世の中のうまい話

魚のウンチク、旬、漁師だけが食べている浜料理の紹介などなど・・・食べ歩きは八王子中心!都心も地方もたま~に

ゴッコ・布袋魚(ホテイウオ)

2024年01月31日 06時00分22秒 | Weblog


布袋魚(ホテイウオ)・ゴッコ

【語源】
呼んで字のごとく~七福神の布袋様に似ているからです。
プックリと丸くふくれた体形を、ふくよかな布袋様に見立てた
と言うのが定説。

北海道では「ゴッコ」と呼びますが、こちらの方が名が通っている
様です。

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     ゴッコの卵とヤリイカの煮物

【旬】
この「ゴッコ」は卵が美味しい。
産卵期は春になりますので、腹にたっぷり卵を持つ、冬が旬と
言えます。


     上・・・表側、下・・・裏側

【うんちく】
カサゴ目ダンゴウオ科ホテイウオ属の魚。

見た目のインパクトは、かなりのもの。オタマジャクシを大きく
したような風貌です。最大の特徴は腹に大きな吸盤を持っている事。

これは腹ビレが変化したものと言われています。

    ゴッコ汁

春になると、岩礁域の岩のくぼみや、海藻に数万個の卵を産み
つけます。そして、その卵を雄が保護し 40日前後で孵化します。
魚には珍しい~よい父親を演じる魚なんですね~

孵化した小魚は沖合い100m以浅で漂流し満3歳で成熟、接岸します。



【ブランド・産地】
ブランド化はされていないようです。

相模湾以北、オホーツク海と若狭湾などで漁獲されます。
主な産地は北海道。定置網、刺網で漁獲されます。

     ゴッコの肝煮





         ゴッコ汁

【産地ならではの漁師料理】
食べ方は、鍋、味噌汁、唐揚げなどが美味しいですが・・・・・
マグロ君の一押しは、北海道の郷土料理でもある「ゴッコ汁」。

昆布のだし汁を温め、切った身、水洗いしたゴッコの卵・肝を入れ、
しょうゆ、酒、みりんで味を調えます。
アクを丁寧に取り、豆腐、ネギ、大根、岩のりなどを加えて
出来上がり。

鮟鱇(アンコウ)に似たゼラチン質の身と何と言っても、この卵と
胆が美味い。

作り方のコツを産地の方にうかがったところ・・・・・
「卵を持った雌は身が少ないよ。だから雄・雌一匹ずつ使って作る
のが通の作り方じゃ~」・・・・と教えてくれました!


【ゴッコの捌き方】
魚を捌くのに必要なもの・・・・・・包丁です。
しかし、このゴッコを捌くのに、もう一つ重要なものが・・・・
それは~タップリの熱湯なんですよ~!

ぬめりの強いこの魚は、まず熱湯をぶっ掛けヌメリを取る事から
はじめます。
その後、裏の吸盤の下から包丁を入れ、腹を裂き、卵・胆、内臓を
取り出します。
最後に背骨に付いた血合いを丁寧に取り除き、もう一度 熱湯を
ぶっ掛けヌメリを丁寧にとります。
後は簡単・・・ぶつ切りに~!

ちなみに吸盤も食べれますよ~珍味ですね。


     ゴッコ汁
【栄養と効果・健康】
たんぱくな白身ですので、DHAやEPAは期待できないと思われます。
しかし、ゼラチン質が多いので、かなりのコラーゲンは期待でき
そうです。

お肌ツルツル!女性にお勧めですね~!












         ゴッコの唐揚げ







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