完結


と言うわけで、今回の旅行は、初期の目的がほぼ達成でき、充実したものとなった。
今日は都内にある祖父のお墓に行き、北海道旅行の報告をしてきた。
ここまで済んで、旅が完結したように思う。

ちょっとすっきりとした気分になった。

D2X + SIGMA 10-20mm F4-5.6 EX DC /HSM
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青い家


町にはなぜか青いペンキで塗られた家がいっぱいあった。
意識して青いペンキで統一しているように見えたのだが、なぜだろうか?
雪の中で目立つのだろうか?

今回まわった地域では、海沿いに位置し漁業を産業としている地域が、全般にあまりうまくいっていないような印象を受けた。
内陸の酪農を中心とした地域では、そこも経済的にうまくいっているかどうかは分からないのだが、なかなか質の高い製品を生産していた。
特にハム、ソーセージの類や一部の乳製品には感心した。

漁業は魚の獲れる量が安定していないのかもしれない。
北海道以外のはるか遠い場所から仕入れてきて、その町で加工しただけのものも多いと聞く。
また新鮮さが身上で、それだけで売っているうちに、他の場所に追いつかれてしまったようにも思う。

Mrs.COLKIDが、もっと洋風の味付けを取り入れて・・なんていうアイディアを出していたが、多分そうまでして町を変えていくより、古いままでも年寄りが何とか食っていければ・・という保守的な考えの町民も多いことだろう。
皆を説得して引っ張っていく強力な力を持つリーダーが必要かもしれない。

もちろん大きなお世話と言われてしまうだろうが・・・(笑)

D2X + SIGMA 10-20mm F4-5.6 EX DC /HSM
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ある警官 2


以前ローカル局で、30年以上前のアニメを再放送していた。
その中で次のようなシーンがあった。

主人公の泊まっている宿で殺人事件が起きた。
そこに来た刑事が、主人公を見るなり次のように言った。
「ムッ、お前、怪しいやつだ。逮捕するぞ!」

外観だけでいきなり逮捕すると脅すなんて、今見ると失笑するような場面であるが、左翼活動家を取り締まっていた頃は、これが普通だったのかもしれない。
赤塚不二夫の漫画のピストルを撃ちまくる警官は、こういう警察に対する皮肉がこめられていたのだろう。

でも今時こんな態度をとる警察なんてないよ・・と思っていたが、その風潮がここではまだ残っているのかもしれない。
素直にビックリした(笑)

ま、別に逮捕されたわけではないから、これ以上文句は言わないが・・・
もしかしたら耳の不自由な警官だったかもしれないし・・・(笑)

D2X + Ai AF Micro Nikkor ED 200mm F4D(IF)
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ある警官 1


今回すべてが上手くいった訳ではなかった。
多少ではあるが、閉鎖的な土地ならではの体験もした。
その中で一番ビックリしたのは、地元の警察官の対応だった。

先祖のお墓参りをしている時、そのそばのお墓が一部壊されたということで、墓の持ち主と二人の警察官が来ていた。
どうやら自動車に縁の部分を踏まれたらしい。
そこは特に自動車侵入禁止の場所ではなく、前日にお坊さんに車での入り方を教わっていたため、我々もそこまで自動車で来ていた。

ところが我々は所謂「よそ者」なので、警察にとってあまり好ましい連中ではなかったようだ。
Mrs.COLKIDが「何かあったんですか?」と尋ねたら、年配のその警察官は、ジロリとにらみ返し、無言のまま何も話そうとしなかった。

今時そのような態度をとる警察官がいるなんて驚きだった。
Mrs.COLKIDもビックリして目を白黒させていた。
まるで真崎守の漫画の世界みたいだ。
にこやかな顔で「何かあったんですか?」なんてなれなれしく聞いてくるなんて、ますます怪しい・・と思われたのだろう(笑)

D2X + Ai AF Micro Nikkor ED 200mm F4D(IF)
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防波堤にて


穏やかな休日、港の防波堤には、大勢の釣り人たちが集まってきていた。
テトラポットの向こうに釣り糸を投げ込むと、数分おきに魚があがってくる。
中にはその場で調理を始める人もいる。

「今日はあまり釣れないほうだよ」
カメラを向けると、恥ずかしそうに釣果を見せてくれる。
「にいちゃん、雑誌か何かの取材かい?」

いや、ただの素人ですよ、と答えた時、あることに気付いた。
そうだ、みな僕のD2Xを気にしている。
素人でこんな大きなカメラを持ち歩いている人はまずいない。
しかも交換レンズと三脚、サングラスをかけた女性まで連れている。
誰もがプロのカメラマンの取材だと思い込んでいる。

雑誌の取材となると下手な態度はとれない。
したがって誰もが非常に愛想のいい顔をしてみせてくれる。
中には意識して向こうから話しかけてくる人までいる。

どうやらD2Xに助けられた部分は大きい。
その事実に今更ながら気付いた。
これが小さなデジカメだったら、こうはいかなかったかもしれない。

大袈裟なカメラというのは、実は重要なアイテムになるようだ。
こうなったら、このまま取材のふりをしていた方が都合が良いかも(笑)

D2X + SIGMA 10-20mm F4-5.6 EX DC /HSM
D2X + AF-S DX Zoom Nikkor ED 17~55mm F2.8G(IF)

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海べりの道


海に沿った道を歩く。
かつてこの辺りのどこかに、曽祖父の鰊御殿があったはずだ。

不躾かとは思ったが、道沿いの家を一軒一軒訪ねてみた。
いきなり来た見知らぬ訪問者に、さぞや驚かれるだろうと覚悟していたのだが、どの家の方も親切に応対してくれた。
こちらがこの地の住人の末裔だと知ると、よけいに親切に色々なことを教えてくれる。

僕の曽祖父の家は、早くに没落してしまったため、今となっては知る人は皆無といってよかった。
しかしその後もしばらく続いた親戚の別の網元のことは覚えている人も多く、場所を特定することができた。
その隣にウチの漁師小屋があったという話は聞いている。

かつて繁栄を極めた時代の痕跡は消えつつあった。
何年か前までは、ボロボロになった建物の一部が残っていたというが、それも今は完全になくなってしまった。

その時代のことを伝え聞いていた世代の人たちも、歳をとりこの地で生活するのは厳しくなり、都市部に住む子供たちに引き取られて行った。
この町の歴史を調べていた人でさえ、老齢のため同じように他の場所に移っていったという。
みながこの地を離れていく。
それが実情のようだ。

D2X + AF-S DX Zoom Nikkor ED 17~55mm F2.8G(IF)
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灯台


地元の観光協会から非常に親切にしていただいた。
この地に曽祖父がいたことを伝えると、総出で資料を調べてくださり、さらには墓地やお寺にMrs.COLKIDを車で連れて行ってくださったという。

これも何かのご縁ですから・・
そう、確かにこの地には「縁」があるのだ。

D2X + Ai AF Micro Nikkor ED 200mm F4D(IF)
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穏やかな日


ウミネコの奇妙な鳴き声と、出港していく漁船のエンジン音で、夜明け前に目が覚めた。
一瞬ここはどこだろう?と本気で悩んだ(笑)

旅館の目の前は港で、窓の外には水平線が広がる。
津波が来たら助からないなと、ちょっと恐怖を感じたが、考えてみたらこの数百年そんなことは起きていないのであった。

強風で有名な場所だそうだが、今日はとても穏やかで陽気がいい。
海は青く美しく、一昨年訪れた時に留萌で見た鉛色の海とは、だいぶ印象が異なる。

D2X + SIGMA 10-20mm F4-5.6 EX DC /HSM
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