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未唯への手紙

未唯への手紙

未唯宇宙詳細 2.1~2.4

2016年09月20日 | 2.数学
2.1 数学で考える

 数学とは何か

  思い

   (1)不変で作り上げる
   (2)全体が見えてくる
   (3)シンプルにできる
   (4)数学は進化する

  全てを対象

   (1)相手を選ばない
   (2)考える手段になる
   (3)無限が身近になる
   (4)空間とつながる

  真理がある

   (1)有意義な生活
   (2)考えるプロ
   (3)真理を考える
   (4)真理を創り出す

  数学者

   (1)証明の後に感嘆符!
   (2)実り豊かな世界
   (3)こんな世界がある!
   (4)数学者になろう

 全体を知る

  不変を定義

   (1)不変は真理
   (2)価値を見出す
   (3)存在を超越
   (4)最後にわかる

  全体を考える

   (1)空間をイメージ
   (2)循環の中に存在
   (3)全てを規定
   (4)点が全体になる

  先を考える

   (1)数学はシンプル
   (2)本質的なこと
   (3)思考実験が可能
   (4)空間のその先

  存在を考える

   (1)数学における存在
   (2)哲学的思考
   (3)真理は存在が前提
   (4)認識が対象を生む

 空間

  リーマン面

   (1)エルランゲン
   (2)相対性理論に先行
   (3)リーマン幾何学
   (4)局所に全体がある

  近傍系

   (1)ある点から始める
   (2)点の周りの同じもの
   (3)同じならば接続
   (4)位相を定義

  疑似空間

   (1)近傍系を規定
   (2)位相空間と見做す
   (3)多様な空間を創造
   (4)シミュレート

  空間解析

   (1)近傍が性格を決定
   (2)動きで空間を想定
   (3)擬似空間で挙動予測
   (4)特異点を回避

 多様体

  インバリアント

   (1)不変を定義
   (2)真理のベース
   (3)空間を創造
   (4)社会は常識が不変

  多様体

   (1)社会の局面を表現
   (2)地域を近傍と見做す
   (3)近傍と全体の関係
   (4)柔軟な構造を提示

  無限次元

   (1)リーマン予想
   (2)整数で無限次元空間
   (3)自分だけの空間
   (4)三次元から抜け出る

  次元を超越

   (1)三次元空間は窮屈
   (2)無限次元空間の旅
   (3)数学者の特権
   (4)存在の無の居場所

2.2 空間配置

 配置

  座標系

   (1)ハイアラキー思考
   (2)枠ありき
   (3)規定された構成
   (4)組織の仕組み

  近傍系

   (1)マッピング
   (2)アナロジー
   (3)全体から判断
   (4)先行きが見える

  再構成

   (1)連続性を保証
   (2)不変を抽出
   (3)DNAと位置づけ
   (4)特異点除去

  まとめあげる

   (1)数学の思考実験
   (2)ゼロからつくる
   (3)論理を構築
   (4)解はシンプル

 モデル

  サファイア

   (1)社会を集合とする
   (2)トポロジー適用
   (3)アナロジー分析
   (4)循環モデル

  図書館のあり方

   (1)グローバルな存在
   (2)読書環境を提供
   (3)個人と地域を支援
   (4)シェア社会を先取り

  マーケティング

   (1)売ることは制約
   (2)消費者から生活者
   (3)使うことの自由さ
   (4)多様な市場で循環

  歴史

   (1)時空間に存在
   (2)配置で解析
   (3)地政学と国の位相
   (4)全体と未来を把握

 部分と全体

  部分は全体より大

   (1)部品と型式の関係
   (2)逆ピラミッド
   (3)配置で考える
   (4)思考をシステム化

  複雑性

   (1)『複雑性とは何か』
   (2)社会は複雑性
   (3)システム解析
   (4)市場資本主義

  周縁と中核

   (1)漂白される社会
   (2)周縁を色づけ
   (3)中核を取り囲む
   (4)中核から全体に増幅

  原因と結果

   (1)9.11は結果
   (2)結果を原因と見誤る
   (3)スパイラルが発生
   (4)複雑性で解消

 思考と行動

  内向きと外向き

   (1)思考は内に向かう
   (2)行動は外へ向かう
   (3)内と外の循環表現
   (4)部分、全体に適応

  ステージ

   (1)思考と行動
   (2)部分と全体
   (3)組合せのステージ
   (4)持続可能性を保証

  循環機能

   (1)思考と行動は循環
   (2)役割と機能を創出
   (3)仕事で事例に適用
   (4)数学として理論化

  内と外

   (1)内なる世界の内向き
   (2)内なる世界を変える
   (3)外なる世界を動かす
   (4)内なる世界を向上

2.3 数学の歴史

 モノの関係

  モノの数

   (1)具体的な世界
   (2)モノの数を表現
   (3)数字を発明
   (4)十分な世界

  地面に描いた

   (1)アルキメデス
   (2)地面は地球の一部
   (3)頭の中を投影
   (4)イメージの限界

  抽象化

   (1)モノから数字
   (2)足し算と掛け算
   (3)アレキサンドリア
   (4)相似で地球の大きさ

  支配者

   (1)支配者の所有物
   (2)市民に余裕はない
   (3)相似で認識の世界
   (4)空間の性格を表現

 幾何学

  幾何学原論

   (1)点、線、面積の概念
   (2)アルゴリズム
   (3)ユークリッド
   (4)実社会で有効

  方法序説

   (1)ゼロから思考
   (2)我思う故に我あり
   (3)一人で全体を構築
   (4)生活規範

  デカルト平面

   (1)平面座標系
   (2)ハイアラキー
   (3)全体は一律
   (4)局所では有効

  次元の呪い

   (1)空間は一様ではない
   (2)次元は局所で決まる
   (3)次元に穴が開く
   (4)局所の連続性

 トポロジー

  局所

   (1)同一次元が例外
   (2)一様な空間は誤謬
   (3)ハイアラキーは窮屈
   (4)局所の次元

  数学とは何か

   (1)幾何学を再定義
   (2)空間は作られる
   (3)不変で空間を規定
   (4)擬似空間で理論

  非ユークリッド

   (1)地球は平面でない
   (2)平行線は交わる
   (3)現象から理論化
   (4)空間の自由度が向上

  トポロジー

   (1)局所の位相で表現
   (2)リーマン面の出現
   (3)物理学に先行
   (4)数学者は空間を作る

 理論展開

  多様体

   (1)近傍は同一の集まり
   (2)次元に縛られない
   (3)局所から全体創造
   (4)橋と核の融合も可能

  言語を対象

   (1)哲学から歩み寄り
   (2)さらに自由な空間
   (3)DNAは全体を規定
   (4)対象を超える

  情報共有

   (1)点から近傍をつなぐ
   (2)近傍と全体をつなぐ
   (3)分化は複数性
   (4)情報共有インフラ

  分化と統合

   (1)分化で複数化
   (2)全体の関係を統合
   (3)統合のシナリオ
   (4)新しい世界を作る

2.4 社会に展開

 仕事に活用

  部品表

   (1)部品のピラミッド
   (2)適用は逆ピラミッド
   (3)範囲から集合関係
   (4)空間配置ロジック

  技術者の思考

   (1)実験と設計を接続
   (2)アイデアをカタチに
   (3)μ空間で保有
   (4)目的に真摯

  ネットワーク

   (1)販売店内外のネット
   (2)メーカにネット集約
   (3)等距離で状況把握
   (4)コンテンツ循環

  ユーザー対応

   (1)トポロジー表現
   (2)個別ニーズに対応
   (3)集合論と空間論
   (4)わかる仕組み

 社会設計

  生活規範

   (1)安定した生活
   (2)社会常識を観察
   (3)宇宙人のスタンス
   (4)自分のための時間

  環境社会

   (1)現象を抽出・集約
   (2)現象を数学表現
   (3)未唯空間に反映
   (4)環境社会に適合

  持続型社会

   (1)部分と全体の循環
   (2)歴史の耐久性
   (3)未来を解明
   (4)持続型社会イメージ

  サファイア社会

   (1)サファイア循環
   (2)TGALの理論化
   (3)事務局のあり方
   (4)新しい数学を証明

 未来のカタチ

  生み出す力

   (1)偶然を感じられる
   (2)現象から仮説
   (3)仮説から空間創造
   (4)部分から全体

  組織

   (1)組織はハイアラキー
   (2)内部攻撃に脆弱
   (3)配置で多様化に対応
   (4)組織の分化

  数学者

   (1)全体を知るもの
   (2)内から全体を作る
   (3)行動はしない
   (4)孤独に徹する

  本質究明

   (1)本質はシンプル
   (2)複雑性の縮減
   (3)数学の対象は自由
   (4)未来のシナリオ

 社会沃素

  中間の存在

   (1)社会の常識は不変
   (2)常識で社会を再構成
   (3)必要性の確認
   (4)活動の核

  地域活性化

   (1)地域の数学者
   (2)地域の社会モデル
   (3)活性化の不変要素
   (4)理論化した提案

  配置

   (1)行動モデルを作成
   (2)社会学を活用
   (3)配置で把握
   (4)歴史につなげる

  循環

   (1)配置を決定
   (2)疑似空間で解析
   (3)挙動から弱点把握
   (4)循環で補完

次の時代のために数学は作られた

2016年09月20日 | 2.数学
未唯宇宙数学編詳細

 数学の歴史も単に歴史だけではなくて、意味合いを加えないと行けません。

 単純にものの関係を表し、最初の頃から座標系というハイアラキーを越えて、配置というトポロジーに至った。そのコペルニクス的な転回を使って、社会を変えていく段階を向かえている。これは起承転結です。

次の時代のために数学は作られた

 多様性で生きるためには、配置の考え方と組み合わせです。その数学的理論。数学も新しい活用の時期に入っている。というよりも、この活用のために数学は作られてきた。全てはこの一点に集められる。

 トポロジーは単に一つのアイデアだけではなく、これが次の存在の力の底辺になる。そして、人類の方向を決めていく。哲学でカントのコペルニクス的転回以上に、数学的世界の一番ベースのところが変わりました。

