<3443> 写俳百句 (63) 夏 至
今日は夏至小さき虫にも今日は夏至
今日二十一日は二十四節気の夏至。昼が一番長い日。そして、一年の約半分終わったという思い。また、太陽が一番北側より昇り来る日でもある。この自然の仕儀、これは北半球の温帯に位置する四季の国日本に定住するものにとってみな同じ。冒頭の句はその思いによる。影響されるところはさまざまながら夏至は夏至で、身に及ぶところ等しく夏至である。
写真は夏至の朝。奈良盆地の大和は朝焼けに染まった。(午前四時四十分ごろ、雲が少々厚く、日の出は遅れた。塔は法隆寺の五重塔)。塔はいつもながら悲願と祈願の象徴たる眺めである。