彩雲 9
2015-01-23 | 短歌
先日、春日井市の田中さんから「彩雲」冬号が贈られて来ました。同時に糟谷磯丸歌集「月の泉」も贈呈。田中さんは、彩雲の主宰者であり、月の泉も編集されています。磯丸は、生誕の250年後に歌集が上梓されるとは、思っておられなかったでしょう。江戸期に生まれ、渡辺崋山と同時代の人で、崋山にも会っておられます。
地元の田原市では、生誕250年記念展まで開催。田原市は、渥美半島の先端に位置します。愛知県内に37基もの歌碑があり、同じ歌は殆どなくて、これは、旅好きの作者が旅先で歌を乞われたり、まじないで歌で病気を直したことからでしょう。テーマは、「神様になった海辺の歌人」。
歌集では、まじない歌を選んでありません。7000首の作品から280首を選歌。
書きながせ言葉の花の数々を月の泉の水にまかせて
朝日影さしのぼるまで山の端にひとり冴えゆく冬の夜の月
霧ふかみあはれとひ来てたび衣やつれし袖にやどる月影
次の三首は、彩雲より 田中さんの作品
せせらぎの音に沿ひつつ下る道分かるる茂みにこぼるる鈴蘭
夕暮れの露地に迷へばなつかしき街工場の音路にこぼるる
冬の陽のあまねく降る庭まどろめば得体の知れぬ思ひうすれゆく
ちらし
上は恵那山 下は馬篭宿 (彩雲より)
地元の田原市では、生誕250年記念展まで開催。田原市は、渥美半島の先端に位置します。愛知県内に37基もの歌碑があり、同じ歌は殆どなくて、これは、旅好きの作者が旅先で歌を乞われたり、まじないで歌で病気を直したことからでしょう。テーマは、「神様になった海辺の歌人」。
歌集では、まじない歌を選んでありません。7000首の作品から280首を選歌。
書きながせ言葉の花の数々を月の泉の水にまかせて
朝日影さしのぼるまで山の端にひとり冴えゆく冬の夜の月
霧ふかみあはれとひ来てたび衣やつれし袖にやどる月影
次の三首は、彩雲より 田中さんの作品
せせらぎの音に沿ひつつ下る道分かるる茂みにこぼるる鈴蘭
夕暮れの露地に迷へばなつかしき街工場の音路にこぼるる
冬の陽のあまねく降る庭まどろめば得体の知れぬ思ひうすれゆく
ちらし
上は恵那山 下は馬篭宿 (彩雲より)
繰り返し拝読させて頂きました。
ありがとうございました。
前に送って頂いていたのですが
記事にまとめるのが遅れました。
こんな立派な本に仕上げられてあの世で喜んでおられるでしょう。
田中さんのお歌もまた違った風情で心にしみます。
田原市の位置を地図で確認し、また一つ地名がわかりました。
指導を受けておられます。
隣県にこんな方がおられたとは少しも
知りませんでした。
田原市は、渥美郡田原町でしたが合併して
田原市となりました。