つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

日本の国の歴史

2022-02-18 | Weblog

これは藤井厳喜先生のメルマガからです。

日本の過去を振り返りますと、

どこまでが歴史で、
どこまでが伝説で、
どこまでが神話か分からない
ということがあります。

だからダメということではなくて、
だからこそ私たちの国はすごいのです。
今の考古学の技術では、

例えば
縄文の土器や貝塚など、
出土した物を調べることによって、

昔のことであっても
ある程度「科学的に正しい歴史」を
調べることができます。
しかし、ずっと遡っていくと
出土品だけでは歴史がわからない、
という部分が多いにあるわけです。

そのあたりが、歴史の世界と
伝説の世界の境目ということになります。

伝説の世界を信じておりますと、
案外新しい考古学上の発見が
その伝説を証明してくれたりする。

イスラエルにいきますと、

旧約聖書に書いてある出来事を、
そのまま正しい歴史だという
前提にして考古学を研究する
「旧約考古学」というものがあります。

それに従って調査を進めると、
実際に新しい遺跡が発見され、
伝説だったものが生きた
歴史に変わっていくということです。

考古学がこのまま進んでいくと、
日本も同じように伝説を
遡ることが出来ると思います。

例えば、初代の神武天皇は
実在の天皇であったということが
そのうちに証明されるということもあるでしょう。

歴史の先に伝説があります。

そして、
伝説よりさらに前に
あるのが神話の世界です。

私たち日本の話をすると、

神話の中に登場する「神の末裔」
と言われる家族、皇室が今も
社会の中心に存在している、

それが日本民族です。

神話を持ち、伝説を持ち、
歴史を持つ民族というのは世界を
探してもそれほど多くありません。

しかも、それが現在でも
生きた神話となっている。

こんな国は、他にありません。
例えば、
ギリシャ神話は
生きた神話ではありません。

ギリシャという社会は
キリスト教社会に飲み込まれてしまい、

歴史の中で多神教のギリシャ神話は
死んでしまいました。
ローマ神話も多神教でしたが、
今は生きていません。

イタリアに行っても
カトリック、つまり
一神教の世界があるだけです。

他にも、オーディンという神様が中心の
「北欧神話」というものもありましたが、
これも死んでしまいました。

このような、ヨーロッパの古い
ケルト文化を感じさせる伝統には
今も残っているものがあります。

例えばクリスマスです。
そもそもクリスマスを
12月24日に祝うのは、
キリストが生まれたからではなく、

冬至の日に死んだ太陽が
だんだん復活するという
ケルト以来の祭日なのではないか、

そういう説があります。
しかしこれは、
研究の対象としては残っていても、
生きた神話ではないのです。

一方の日本では、
神話が生きているのです。

神話に出てくるファミリーが
今も東京の真ん中にいらっしゃって、
民族の中心となっている。

ですから歴史が伝説に遡り、
伝説がさらに神話に遡る。

これが少なくとも3,000年くらい
連続しているのだろうと思われます。

もう1つ、生きている神話を
持っている民族を挙げると、
これはユダヤ民族ですね。

ユダヤの歴史は
5,000年といわれます。

旧約聖書の初めの部分は
ユダヤ神話であり、
やがては伝説の世界、
歴史の世界に繋がっているのです。

それによってイスラエルの国が存在して、
世界最先端の科学者、
技術者を生み出している。

はっきりいえば、
世界中で生きている神話を
持っている民族は
日本民族とユダヤ民族だけです。
ところがユダヤ人の国である
イスラエルに行ってみても、

ダビデ王の末裔も、
ソロモン王の末裔も、
今はもういませんね。

彼らは宗教という形で
アイデンティティーを
保っているわけです。
日本には天皇陛下が
いらっしゃって、

生きている日本文化、
民族の連続の証明があります。

生身の人間が繋がっていますから、
キリスト教の神のような
抽象的な存在の超越性ではありません。

今も生きている天皇に
つながることによって、

私たちは常に、日本という
大きな有機的な生命体の
一部である実感を得ることができます。

世界中にこういう国はないのですから、
大事にしないといけないと思うのは
当然のことだと思います。

 ところで昨日の北京五輪では、女子スケート1000mで高木美帆選手が五輪新で金メダル。初出場から12年。2010年のハンクーバーではまだ中学生の15歳でした。それから苦労もあったようでしたが、乗り切りました。一昨日の女子団体追い抜きでは、姉の菜那選手の転倒のため2位となりましたが、獲得メダルは7個目でした。スタミナが素晴らしいです。

写真は頂いた夫へのバースデープレゼント

コメント
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