つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

公民館短歌会 138

2018-02-17 | 短歌

 まだ寒波が日本列島に居座っていますが、昨日はややましでした。いつもの短歌会です。万葉集は、有名な20番に進みました。よく知られている額田王の蒲生野での袖を振る歌です。当時染料の茜は貴重品で、御料地に紫草と一緒に栽培されていて、野守が見張り番をしていました。そんな中で大胆にも袖を振る。つまり愛情表現をしているのです。君と言うのは、天皇の弟の大海人皇子。額田王は天智天皇の後宮なのに・・・でもこれは額田王が40歳ころの歌で、当時ではおばあさんです。茜についてですが、東京の赤坂の古い名前は茜坂。野生の茜が茂っていたことからつけられた地名です。

茜さす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る      額田王

今月の歌 

わがこころ折れそうな時浮かび来るちちのみの父ははそはの母     Mさん

 この歌の下2句は万葉集の4164番からとられています。同様にその部分を歌に取り入れた歌人は斎藤茂吉がいます。また、美智子皇后が皇太子妃時代の昭和53年の歌会始にも詠まれています。お題は、「母」。

子に告げぬ哀しみもあらむははそ(転換できない文字で木偏に乍の字) 葉の母清やかに老い給ひけり        妃殿下

 

 昨日の五輪男子フィギュア・スケート・ショートプログラムは素晴らしかったですね。羽生選手は、ショパンのバラード1番に合わせ完璧な演技で第一位。とても怪我の後とは思えません。宇野選手は、ビィバルディの四季冬に合わせて滑り、第3位。彼は名古屋出身で、5歳のころ、浅田選手にスケートリンクで声をかけられ選手になりました。二人共今日のフリーが楽しみです。

 

いつも皆さんに提供して頂くので昨日は長崎みやげを持参

 

  

息子から夫に届いた傘寿祝い

コメント (2)
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