの登山靴のようなものを履いてはいるのだが、それではここまで入ってくる事は出来ない。
口惜しそうに引き返していくのを何度か見た(笑)

このブーツは便利なので、車に積んでおくことにした。
早速ちょうどいい大きさの手提げを買ってきて、それに入れてトランクに入れっぱなしになっている。
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