それぞれの椅子

 人間の扱い方も最適なのは、「それぞれの椅子」です。消費者もサービス者も含めて。

未唯宇宙詳細 1.5~1.8

2016年09月20日 | 1.私
1.5 未唯空間

 構造

  書き表す

   (1)000冊の雑記帳
   (2)3500冊のデジタル本
   (3)56000件のツイート
   (4)9500件のブログ

  ツール

   (1)インスピレーション
   (2)書き起こし
   (3)ブログ
   (4)ICレコーダー

  分類

   (1)関心事
   (2)7つのジャンル
   (3)3つのテーマ
   (4)必要十分条件

  項目

   (1)循環
   (2)耐久性
   (3)参考資料付与
   (4)多様性

 全てを表現

  全域を対象

   (1)ジャンルを超越
   (2)空間を創出
   (3)私の全て
   (4)日々を反映

  カテゴリー

   (1)関係
   (2)項目の循環
   (3)要素の記述
   (4)ナンバリング

  配置

   (1)非順序集合
   (2)近傍系の概念
   (3)多層的表現
   (4)詳細を空間配置

  要約

   (1)項目の完結性
   (2)曖昧な表現
   (3)問題意識のコラム
   (4)論理的なプレゼン

 言語で表現

  項目と要素

   (1)社会を表現
   (2)要素抽出
   (3)要素で関係づけ
   (4)資料から項目反映

  言葉で表現

   (1)ホロン的な表現
   (2)文章を因数分解
   (3)コンパクト性
   (4)可能性追求

  意味を表現

   (1)未唯宇宙に拡張
   (2)言語で世界を表現
   (3)簡潔なロジック
   (4)言葉空間の配置

  キーワード空間

   (1)多重化した空間
   (2)言語で位相化
   (3)テーマの完結性
   (4)未唯空間の位相化

 循環を表現

  サファイア

   (1)内と外に分類
   (2)考えは内、行動は外
   (3)近傍でカバーリング
   (4)活動を分析

  考えと行動

   (1)考えは内に向かう
   (2)行動は外へ向かう
   (3)考えを語る
   (4)語ることで実現

  部分と全体

   (1)部分で思考を完結
   (2)知識と意識に反映
   (3)中間の存在で育成
   (4)中間の存在で自律

  配置で駆動

   (1)組織はハイアラキー
   (2)内から循環
   (3)分化から自律
   (4)連鎖で伝播

1.6 未唯宇宙

 表現

  哲学の姿

   (1)意思から存在の力
   (2)デカルト的省察
   (3)フッサールの現象学
   (4)ヘーゲル精神現象学

  進化系

   (1)無限次元取り込み
   (2)「論考」の表現
   (3)配置で対応
   (4)創造的進化

  文章化

   (1)複数性取り込み
   (2)複雑性の概念
   (3)エッセイ表現
   (4)デジタル出版

  私の世界

   (1)全体を見通す
   (2)先の世界を示す
   (3)プレゼンに対応
   (4)コンパクトな表現

 ツール

  情報技術

   (1)先人の夢
   (2)市民の武装化
   (3)汎用化
   (4)リアルアクセス

  コンテンツ

   (1)未唯空間オープン
   (2)コミュニティ
   (3)コラボレーション
   (4)ネット配信

  メディア

   (1)SNS
   (2)ブログはストック
   (3)ラインはフロー
   (4)内なる世界を拡大

  中間の場

   (1)ライフログ
   (2)トレース可能
   (3)全てを残す
   (4)知識と意識

 活用

  中間の存在

   (1)市民が分化
   (2)多様な価値観
   (3)コミュニティ連携
   (4)共有意識

  知識と意識

   (1)各自の未唯空間
   (2)意識の集合体
   (3)超能力の時代
   (4)意思決定

  危機感の共有

   (1)意思表示から行動
   (2)クライシスに対応
   (3)組織の分化
   (4)多くの人の幸せ

  企業と行政

   (1)内から変革
   (2)存在の力の組織
   (3)マーケティング変革
   (4)市民と共に考える

 分化と統合

  分化

   (1)複数性
   (2)自己満足
   (3)新しい循環
   (4)分人として行動

  中間の場

   (1)コミュニティ
   (2)安心と安全
   (3)それぞれの椅子
   (4)場の連鎖

  統合

   (1)未唯空間を実体化
   (2)サファイアモデル
   (3)コラボで意思決定
   (4)勇気づけで活性化

  シナリオ

   (1)ソーシャル接続
   (2)人工知能
   (3)変革シナリオ
   (4)新しい民主主義

1.7 外なる世界

 外なる世界

  日本を対象

   (1)日本は脆弱
   (2)市民は依存
   (3)国に方向がない
   (4)先を考えていく

  パートナー

   (1)社会との接点
   (2)未唯的な女性
   (3)素直に語る相手
   (4)社会に関心を持つ

  アピール

   (1)沈黙の螺旋
   (2)もう一人の私
   (3)メディア監視
   (4)循環の位置づけ

  未唯への手紙

   (1)ライフログ
   (2)未唯Ⅱ
   (3)届くことを願う
   (4)自分に還る

 働きかけ

  ボランティア

   (1)社会と接触
   (2)高齢者の活動
   (3)個人的要望
   (4)組織を超える

  笑顔とあいさつ

   (1)ファシリテーション
   (2)コミュンケーション
   (3)経験の積み重ね
   (4)大きな目標

  インタープリター

   (1)市民に働き掛け
   (2)行政へ提案
   (3)人をつなげる
   (4)専門家を取り込む

  エンパワーメント

   (1)活性化を支援
   (2)アピール
   (3)サファイア事務局
   (4)循環を維持

 内になす

  まとめる

   (1)考えを思い
   (2)未唯への手紙
   (3)空間に集約
   (4)項目×循環×詳細

  日々の思い

   (1)永遠回帰と離脱
   (2)緊張感ある生活
   (3)思いをつなぐ
