漏水 5


D800E + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G

大きな画像

まるで日光の土地のようだと思った。
流れてきた湧き水が溜まって湖を作り、そこから溢れた水が滝となって落ち、川となり次の湖に流れ込む。
日光はそういう立体的な構造になっている。
今回の漏水事件も、上下に3層の住宅を巻き込んで発生している。

我家よりふたつ上の階には、最近越してきた若い夫婦が住んでいるという。
最初に管理会社が行った時は、ウチは問題ないと言っていた。
逆に漏水の原因がその家にあることが、それで分る。
床下の配管で水が漏っているので、住んでいる当人は分らないのだ。

調査の結果、ボイラーから供給されるお湯の配管部分で、漏水が発生していることがわかった。
古くなり、配管の溶接部分に亀裂が生じたのだ。
すぐにお湯の供給をストップした。
その家では風呂に入ることは出来なくなるが、これで階下への水の漏れがようやく止まった。

夜になり、その夫婦が謝罪に来た。
本当に申し訳ないと平謝りである。
当人たちにしてみれば、青天の霹靂であろう。
何も悪い事をしたわけでは無いのに、不可抗力で加害者になってしまい、謝って歩かなければならないのだ。
逆に気の毒になった。

保険が効くのかどうか、現在調べているという。
個人で入っている保険は、自分の家のみが対象で、下の階の補修までは含まれていないという。
そのため、管理組合の保険が適用できるのかどうか調査している。
いずれにしても、かかったお金はすべてお支払いしますと、奥さんの方がきっぱりと言った。
なかなか男気のある奥さんだ(笑)

多分すべてがこちらの要求通りにはいかないだろう。
実際に被害が発生しているとしても、保険会社は簡単には支払いを認めないはずだ。
だからといって、最初から額を控えめにするわけにもいかないので、まずは被害を正確に洗い出すしかない。
我家もさることながら、上のOさん宅の被害額は一体いくらになるだろう。
コメント ( 10 ) | Trackback ( 0 )