漏水 2


D800E + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G

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床下に滴り落ちる水滴を、バケツで受け止めて、とりあえず階下への水の浸透を止めた。
僕はそのまま仕事に向かったが、Mrs.COLKIDはマンションの管理会社に連絡した。
ビル管理会社は24時間緊急の連絡を受け付けていて、いつでも対応してくれることになっている。

日曜日ではあったが、すぐに来てくれたようだ。
床下に潜り、ビニールのシートをテープで貼り、より確実にバケツの中へ落とし込むように細工してくれた。
床下のコンクリート面に小さな水溜りが出来ていたが、この程度なら、その下の店舗まで行くことはないだろうという。
まずは水が染み込んでいくのを止めて、次に漏水している箇所を突き止めなくてはならない。
いろいろ調べてくれたようだが、結局その日は原因ははっきりとしなかった。

水の滴る音は相変わらずで、翌日の朝になっても途切れる事はなかった。
僕は早朝トイレの中で、壁の向こうから聞こえる音をじっくりと聞いてみた。
ポタ・・・ポタ・・・という水の音は、意外に鋭角的に立ち上がっており、高いところから水滴が落ちているように聞こえる。
水道管は床下を通っているのだから、これはおかしい。

ふと思いつき、天井裏を覗いてみることにした。
一番近い天井裏の点検口は、隣接するユニットバスの上にある。
脚立を持ってきて、樹脂製の蓋を押し上げて、頭を天井裏に突っ込んだ。
暗闇をLEDライトで照らしてみる。

すると、ちょうどトイレの真上辺りで、上の階から水が滴り落ちているのをみつけた。
頭上のコンクリート面に黒い染みが出来、今にも落ちそうな水滴の山がいくつもはり付いて光っている。
原因は我家ではなく、上の階だった!
それが壁などを伝って、我家の床下まで流れていたのだ。

すぐにビル管理会社に連絡を取り、その日の日中、再度来てもらうことになった。
平日ではあったが、当然立ち会わなければならないので、その時間帯にMrs.COLKIDが仕事を中断して、一度帰宅し対応した。
この工数とロスは馬鹿にならない。

トイレの天井を切ってもいいかと、自宅からMrs.COLKIDが電話で聞いてきた。
管理会社の人から聞かれたのだ。
漏水している場所は、当然壁に穴をあけて作業しなければならないだろう。
構わないから、まずは水を止めることを最優先にするよう頼んだ。

帰宅すると、トイレの天井に大きな穴が開いていた(笑)
そこから水の経路を作り、足下に置いたバケツに流れ込むようにしてある。
ここ以外に浸入経路がなければ、水はこれでストップし、これ以上我家の床下に流れていくことは無いはずだ。
念のため床下に潜ってみると、そちらも一段落したようで、バケツの水は増えていない。

さて、問題は階上の部屋である。
普段あまり帰っていないようで、管理会社がチャイムを鳴らしたり、何度も電話したが出ないという。
やむなくその家の水道の元栓を止めたそうだが、我家への水の浸入は相変わらずである。
管理会社は、念のために、さらにその上の階の家にも行ったようだ。
そちらは「ウチではありません」の一言で片付けられてしまった。

漏水の原因である上の階の問題が解決してくれないと、我家に流れ込む水は止まらない。
トイレに置いてあるバケツには、ポタポタと途切れることなく水滴が落ちている。
それ以上被害が広がるのを、我家で何とか食い止めている状態である。
まったく困ったものだ。
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