   (4)思いで循環

  先を知る

   (1)自分の全て
   (2)ライブラリ構築
   (3)現象を解明
   (4)知る覚悟

  未唯的な人

   (1)笑顔で、全てを受容
   (2)新しい視点
   (3)論理的な提案
   (4)行動する女性

 サファイア社会

  内と外をつなげる

   (1)社会空間の関係
   (2)内と外に分ける
   (3)ローカルは内面
   (4)グローバルは外面

  循環

   (1)Think Locallyが始点
   (2)Act Locallyから循環
   (3)多層構造
   (4)方向性を保有

  機能

   (1)facilitationは支援
   (2)interpretationは提案
   (3)realizationはモノつくり
   (4)empowermentは活性化

  持続可能性

   (1)Sustainable Architecture for facilitation, interpretaion, realization, empowerment
   (2)持続可能性

1.7 全てを知る

 知ること

  数学で考える

   (1)放り込まれた
   (2)意味を考え抜く
   (3)答は位相
   (4)近傍を表現

  存在と無

   (1)無の全て
   (2)根源を探る
   (3)存在は無に収束
   (4)私の世界の完結性

  孤立と孤独

   (1)孤立は依存しない
   (2)孤立を通す
   (3)知ることを取り込む
   (4)絶対的孤独が答

  問われたら応える

   (1)内なる思考
   (2)未唯宇宙で表現
   (3)知る範囲を規定
   (4)自ら発信しない

 全てとは

  未唯宇宙

   (1)存在と無の解釈
   (2)未唯宇宙で表す
   (3)地球原理
   (4)多重世界の解析

  社会の実体

   (1)環境問題解決
   (2)社会の方向を示す
   (3)幻想に溢れている
   (4)幻想の打破

  内なる世界

   (1)無なら考えない
   (2)無からリバース
   (3)大いなる意思に帰結
   (4)未唯宇宙と接続

  自分に納得

   (1)現象を把握
   (2)多くの真理
   (3)動かない社会
   (4)存在する意味

 存在の力

  アピール

   (1)自分のことは自分で
   (2)存在の力で覚醒
   (3)幸せの行動
   (4)幸せループ

  生活を変える

   (1)消費者意識
   (2)ローコスト社会
   (3)所有・消費から脱却
   (4)シェア社会

  インフラを変える

   (1)ダニーデンの花壇
   (2)フライブルグ風景
   (3)車のインフラ占有
   (4)クルマ社会

  多くの人の幸せ

   (1)幸福の定義
   (2)存在の力で夢
   (3)幸せにする仕事
   (4)幸せをつなぐ

 未来のカタチ

  数学

   (1)部分は全体よりも大
   (2)結果と原因の関係
   (3)新しい数学
   (4)未唯空間の真理

  社会

   (1)情報技術を先回り
   (2)市民の武装化
   (3)知識と意識を集約
   (4)サファイア社会

  中間の存在

   (1)社会の核
   (2)地域の変革
   (3)全域の変革
   (4)歴史の変革

  歴史

   (1)クライシスに対応
   (2)超民主主義
   (3)変革シナリオ
   (4)幸せな未来

OCR化した11冊

2016年09月19日 | 6.本
『永遠平和のために』

 戦争の原因は排除できるか

  道徳的な厳密さへのこだわり

  なぜ『永遠平和のために』を書いたのか

  永遠平和を実現するための条件

  カントの平和論は理想主義者の絵空事か?

  「歓待の権利」の真意

  人間性とは邪悪なものである

  世界を永遠平和に導くもの

 「世界国家」か「平和連合」か

  自由な国家の「連合」に基礎をおく

  なぜカントは「世界国家」を否定したのか

  「国際的な連合」こそが、世界を平和に導く

  積極的な理念と消極的な理念

  固有の言語や宗教の重要性

  戦争に正義も不正義もない

  国際連盟と国際連合

 人間の悪が平和の条件である

  「共和的な体制」の条件とは

  「民主制」という言葉の意味

  立法と行政の分離が重要だ

  戦争は人間にとって必然だったり

  人間の利己的な傾向が国家を樹立する

  永遠平和に向かって努力すること

 カントが目指したもの

  道徳と政治の一致

  道徳とは内容ではなく、形式である

  「悪人だけの社会」における公平性

  法がもつ力

  カントの形式愛

『チュルクを知るための61章』

 ティムール朝の興亡 ★中央アジアと西アジアの統合★

 コンスタンティノープルの征服 ★地中海と黒海の覇者テュルク★

 ウィーン包囲の衝撃 ★テュルクとヨーロッパ★

『チャーチル・ファクター』

 もしチャーチルがいなかったら

 ヨーロッパ合衆国構想

『「環境思考力」入門編』

 政策の環境変化

 人間行動の変化

  近代化の三局面

  産業国家としての人間行動

  情報化社会の人間行動

 政策視点の質的変化

  内発型政策・リージョナリズム

  地域的差異

 政策の複合化

  複合的視野と融合の必要性

  政策のネ。トワーク化

  地域のネットワーク化

  官民連携のネットワーク化

  リスク管理の政策耐久力

  意図した変化

  ×非効率

『イスラーム信仰概論』

 信仰箇条

  イスラームの信仰箇条

  アッラーの単一性(タウヒード)

  並置(シルク)について

  信仰の功徳

 信仰体験論

  預言者ムハンマドの姿

  教友の姿

  禁欲主義の流れ

  体験の記録

  巡礼記など

 信仰論争の系譜

  諸派の形成

  近代以降の原理主義的な動向

  近代西欧文明との対峙

『ハーバードのリーダーシップ講義』

 孤立というリスク

 孤立に気づくとき

 孤立のリスク

 孤立する起業家

『インドから考える』

 私たちの多様な多様性

 社会的影響

 コミュニティの特権化

 文化の障壁

 アイデンティティの相克

 国、個人、人類

 グローバル化とグローバルな正義

 理性か降伏か?

