漏水 4


D800E + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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漏水の被害が、だんだんと明るみに出てきた。
しかし、我家はまだいい方であった。
やっと上の階のOさんと連絡がつき、管理会社立会いのもと、室内に入ることになった。
現在は神奈川の方に住んでおり、たまにしかその部屋には帰らないのだそうだ。
部屋に入る際に、Mrs.COLKIDも立ち会うことになり、またも会社を抜け出して家に戻らなければならなかった。

Oさんは昔からの顔見知りで、数年前まで近くのハンバーガーショップを経営していた。
僕も学生時代にはよく買いに行き、Oさんのおばさんとは親しかった。
そのため今回の件では大変恐縮しており、とにかく申し訳なかったと電話で何度も謝られた。

約束の時間に集り、鍵を開けて部屋に入った。
居間の扉を開けた瞬間、一同唖然として声を失った。
部屋が水浸しである。
それまで何度も、申し訳ないを連発していたおばさんも、あまりの事に無言になってしまった。

ちょうど1年ほど前にリフォームをして、まだ本格的には住んでいない状態だった。
きれいに仕上げられた部屋が、漏水でずぶ濡れになっているのだ。
和室が一部屋あるのだが、畳がたっぷりと水を吸っており、歩くとピチャピチャと音がした。
このまま種を植えれば、芽が出てきそうな状態である。

「こんなことが・・・」
そう言ったきり、おばさんは何も言えなくなってしまった。
我家も被害を受けたが、これに比べれば遥かにましである。

驚いてばかりもいられない。
まずは原因をみつけなければならない。
今回はすぐにわかった。
天井が染みだらけになっているのだ。
つまり、さらに上の階から、水が漏れてきているのである。
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