スケトウダラ(介党鱈)
【語源】
スケトウダラの語源は、鱈漁には網をあげるのに人手がかかり
助っ人が必要だから、「助っ人タラ」と言われる様になったと言う
説が一つ。
下顎(あご)が上顎より、突き出している事を「すけ口」と呼び、
見た目から、こう呼ばれるようになったと言う説。
佐渡島で獲れる物が味がよいので「すけと佐渡」と言う説もある。
「佐渡鱈」とかいて、スケトウダラとも読む。
【旬】
旬は真鱈(マダラ)と同様・・・・冬!
【うんちく】
正式名称は介党鱈「スケトウダラ」であって、助宗鱈「スケソウダ
ラ」ではない。しかし、後者の方が、よく使われているようです。
その理由は・・・なんと、NHKの放送が原因だとか。
終戦当時の食糧難の最中、配給物資の放送をラジオで行っていま
した。NHKは「今日の配給品は・・・スケソウダラ」となぜか
報じたのです。当時、情報源がラジオしかなく、天下のNHKが
報じた事もあって、この「スケソウダラ」が定着してしまったとか
・・・・・・。
生の助子(スケコ)
真鱈は白子、スケトウダラは卵と言われ、卵巣(助子)に価値が
あります。たら子や明太子の原料として使われ消費される一方、
身は非常に足が速い(痛みやすい)事などから蒲鉾やすり身などの
原料として、多くは消費されています。
辛子明太子
【ブランド・産地】
産地は、北海道が、全漁獲量の90%近くをしめています。
ついで、宮城、岩手などの三陸地方。
魚自体はブランド化されていませんが、明太子・たら子は有名ブラ
ンドがあるようです。
たら子
明太子で有名なのが博多の「ふくや」・「かねふく」など。
1月10日はこの「ふくや」が博多で初めて明太子を販売した事から
「明太子の日」としているようです。
しかし、韓国伝来の辛子明太子が初めて入ってきた発祥の地は、
山口県下関であるともいわれ、下関の「マルイチ前田」の明太子も
有名ブランド。
マグロ君のお勧めは、明太子で初めて、農林水産大臣賞を受賞した
マルイチ前田(前田海産)の明太子・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・「金印」と「明太子のたまり漬」。
明太子の粒々・・・、粒子を感じることが出来る本物です。
「金印」と「たまり漬」は・・・こちらで買えますよ~
スケトウダラの三平汁
【産地ならではの漁師料理】
非常に足が速い魚ですが、鮮度の良いものはマダラよりも甘みが
強く旨い・・・・と言うのが、産地の方々の評価です。
郷土料理では「スケトウダラの三平汁」が有名です。
身、白子、野菜類を塩味で煮たもの。煮すぎない事がコツとか。
漁師さんが船上で好む料理は、「沖汁(おきしる)」・・・・・!
獲れたてのスケトウダラの鱗だけをおとし、ぶつ切りにしたものを
海水で煮るだけ・・。ちょっと醤油を落として食べるとか・・・。
豪快ですが、美味しそうですね~!
【栄養と効果・健康】
身は低脂肪・低エネルギ-。ダイエット食に最適です。
卵巣を塩蔵した、たら子は以外に栄養素が豊富。
たんぱく質、カリウム、リン、鉄、亜鉛を豊富に含んでおり、
ビタミンもE、B1、B2、B6、B12が豊富。その他、葉酸、
ナイアシン、パントテン酸を非常に多く含んでいます。
しかし、塩分、コレステロールも多いため食べすぎには注意が必要
です。
いつも応援ありがとう~
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