『コスタリカを知るための60章』

 社会 ★福祉国家の21世紀の姿と抱える問題★

 教育 ★教育立国の姿と抱える問題★

 環境保護 ★小さな環境保護大国の姿★

 世界平和と、コスタリカ ★実利と理想の両立を生み出す社会の厚み★

 現代コスタリカのコーヒー事情(1) ★国際競争に挑戦する独自のブランド化をめざして★

 現代コスタリカのコーヒー事情(2) ★コーヒー産業の進化★

『テロリズムと現代の安全保障』

 協調介入あるいは新帝国主義時代の到来

 現代の帝国主義とは

 国家再建あるいは「合法的植民地化」

 「新しい帝国主義」の問題点

 「列強」の限界

 21世紀型帝国主義とは

『現代日本経済史年表1868-2015年』

 戦前日本経済の発展--1868~1945

  明治維新と原始的蓄積

  資本主義の確立と独占資本主義への移行・確立

  国家独占資本主義の成立

 戦後日本経済の出発--1945~1954

  敗戦と経済危機

  戦後改革

  経済復興

  朝鮮戦争期の再生産構造

  サンフランシスコ体制と再軍備

  50年代前半の景気の概観

  高度成長への準備

 高度成長時代の日本経済--1955~1973

  高度成長とは

  高度成長の経過

  高度成長を可能にした諸条件

  高度成長の成果

  高度成長による社会的歪み

 日本経済の構造調整--1974~1982

  高度成長の終焉

  1974, 75年不況

  構造調整

  構造調整の結果

 1980年代の日本経済--1983~1990

  新冷戦体制とレーガノミックス

  ME技術による多品種少量生産体制

  金融自由化よる大量の資金創出

  財政拡大路線

  消費支出の持続的拡大

 1990年代の日本経済--1991~2000

  90年代不況の循環的側面

  日本経済の構造的矛盾

 2000年代の日本経済--2001~

  冷戦体制崩壊の第2段階--ブッシュ米政権の成立と暴走する資本主義

『日本語のために』

 般若心経

 終戦の詔書

 日本の憲法 前文

日本語 終戦の詔書と日本の憲法前文

2016年09月19日 | 4.歴史
『日本語のために』より

終戦の詔書

 ともに歩んでこられた国民のみなさん。これから、わたしは、あなたたちに、つらい事実を告げなければなりません。

 真実を直視しなければならないときがきました。いま、わたしたちの国は滅亡の危機に直面しています。この事態を打開するためには、苦しい決断をしなければなりません。わたしは、政府に、アメリカ・イギリス・中国・ソ連の四カ国の共同宣言を受け入れるよう、命じました。

 天照大神、神武天皇以来、わたしたち天皇家は、国民とともに生きること、そして、世界の人びとともに生きることを、大切にしてきました。わたし自身も、この教えを、深く胸のうちに刻んできました。わたしたちか、アメリカ・イギリス両国に対して宣戦を布告したのも、わたしたちのこの国とアジアの平和を願ったからです。他国の主権を否定し、領土を奪おうとして、行ったものではありません。

 戦争が始まって四年がたちました。陸海軍の兵士たちは勇敢に戦いました。役人や官僚、およそ、公の職についている者たちもみな、力を尽くしました。もちろん、あなたたち国民も、ともに、この難局に臨んできたのです。しかし、わたしたちの力には限界がありました。苦しい戦いかっづき、気がっけば、わたしたちは世界の中で孤立していたのです。それだけではありません。わたしたちが戦ってきたものたちは、あらたに、おそろしくも残虐な新兵器を投入し、無数の、罪なきあなたたちを、数えきれないほど、殺したのです。いまもなお、その被害かどれほどなのかわかっていません。

 もう、これ以上、戦いつづけることはできません。戦いつづけたならば、その先に待っているのは、この国の滅亡だけではありません。人類の文明そのものが破壊されてしまうでしょう。もし、そのような事態を招いたとするなら、わたしは、遥か歴史か始まる以前から、この国を守護することを使命としてきた、天皇家の末裔として、決して許されることのない罪を背負うことになるのです。わたしか、政府に対して、共同宣言を受け入れるよう命じたのは、そのためです。

 その上で、まず、わたしは、わたしたち日本とともに、「アジアの解放」を目指して戦ってくれた、すべての同盟国に対して、心の底より謝罪したいと思います。

 そして、国民のみなさん。あなたたちは、戦場で、職場で、そして、家で、遠い土地で、あるいは、故郷で、たおれてゆきました。おびただしい死者と残された家族、そのことを思うとき、わたしは、心もからだも引き裂かれるような痛みを感じます。いや、それだけではありません。戦争で傷つき、焼かれ、すべてを、家も仕事も失ってしまった人たちに、どうやって手を差し仲べればいいのか。そのことを考えると、わたしはやはり、心をえぐられる思いがするのです。

 国民のみなさん。これから、わたしたちか経験することになる苦しみは想像を絶するものになるでしょう。わたしは、みなさんの心の中の、ことばにならない思いをわかっているつもりです。けれども、ここまで追いこまれてしまったわたしたちがとるべき道はひとつしかありません。未来の子どもたちのためにも、戦争を終わらせるしかないのです。

 この国を滅ぼすわけにはいきません。わたしは、国民のみなさんを信頼しています。そして、これからも、いつもあなただちとともにいたいと望んでいます。だから、みなさんにお願いしたいのです。戦争は終わらせなければならない。それを認めず、一時の激情にかられて行動しないでください。同じ国民同士で争わないでください。世界があなたたちの行動を見ています。

 国民のみなさん。いまこそ、わたしたちは、団結しなければなりません。ひとつの家族のように信頼しあって進まなければなりません。わたしたもの未来を信じなければなりません。わたしたちの使命は重く、これからわたしたちか歩む道には、大きな困難が待ち構えているでしょう。けれども、わたしたちは、わたしたちの未来を作りださなければなりません。そのためにもっとも必要なものは、人間として過たぬ指針を持つことです。かたく信じてください。わたしたちのこの国には、素晴らしいものがたくさんある、と。戦争は終わり、新しい世界が始まります。変わりゆく世界とともに、わたしたちも進んでゆきたいと思います。

 国民のみなさん。わたしがみなさんに伝えたいことはこれですべてです。わたしの思いか、みなさんに伝わりますように。

日本の憲法 前文

 私たち日本人は、国を動かす基本の力は国民みなか持ち寄って生まれるものであることを、まず宣言する。

 私たちはこの考えの上に立ってこの憲法をしっかりと制定した。これは、世界の国々と協力して作ってゆく平和な暮らしや、この国にゆきわたる自由の喜びを私たちが失うことがないように、また政府のふるまいのために恐ろしい戦争が再びこの国を襲うことかないようにと考えた上で、自分たちできちんと選んだ代表が集まる国会を通じて、自分たちと後の世代のために、決めたことである。

 政府は、国民みなが信じて託した二人一人の大事な気持ちによって運営される。政府がいろいろなことをできるのは国民か政府を支えるからである。政府の権力は私たちの代表を通じて行使されるし、その結果得られる幸福はみなか受け取る。

 これは政治というものについての世界の人々の基本的な考えであり、私たちの憲法もこの考えを土台にして作られている。

 この考えとぶっかるような憲法や法律、条例、勅令を私たちは認めないし、前に作られたものが残っていれば棄てる。

 私たち日本人はどんな時でも心から平和を求め、人と人の仲を結ぶ高い理想を決して忘れないと決意した上で、日本という国の永続と安全については、私たち同様に平和を大事に思う世界の人々の正義感と信念に委ねることにした。

 平和のために力を尽くし、暴君や、奴隷制、圧政や、不寛容などをこの地球の上から一掃するための世界の国々の努力については、私たちもまたその一員として尊敬されるだけの働きをしたいと思う。

 世界中のすべての人々は、平和で自由な社会の中で、恐れやものの不足に悩まされることなく生きられるはずだ、と私たちは考える。

 国というものは自分たちのことだけを考えていてはいけない。政治のもととなる道義は世界共通であるはずで、それぞれの国の政治はこの道義に沿って進められなければならない。すべてを自分で決められる独立国が、同じように独立した他国を相手にする時に、この道義を無視することは許されない。

