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朝鮮戦争における、共産軍の企図と戦略

『韓国戦争』より、

毛沢東は、中共軍が朝鮮戦争に参戦してから二月攻勢まで、四次にわたる大規模な攻勢によってソウルを占領し、三七度線(平沢~堤川上二防)まで進出したが、国連軍の殲滅と駆逐には失敗した。むしろ、この間に莫大な人的、物的な被害を被り、一九五一年三月末には三八度線北側に駆逐されて防御陣地を編成するようになった。

中共軍は、約二ヵ月にわたる攻勢作戦で、その大半が瓦解した第一梯隊(九コ軍三〇コ師団)を再編成する一方、新たに第二梯隊(九コ軍二七コ師団)を追加派兵して戦力を整備した。さらに、当初の戦略どおりに国連軍を朝鮮半島から駆逐するために、朝鮮戦争中最大規模となる戦力をもって二次にわたる春季攻勢を展開した。

まず、四月下旬にはソウルの占領を目標として中西部戦線において、続いて五月中旬には中東部戦線において韓国軍主力の殲滅を目標として連続した攻勢を展開した。このとき中共軍は、兵力の優勢を最大の武器として国連軍の強力な火力に立ち向かった。しかし、この作戦によって共産軍が得たものは何もなく、八万五〇〇〇名という莫大な人的損失を被る結果となった。

結局、中共軍の人海戦術が国連軍の火海戦術(火力戦術)に屈したということであった。中共軍は、数的に優勢な兵力だけでは国連軍の近代装備を圧倒することができないことを痛感するとともに、中共軍の兵站支援能力では、攻勢作戦を七~一〇日程度しか持続することができないということも認識した。

春季攻勢で惨敗した志願軍司令官彭徳懐は、すべての前線部隊に撤退命令を下達した。この命令文には、「戦線が拡大し過ぎた。輸送手段が不足し、食料、弾薬の補給が混乱している。将兵は疲弊し、これ以上南に進撃することも不可能である」と述べられている。このような理由によって、五月攻勢を予定よりも早く終了し、戦線を四月攻勢の開始地点まで後退させることを決定した。こうして中共軍は、一ヵ月半ないしニカ月の間、部隊を整備するとともに装備を改善し、近代的な作戦遂行能力を向上させて新たな戦闘に備えるという悲壮な決意をしたのであった。

このような戦況に接した中共軍指導部は、五次の戦役において、たとえ勝利したとしても中共軍と国連軍の装備の差によって莫大な損害を被るという状況は変わらないと分析した。こうして中共軍は、長期作戦を準備して米軍を殲滅し朝鮮問題を解決するという方針を決定し、持久作戦に転換し、米国側の休戦提案を受け入れることにした。六月中旬、中共軍指導部は、持久作戦と平和会談を通して戦争を遂行するという新たな戦争指導指針を採択し、軍事作戦面においては持久戦と積極防御の方針を確定した。

すなわち、有利な地形を利用した堅固な防御陣地を構築するとともに、一方では積極的な装備の改善と訓練の強化を継続することによって作戦能力を向上させ、国連軍との相対的な戦闘力を逆転し、最終的に勝利するという方針を決定した。

かくして朝鮮戦争は、開戦一年で双方のこのような政策と戦略により、戦線は膠着し、膠着した戦線における熱戦と話し合いのテーブルにおける舌戦が交差する新たな様相の戦争に変貌していったのである。
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去年の7月以来、エジプトの事態を見守っています

未唯へ。寒い。動く気がしない。

エジプトの争乱は選挙を待たずに始まった。去年の6・7月のギリシャ・トルコ・エジプト旅行で見たエジプトは「観光立国」の理念とはかけ離れていた。物をせびる兵隊が観光地を守っている状態です。写真を撮るとガイドに文句を付ける。
ピラミッドへ行く時はバスで行くので、あまり気づかないが、沿道をビデオで撮って、驚いた。あまりにも貧しい。トルコでは観光地はしっかりして警備隊に守られている。奥さんたちは「かっこいい」と言って、一緒に並んで記念写真を撮っていた。クレームも物品のよう要求もなかった。

