VIVITAR 6


ついでにもう1枚、モノクロ写真を載せておく。

ビビター・シリーズ1・28mm-90mm F2.8-3.5は、ズームとしてはなかなか優秀なレンズである。
しかし単眼の高性能なものにはちょっとかなわないだろうと思う。
要は価格とのバランスだろう。

たとえばニコンのズームレンズの場合、いくら雑誌の評価に良いと書かれていても、1mくらいの大きい紙にプリントしてみると、単眼レンズとの差は愕然とするほど出る。
特に望遠レンズでは顕著である。
やはりズームに求めたいのは画質より機動力の方だ。
その点で、当たり前だが、マニュアルのズームレンズは不利である。

いろいろな意味で、今このレンズを楽しむというのは、余裕が必要とされる。
実は僕はけっこうこのレンズがお気に入りだ。
だってVIVITARのレンズを付けているだけで、その辺のおじさんカメラマンとは一線を画するじゃないか(笑)

なお正面から見た時にレンズの周りに赤い輪が付いているバージョンがあり、それだとさらにカッコいい。
僕はオークションに出ているものをその場で落札してしまったので、赤い輪がないモデルなのだが、そのかわりピカピカの新品だった。

D2X + Vivitar Series1 28-90mm F2.8-3.5
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VIVITAR 5


こうして何枚か並べてみると、レンズの持ち味が何となくわかって面白い。

個人的な感想ではあるが、暖かみのある色合いのニコンに対して、このレンズは冷徹に写る印象がある。
VIVITARの他のレンズにも同じ傾向を感じる。
もしかするとそういう思想で絵作りをしていたのかもしれない。
いずれにしてもデジタル登場以前の製品であるから、35mm銀塩でチューニングしたものであろう。
フィルムカメラで撮影すると、また違った面を見せるのかもしれない。

D2X + Vivitar Series1 28-90mm F2.8-3.5
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VIVITAR 4


色は比較的地味で、ニュートラルな方向だと思う。
解像度が高く繊細な表現をするレンズだ。

28-90といえば35mm銀塩時代の標準ズームである。
APS-Cサイズのデジタル一眼レフには中途半端な画角だと思っていたが、実際に使ってみて驚いた。
「目が望遠」の僕の感性にピッタリなのだ。
街を歩いていて撮りたいと思った多くのシーンが、この画角の中に収まってしまう。

D2X + Vivitar Series1 28-90mm F2.8-3.5
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VIVITAR 3


画質最優先で設計されたズームレンズだという。
画角を変えるとピントも狂うので、まず画角を決定してからピントを合わせる必要がある。
もともと明るいレンズなのでピント自体は合わせやすいし、なぜかフォーカスエイドもよく働く。
絞り開放だと解像度とコントラストが低くなるので、1、2段絞った方がいいかもしれない。

D2X + Vivitar Series1 28-90mm F2.8-3.5
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VIVITAR 2


日本ではあまり知られていないが、VIVITAR社は歴史のある会社で、ユーザーも多く海外オークションには大量に出品されている。
取引価格も比較的安く入手しやすい。

全盛期の同社レンズの中には名機と呼ばれるものも多く、以前紹介したNASA設計で世界一シャープといわれた90mmF2.5マクロなどはその代表格だ。
多くの製品は日本の中堅レンズメーカーにOEMで作らせていたが、それらのメーカーの多くは今はもう存在しない。
高い技術力を持ったレンズメーカーが、かつての日本にたくさんあったということだ。

同社の製品で特に品質に優れたものには Series1 の称号が与えられる。
この28-90ズームもその1本である。

D2X + Vivitar Series1 28-90mm F2.8-3.5
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