 私たち日本人は、ここに書いたような高い理想と目的を実現するために自分たちの力のかぎり尽くすことを、国の名誉をかけて誓う。

戦前日本経済の発展--1868~1945

2016年09月19日 | 1.私
『現代日本経済史年表1868-2015年』より

明治維新と原始的蓄積

 明治維新は、徳川幕藩体制から近代天皇制国家への移行の画期をなした政治改革であると同時に、日本資本主義の起点を画したものでもあった。日本では明治維新前に絶対主義国家は成立しておらず、外圧による封建的危機への対応として早熟的に成立していったのである。明治政府の課題は、帝国主義世界体制への移行期・確立期の中で国民的統一を達成して対外的に政治的独立を実現し、さらに資本主義の育成という「上からのブルジョア的改革」によって経済的自立化を達成することであった。それゆえ、明治政府は、自らの国家機構を構築していく過程で原始的蓄積政策を推し進めていった。この基礎過程は、幕藩体制下の18世紀後半から徐々に進行していたが、とくに開港以後、欧米列強の資本制的商品の流入による在来産業の破壊と再編を通じて急速に進行した。日本における原始的蓄積政策が本格的に推し進められていくのは、1873年の大久保政権成立以後の時期からで、地租改正・殖産興業・松方デフレ政策を通じてであった。日本の原始的蓄積の特徴としては、第1に農民の土地喪失が同時に半封建的地主的土地所有の広範な創出となったこと、第2に「商人資本の産業資本への転化」の道が自生的発展(小生産者型)の道を圧倒したことである。地租改正・松方デフレは農村内部の階級分化を促進し、また地主・小作関係の急激な展開をもたらした。だが、直接生産者の生産手段からの分離は不徹底にしか行われなかった。没落農民の一部は脱農民化して都市に流出したが、多くは近代工業の労働市場が未成熟のために自小作・小作として農村内部に滞留せざるをえなかった。したがって、賃労働の創出は農家の子女の家計補充的な「出稼型」労働力を基本とし、男子労働力は炭鉱業などにみられたにすぎなかった。一方、資本に転化さるべき資金は、農民より徴収される高率地租があてられ、それは国家財政を媒介にして富川強兵を目的とする軍事機構及び官営工場など殖産興業に充当されていった。そして、この過程で商人資本の産業資本への転化が軌道づけられていったのである。すなわち、第1に、政商は工場払下げを契機に財閥への発展の礎石を得ることになり、第2に、綿関係商人の紡績資本への転化が図られ、第3に、製糸・織物業などの在来産業が商人・地主層の蓄積資金を基礎にマニュファクチュア・問屋制家内工業として発展する機会を得ることになったのである。

資本主義の確立と独占資本主義への移行・確立

 産業革命は、機械の発明と充用という技術変革を媒介にして工業の経営形態をマニュファクチュアから機械制大工業に移行させ、手工業や農村家内工業を壊滅させると共にこれまでマニュファクチュアが技術的狭陰性のために駆逐しえなかった小生産者層を決定的に分解し、資本家と賃労働者の2大階級を全社会的に創出していきつつ、産業資本が確立していく過程(=資本主義の確立過程)である。後進資本主義国の産業革命は、すでに産業革命を達成した先進資本主義国との連関を前提として遂行されることから様々な偏倚をこうむる。日本の産業革命は、資本制生産様式が全社会的ではなく全生産を支配すること、生産手段生産部門における技術が世界水準に到達し、国内自給への一応の見通しが得られることで産業革命の完了とする。産業革命の時期については、一般的には1886年から始まる企業勃興を開始期とし、日露戦後の鉄鋼業・機械工業の世界的技術水準への到達をもって終期としている産業資本の確立指標としては, (1) 消費材生産部門におい゛(は、94年の器械製糸高の座繰製糸高の凌駕と97年の綿糸輸出高の輸入高の凌駕が、(2)生産手段生産部門においては八幡製鉄所・鞍山製鉄所の設立、製艦技術の世界水準への到達、旋盤の完全製作(1905年)があげられる。帝国主義段階に突入しようとする世界資本主義の中へ関税自主権欠如のまま巻込まれた日本は、軍事工業を中軸に半封建制を土台として上からの資本主義化を遂行していったが、このことは、農業と工業との間の、また軽工業部門と重工業部門との間の不均等な産業構造をっくり出した。民間部門における繊維中心の軽工業の優位と金属・機械部門における国家資本の主導性という工業構成が定置されたのであった。日本資本主義は、不均等な産業構造を有することから貿易を再生産構造の不可欠の一環とした。そのことによって日本資本主義は初めて確立することができたが、それは、欧米への従属と中国などアジア諸国への侵略となっていった。日本資本主義の確立過程は、帝国主義世界体制に規定されて同時に帝国主義への転化過程でもあった。

 すなわち、日本の産業資本の確立過程は、独占資本の形成過程と重複していたのである。1907年恐慌から20年までの時期は、重化学工業においても資本制生産が展開し、財閥における経営の多角化に基づくコンツェルンの形成と綿紡績業をはじめとする軽工業においてカルテルの結成という形で私的独占の形成が進められていった時期である。しかし、この期の独占組織は、紡績連合会を除いてはいずれも統制力が弱く、また持続性にも乏しいものであった。この期の財閥資本の産業的基盤は、商事・金融・鉱山業を中心とし、重工業としては造船業と電気機械工業が目立つ程度で、リスクの多い重化学工業分野への投資にはきわめて消極的であった。その結果、企業形態としても財閥本社による同族的封鎖的持株所有を基本としたのであった。機械工業・鉄鋼業は依然として国家資本が中心的に担っており、綿紡績業は財閥の支配外にあったのである。財閥資本の支配力はこの段階ではまだ決定的ではなかった。 20年戦後恐慌、23年震災恐慌、27年金融恐慌と続く20年代の慢性的な不況過程において財閥資本の支配力は、国家資本・綿紡績資本を除いて日本資本主義全体に及ぶようになっていく。財閥資本と綿紡績資本に代表される日本の私的独占の特色は、その力が比較的弱く、常に国家独占によって補強され、国家権力に依存していたことである。つまり、国家独占は独占資本の不可欠な一環をなしていたのである。だが、財閥資本はこれ以降次第に国家権力を利用するように成長発展していく。

国家独占資本主義の成立

 1929年世界恐慌による経済的危機は政治的危機をもたらし、この全般的危機に対して国家は資本主義の延命強化に本格的に乗出していく。独占資本主義の国家独占資本主義への移行である。日本においては、31~32年を契機とする金本位制の放棄と管理通貨制への移行、その下でのインフレ政策の実施、財閥・地主制・植民地における構造的再編にもって国家独占資本主義が成立し、37年日中戦争の勃発以降、戦時国家独占資本主義へ移行したものとされている。日本資本主義の世界恐慌からの脱出方法は、満州への帝国主義的侵略と管理通貨制度下の軍需インフレ政策にもとめられた。恐慌が深刻化する過程で独占企業は、操業短縮を行うと共にカルテルを結成して対処していったが、政府は31年重要産業統制法を制定して独占資本のカルテル的統制の補強を行った。 32年から36年にかけての国家独占資本主義への再編過程における軍需インフレ政策によって重化学工業は著しく発展し、日本資本主義は、軽工業段階から重化学工業段階へと構造転換をとげていった。このことは、財閥のあり方にも大きな影響をもたらした。新興財閥は第1次大戦後の重化学工業への進出を足場にこの期に急速に発展したが、旧財閥も社会事業への大口寄付・財閥家族の直系事業からの後退・株式の公開を内容とする「財閥転向」を行い、日中戦争以降の軍需生産の中核となる準備を整えていたのである。戦時国家独占資本主義への移行指標を示す、37年の臨時資金調整法・輸出入品等臨時措置法、38年の国家総動員法のいわゆる戦時3法の制定・公布によって戦時経済統制は全面化し、日本経済の軍事的再編のいっそうの強化が図られた。戦時経済統制下での国家による資金・資材・労働力の全般にわたるバック・アップによって、独占資本は巨額の戦時超過利潤を保証され、経済体制の中核を担うようになっていった。これに対して中小資本や一般民需産業は、軍需生産の強権的拡充のために整理・統合されていった。戦争の長期化と戦況の悪化によって国民経済の発展の不均等性は次第に著しくなり、特に戦局の主導権の喪失による海上輸送力の低下(原料補給路の遮断)によって軍需上の重要物資の輸入は激減し、さらに国内的にインフレの昂進・労働力不足・食糧危機が相関的に作用して軍需生産は行詰まってしまうのである。そのことは、やがて日本経済の基礎の崩壊を時間の問題としたのである。

さらに見えなくなっている

2016年09月19日 | 7.生活
携行スタイル

 タブレットをそのまま、くっつけたらどうなるのか?

さらに見えなくなっている

 本当に見えなくなっている。本をデジタル化したおかげでまだまだ、読めるけど、リアルの本では、読むことも大変になっている。視野も狭くなっているみたいです。

 眼科に行ったらいいのかを内科で聞いたら、よくはならないけど、悪くなるのは止められるとのこと。紹介状を書いてもらった。

 血液検査の結果でヘモグロビンの値が大きい。

 運転はデジタル化していないので、しずらい。

全握の剥がし

 全握の剥がしはすごいみたいですね。その一瞬に掛けるか、何枚も持たないとろくに話もできない。それでも、飛行機でやってくる連中がいる。このエネルギーはいかせる。

未唯宇宙自分編詳細

 結局、第1章の自分編は未唯宇宙が結論になりそうですね。

 自分とは何だったのか、というのは、明日の午前中のテーマです。と同時に、第2章数学編に掛ります。

21世紀型帝国主義のやり方

2016年09月18日 | 4.歴史
観光はローカルの活性化

 観光に力を入れるというと、広報とか、ガイドを養成することはするけど、一番重要なのは、ローカルの活性化、エンパワーメントだということに気づいていない。

 郡上八幡だったら、自分たちが活性化するのは、例えば、地元のこども英会話でのコミュニケーション能力を上げていくこと。歓待する心を表現できるようにすること。

 それこそ、1次×2次×3次=6次の世界です。総合力で、内に力をつけてから、外へ持って行く。

21世紀型帝国主義のやり方

 アメリカは帝国主義として、通常兵器で北を攻撃するだろう。たぶん、宇宙戦争並の攻撃になるでしょう。あのロシアを崩壊に招いた「宇宙戦争」の武器を使って、ピンポイントで攻撃する。それに対抗できるのは、GPSを狂わせるなどの方法しかない。

 南に仕掛けたときは容赦ない「報復」です。攻撃させて「報復」する成功事例は対日本で実証済みです。毛沢東がいない中国は手を出さない。毛沢東のように国民を犠牲にすることが不可能になっている。

 東富士の時の鮮明な記憶があります。どんなそれは湾岸戦争開始の緊迫感。米軍の攻撃開始のタイミングは感じていた。そして、予定通りに起こった。

 21世紀型帝国主義として、北を攻撃する。自国に影響があると感じたら、遠方でも攻撃する。イスラエルが原発を攻撃したのと同じ論理です。

 攻撃のシミュレーションは出来ているけど、最後のシナリオが完成していない。それは中国の出方です。合意までまだ時間が掛かりそう。その時は政権は関係なく、軍は動くことになる。

中間の存在としてのコミュニティ

 どこかで、中間の存在としてのコミュニティを未唯宇宙の中に一つにまとめないといけない。書くだけ作り上げます。ターゲットは乃木坂というコミュニティです。

未唯宇宙詳細 1.1~1.4

2016年09月18日 | 1.私
進む道

 存在と無

  同居

   (1)行動せず、考える
   (2)死すべき者の定め
   (3)複数の観点から見る
   (4)自分の進め方向

  存在で生きる

   (1)孤立と孤独で自由
   (2)外なる世界は現実
   (3)無為をめざす
   (4)内なる世界で完結

  新しい数学

   (1)数学者にあこがれ
   (2)数学者になれない
   (3)数学は無意味
   (4)新しい数学を求める

  進む方向

   (1)20代・30代は数学
   (2)40代・50代は社会学
   (3)60代・70代は歴史学
   (4)未来学者

 孤立と孤独

  絶対的孤独

   (1)存在しなくなる
   (2)宇宙空間に浮遊
   (3)あまりにも狭い
   (4)死しか見えない

  放り込まれた

   (1)存在感がない
   (2)生まれてきた
   (3)生きていく
   (4)生きる空間

  他者の存在

   (1)存在を信じない
   (2)誰もいない
   (3)私は見えていない
   (4)私は私の世界

  他者の承認

   (1)他者は不要
   (2)自分を律する
   (3)孤立はやさしい
   (4)孤立をつらぬく

 真理

  存在の謎

   (1)存在の謎だらけ
   (2)私がいるから認識
   (3)存在と無は空
   (4)存在と無から始まる

  存在の証し

   (1)真理を求める
   (2)存在を確認
   (3)世界の姿を知る
   (4)人間と社会の構造

  数学から見る

   (1)全てを対象
   (2)論理で飛躍
   (3)存在は不変
   (4)無を表現

  哲学から見る

   (1)存在と時間
   (2)行動より理念
   (3)一人で作り出せる
   (4)言葉で表現

 トポロジー

  空間認識

   (1)トポロジーのロマン
   (2)真理は単純なもの
   (3)真理は数学にある
   (4)空間で本質が見る

  部分と全体

   (1)空間認識
   (2)小さな変化から変革
   (3)連続性と不変性
   (4)未来から今を見る

  全体を創造

   (1)全体を把握
   (2)先を考える
   (3)多様な全体構造
   (4)空間の本質を認識

  シナリオ

   (1)数理的思考を具体化
   (2)循環モデル
   (3)社会現象を抽象化
   (4)支配を配置で説明

存在の意味

 偶然

  大いなる意思

   (1)意思を感じる
   (2)偶然に意図を感じる
   (3)私のために準備
   (4)流れを把握

  偶然は必然

   (1)生まれてきた
   (2)偶然は連鎖
   (3)人間原理
   (4)歴史の方向修正

  偶然を活かす

   (1)仕掛けられた偶然
   (2)偶然を読み解く
   (3)原因をたどる
   (4)啓示として表現

  意図された未来

   (1)私は私のすべて
   (2)与えられた全て
   (3)偶然と未来
   (4)未来を作り出す

 もう一人の私

  μのいる

   (1)もう一人の私
   (2)別人格化
   (3)μとの対話
   (4)別の視点

  行動する

   (1)最終兵器
   (2)女性は恐くない
   (3)組織は恐くない
   (4)前向きに行動

  他者を分析

   (1)心の中を分析
   (2)自然な理解
   (3)精神分析
   (4)心を傷つけない

  人類に対する夢

   (1)真理探究
   (2)全てを知る
   (3)夢を叶える
   (4)社会、人類に夢

 考える存在

  考え抜く

   (1)いい加減
   (2)トポロジスト
   (3)本質を見る
   (4)行動しない

  啓示を得る

   (1)デルフォイの啓示
   (2)行動せずに考える
   (3)赤ピラミッドの啓示
   (4)歴史の変革が起こる

   つながる

   (1)繋がる時はつながる
   (2)心が震える
   (3)自然につながる
   (4)未来につながる

  生きること

   (1)生きるは考えること
   (2)考えるは生きること
   (3)論理的な思考
   (4)真理はシンプル

 夢

  女性の存在

   (1)心に救われる
   (2)愛すること
   (3)無条件に肯定
   (4)世界は存在

  夢を聴く

   (1)皆の夢を自分の夢に
   (2)自分の夢を皆の夢に
   (3)夢をカタチに
   (4)聴くことから始まる

  夢を語る

   (1)自分を語る
   (2)大きな世界につなぐ
   (3)夢を聴いてくれる
   (4)自然に伝わる

  夢を共有

   (1)考え続ける
   (2)夢がある人を支援
   (3)イメージを共有
   (4)未来につなぐ

存在の力

 生まれてきた

  理由

   (1)理由を知りたい
   (2)なぜ、<今>なのか
   (3)神は存在しない
   (4)何をなすか

  私が全て

   (1)存在は不思議
   (2)本当に存在するか
   (3)大いなる意思
   (4)私の感覚

  願うこと

   (1)願うことを商売
   (2)願うために生まれた
   (3)思いがあれば叶う
   (4)人間を循環で見る

  考える

   (1)生きるために考える
   (2)考えるために生きる
   (3)周りは考えていない
   (4)存在を掛けて考える

 宇宙の旅人

  無に帰す

   (1)全ては無に帰す
   (2)心はどこにある
   (3)ちっぽけな存在
   (4)宇宙の感覚

  .宇宙の存在

   (1)核が存在、端が無
   (2)核と端以外はない
   (3)好き嫌いで選ぶ
   (4)絶対的孤独

  .心を軽く

   (1)親は親ではない
   (2)縛られない生き方
   (3)宇宙人と呼ばれる
   (4)全てを対象にする

  地球に寄った

   (1)宇宙人のミッション
   (2)人間を完全コピー
   (3)多重宇宙を形成
   (4)いつでも抜け出す

 存在の力

  存在の確認

   (1)存在だけが頼り
   (2)意思の力の圧迫
   (3)承認は求めない
   (4)めげない

  組織と個人

   (1)組織は被害者意識
   (2)組織はハイアラキー
   (3)組織の中の個人
   (4)未来に責任を持つ

  ぶれない

   (1)μの視点
   (2)μの行動力
   (3)諦めない心
   (4)やり抜く

  対話

   (1)μとの対話
   (2)組織に制約されない
   (3)知恵を生み出す
   (4)未来へ飛び出す

 社会構造

  ハイアラキー

   (1)仕事をやりきる
   (2)数学者として観察
   (3)社会を解析
   (4)富の収集・分配

  全体解析

   (1)近傍と全体の関係
   (2)社会を対象
   (3)近傍と全体を接続
   (4)全体の構造

  組織と近傍

   (1)会社は組織
   (2)近傍は組織を超える
   (3)近傍でカバリングー
   (4)中間の存在がキー

  サファイア循環

   (1)循環の仮説
   (2)中間の存在の役割
   (3)サファイアで定義
   (4)共生の民主主義

内なる世界

 考え抜く

  考える

   (1)考える為に存在
   (2)無の意味
   (3)独力で考える
   (4)考え続ける

  哲学的思考

   (1)哲学者は無為な存在
   (2)根源に至る
   (3)宇宙から発想
   (4)何を知りうるか

  大いなる意思

   (1)放り込んだ責任者
   (2)意思の力を体現
   (3)与えられた偶然
   (4)行動をを妨害

  私はは正しい

   (1)私は間違っていない
   (2)何が正しいのか
   (3)未来を預言
   (4)自己肯定

 私の世界

  他者の存在

   (1)存在を確認できない
   (2)本当は在るのか
   (3)考える時だけ在る
   (4)他者の承認は不要

  私は私の世界

   (1)私の世界しかない
   (2)全てを知りたい
   (3)私の世界を説明
   (4)外なる世界と接点

  夢でつなぐ

   (1)世界は夢の外
   (2)夢は持てば叶う
   (3)夢をかなえる
   (4)女性は懸け橋

  未唯空間に集約

   (1)内なる全てを表現
   (2)未唯空間で体系化
   (3)私の世界を把握
   (4)歴史に投影

 内なる世界

  コンパクト

   (1)存在はコンパクト
   (2)無は開空間
   (3)存在と無の境界
   (4)意思の力を超える

  女性の存在

   (1)絶対的存在
   (2)仏陀にスジャータ
   (3)私の世界と接点
   (4)孤立と孤独を超える

  哲学で再構成

   (1)ニーチェの頂き
   (2)西洋哲学の根源
   (3)ムハンマドの戒律
   (4)法然は組織を破壊

  未唯空間で表現

   (1)考えをまとめる
   (2)環境社会を提案
   (3)他者の世界に方向
   (4)存在の力

 外なる世界

  無の世界

   (1)基本は無
   (2)自分がなくなる
   (3)<今>が全て
   (4)存在の無に向けて

  無に関心

   (1)無からの逆襲
   (2)社会は全て外側
   (3)無に帰する願望
   (4)好奇心の旅

  他者の世界

   (1)身体は私の外側
   (2)内は外で、外は内
   (3)他者が見る目は外
   (4)死は外なる世界

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21世紀型帝国主義

2016年09月18日 | 4.歴史
『テロリズムと現代の安全保障』より 協調介入あるいは新帝国主義時代の到来

現代の帝国主義とは

 アフガン戦争、イラク戦争を受けて、帝国主義論が興隆した。論者によって概念はさまざまだが、ひとつの共通点があった。それは米国の「単独行動主義的傾向」や「一極支配」に注目し、米国を帝国とみなしている点である。つまり、米国を古代ローマになぞらえて、あたかも米国が世界を支配する野望を持っているかのように論じていた。しかし、「帝国主義論者」がその主張の根拠としたアフガニスタンやイラクヘの武力攻撃が原因で米国は苦境に陥り、また経済面でも世界に金融危機の一因を作った。現地では混乱が続いており、安定化への出口が見えない。このため、2009年にはオバマが米大統領になり、米国による一極支配論や帝国主義論は影を潜めた感がある。シリアヘの不介入、イスラム国に対する地上軍による介入の見送り(空爆のみ)は、この傾向が続いていることを示す。

 本書で言う帝国主義とは、ローマ時代の帝国主義ではなく、列強による帝国主義をモデルにしている。19世紀に欧米(遅れて日本)は世界を分割して、植民地支配を行なった。この19世紀型帝国主義は、第2次世界大戦後の植民地独立により終了した。かつての列強も新興独立国も、法の下では平等な主権国家となった。国家主権の尊重と内政不干渉が、世界の原則となった。しかしながら、現代の列強、たとえばG8プラス欧州連合(EU)・中国が、必要とあれば一国の主権を無視し、そこに干渉することが許容される、あるいはさらに進んで正当性を持つとみなされうる世界の到来、換言すれば19世紀型帝国主義の復活の可能性を示唆するのが本書の見方である。

 この場合の帝国主義とは、必ずしも大国の利益のみを追求するものではない。むしろ、人類の公共益とも言うべきものの達成を目的としている場合も考えられる。たとえば、テロ対策や大量殺戮の阻止、飢餓の救済、大規模感染症対策などである。したがって、「帝国主義」という表現は適切ではないかもしれないが、それでも一国の主権を侵害する可能性のある行動であることには違いない。

 現代の帝国主義的政策は二国だけでとりえるものではなく、米国、ヨーロッパや日本、あるいは口シア、中国も含めた現代の列強が協力して初めて実現可能となる。「協調介入」という表現に置き換え可能である。なぜなら、一国あるいはその同盟国の一部だけが是とする政策では、人類の公共益の追求とは言いがたく、正当性に疑義があるからである。換言すれば、列強の間に合意を見れば、主権国家に対する干渉も合法・可能となる。他方、列強の間で合意が存在しないにもかかわらず、一部の国が一方的に帝国主義政策を強行すれば、正当性とともに必要な支援が受けられず、失敗に終わる公算が大である。イラク戦争がこの例に当てはまる。

「新しい帝国主義」の問題点

 以前の帝国主義と異なるとはいえ、「新しい帝国主義」は、各国家の法の下の平等の否定である。すなわち、第2次世界大戦以後の世界の理念であった民族自決、主権の尊重、内政不干渉などの原則の根本的変更である。これまでも国連安保理における常任理事国の拒否権保持や、核拡散防止条約下での核保有国と非核保有国との取り扱いの差などはあった。だが、各国は不平等を承知の上で、それらの体制に参加したのである。

 当該政府の意思に反して、軍事介入を行ない、新たな政府を樹立することは、1945年以後も事実上は行なわれたことはあるが、「新しい帝国主義」ではこれに公然と一般的正当性が認められることになる。冷戦が終結し、共産主義という対抗イデオロギーの消滅により、民主主義的価値が強調・意識されなくなり、大国の利益がより重視されるようになった結果だと言えば言い過ぎであろうか。9・11事件は歴史の転換点となるかもしれない。

 しかし、中小国の主権が制限されるからと言って、それがただちに道義的に拒否すべきものとはならないであろう。主権国家システムの下では治安維持は各国の責任であるが、そのことと破綻国家には取り締まり能力がないという現実との葛藤がある。秩序と正義は、必ずしも同義ではない。独裁国家において秩序が保たれていても、それを正義が実現されているとは言えまい。両者のバランスをとる必要がある。大国による国際秩序の維持は、すべての国に平等の正義を与えるとは限らないのである。

 問題は「新しい帝国主義」政策が、その適用に当たって、正当性を確保できるかであろう。二国の主権を侵害し、内政不干渉原則に抵触する行為、つまり国際法違反の行為をする訳であるから、説得力のある「違法性阻却事由」が必要である。テロリズムの脅威が深刻で将来も持続する可能性が濃厚であること、問題となっているテロ組織が当該国を拠点としている明白な事実があること、当該国にテロリストを取り締まる意思あるいは能力がないこと、介入に国際的合意(国連安保理の容認、または少なくとも地域機構の支持)があること、過剰な武力行使を行わないこと、一般住民の被害を最小限にすること、捕捉したテロ容疑者あるいは抵抗した当該国の戦闘員の処遇については然るべき人権を尊重すること、責任ある新政権樹立後は速やかに撤退することである。

 以上の条件を満たさない場合には、次のような不幸な結果を生じるであろう。すなわち、対テロ国際連帯にひびが入り、内外の世論の支持を失い、将来のテロリスト誕生の種子を蒔くことになる。テロ対策としては、逆効果である。さらに悪いことには、民主主義国家の基本的理念を損ねて、介入した国にとって自己破壊となる。

 コリアーは、テロ対策も含めて秩序の回復、紛争後の平和維持、クーデターの阻止のために、適切な軍事介入の必要性を論じている。統治不能となった国家(厳密に言えば、もはや国家ではないが)は、テロリズムだけでなく、感染症、麻薬生産および取引、海賊、大量の難民流出などで、他の国々に対して、災厄の源となる恐れがある。コリアーは、破綻前に国際的な保健機関が介入して天然痘を撲滅したソマリアの例を挙げ、破綻後ではそのような介入は不可能であり、現在でもソマリアでは天然痘が流行していたとする。それはソマリアだけでなく、人類にとっても不幸な事態であった。

 極論すれば、仮想の例ではあるが、核保有国が崩壊し、核兵器システムの管理が危うくなり、テロ集団や密売組織等が核兵器・核物質を奪取する可能性も考えられる。そのように判断される場合、私的集団への核拡散を阻止する目的で当該国に軍を派遣し、核兵器こ似物質を押さえることは国際社会の公益である。そのような国は、あまり数が多くないので、予め核兵器・核物質の所在地を把握しておき、タイミングを逃すことなく介入しないと手遅れになる。

21世紀型帝国主義とは

 「新しい帝国主義」は、使い方次第で、善にも悪にもなる。それは人類の公共益とも言うべきものに資するものであって、「全世界的な協調的介入」と称することもできよう。「列強(大国)」の力は極めて制限されている。それは、実効性ある統治とは、当事国の意思と能力に多くを負い、外国が強制して効果が上がる性質のものではないからである。対テロ政策に関して言うならば、外国にできることは、警察・司法改革など現地政府の統治能力向上に協力し、住民の政府に対する信頼構築を間接的に支援することである。

 したがって、「新しい帝国主義」原則、すなわち主権制限や干渉が一定の条件で容認されるという原則は確立されても、適切な適用は容易ではないし、相当の労力が要る。軍事介入は最後の手段であり、その前に説得や経済的見返り・制裁を用いて、自発的に治安維持能力を向上させ、テロリストの取り締まりを強化させる努力は欠かせない。多くの場合、この方式が功を奏している。

 米国の「単独行動主義的」傾向が懸念されていたが、破綻国家あるいはテロ支援国家への介入は一国だけでは難しい。軍事的にテロ支援政権を打倒することは可能であるとしても、国家再建の支援や、そのための経済的負担は他国にも求めざるをえない。何より当事国の国民の努力が欠かせない。米国を中心とする諸国は、タリバン政権打倒には成功したが、新生アフガニスタンの再建には、有効な手立てがない。これは何らかの理由によって、米国が後押しする国家再建が現地で不人気だからであろ

 いかに軍事的に米国が他国の追随を許さないほど強力であっても、単独では帝国主義的政策を追求できない。正当性が必要であり、その確保には、国連安保理の承認が最も効果的である。国際的正当性の必要は認めつつも、中口や途上国を除外するため国連を迂回し、米主導の新たな組織の創設を訴える論者もいるが、イラク戦争を経て米国の権威が失墜した今となっては、この構想は消滅したも同然である。アリソンは、イラク戦争での最大の犠牲は、米国が第2次世界大戦後、世界のリーダーとして築いてきた信頼が損なわれたことだとしている(最大の犠牲はイラク国民の生命であるが-筆者)。米国はその同盟国や友好国、あるいは戦略的要衝の国および中国、ロシアとの協調が不可欠であるが、「新しい帝国主義」のための協調は、調整が容易ではない。このことは2011年に発生したシリアでの動乱に関し、シリア政府に収拾能力はないが、取って代わる勢力もなく、米欧中口および中東各国(トルコ、サウジアラビア、イラン、イラク)の政策も一致せず、解決の方向さえ見えないことが示している。

 一国に公然と軍事的に介入し、新たな政権を樹立することには、同盟国同士でも複雑な利害が絡む。イラク戦争をめぐる米英豪と独仏の、本来、緊密に協力し合わなければならない国同士の対立が、このことを如実に物語っている。各国の利害が複雑に入り組むことは、「新しい帝国主義」に存在する内在的限界である。

 将来、テロリストの脅威がより深刻となれば、大国はテロリストが拠点としている国への介入という選択肢を保持しているが、それには大国間のコンセンサスが必要である。単独行動主義と新しい帝国主義とは、両立しないのである。