我々の日本語ガイドはカイロ大学の観光学科を出て、6カ国語を駆使する青年であった。彼に、「これで観光立国と言えるのか。いつ変わるのか」を尋ねた。それに対して、皆、30年以上続く、大統領には飽き飽きとしている。だけど、それを集まって話すことは許されていない。

来年(つまり、今年)大統領選挙がある。現大統領は出馬しないが、息子がでる。それに対しては、我々は行動を起こすから、見ていてください。という答えだった。堂々と答えていた。日本語だから気にしないのか。多分、沸点まで来ているのでしょう。

チュニジアのように、エジプトもインターネットとかフェースブックなどでのコラボレーションが動くのでしょう。

そう考えると、昨日の長期ネットワーク構想みたいなメーカーの勝手読みな世界は、社会のマスの変化で吹っ飛んでしまう。日本の社会にコラボレーション環境を作り出して、グローバリズムから脱却させよう。

ネットワーク構想の確認を行っている。「仕事」が中心になっている。人はどこにいても「仕事」をしないといけないのか。コラボレーションもモバイルも「仕事」のためだけにあるわけではない。人間そのものが「仕事」のためにあるわけではない。そんな根本が抜けている。グローバルから見て、ローカル(人間)の視点がない。

それでも、3~5年後のキーワードは4つです。無線環境、コラボレーション、データセンター、ユーザー認証です。次期ネットではコラボレーションとデータセンターでメーカー・販売店・お客様をつなぎます。だから、電算部なんぞ、置いておいて、一緒にやりませんか。

それぞれは2014年までに整備されます。その先は、①人中心のモバイル環境、②リアルタイムの情報共有、③クラウドの本格対応です。②③は次期ネットで販売店自身が行う、メイン業務です。

パートナーからは今日はほとんどシカトされていた。今後、こんなことは増えるのでしょう。依存しないようにしましょう。どうでもいいことはどうでもいいことです。これで呪縛から解かれるでしょう。やりたいことだけにしよう。

「しごと」が小さく見える。室長と面接したが、本当にその場だけです。

エッセイだけが価値がある。これだけにする。
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ネットワークの構想はグローバルの観点です。補完します

未唯へ。本当に寒いね。トルコで買った革コートを着れない。トルコだから,耐寒が心配です。奥さんも買ったのに、着たのを見たことがない。

名古屋にいる人は、自分で穴を掘って、人を落とす人間、その中に隠れる人間、その穴を埋めて、「すごいでしょ」と自慢する人間です。怖いところです。

昨日の次期ネットの進め方のメモです。ネットワーク単独で行うことの範囲は決まった。その上に乗せるものは販売店のニーズとネットワーク会社の夢で決めていきます。ネットワーク部分はニーズを明確化することと利用シーンを示すことです。特に、モバイル・無線環境については、コスト・切り替え方法が要注意です。

電話との融合という、単純なことにも、それぞれの販売店の都合があります。機能というグローバルと各社の都合というローカルの空間です。

関連会社、特にマーケティングと教育部署には早めにコンタクトして、位置づけしていこう。ヒアリング前に立場を聞いたところでは、メーカーの立場でした。ローカルを支援する方に持っていく。

組織としては、①部での合意、②電算部でのお仕事、③販売店への回帰を行います。組織でない分、やりにくいけど、組織でやっては間に合わない。関連部署、④販売店へのアプローチになる。

室長はその時で、言うことが異なる。気にしないようにします。進め方であったのは、何しろ、具体的にしろ!です。それって、俺の「仕事」なのか。今のオペレーションの手間なんぞは知ったことではない。単なる時間稼ぎとしか思えない。室長との面接で、「組織の動きが見えない」ことをテーマにしようとしたが、明日に延期になってしまった。

考えている部署は本当にないのか。部署はない可能性は高いが、職層にかかわらず、個人レベルでは居るはずです。出かけていった連携できるようにしよう。要するに、個別にやっていきます。それぞれの思惑を待ってはいられない。だから、動きます。

部へのアプローチはうまくいかなかった。部としての方向をつけないようにしているみたいです。何をしたらいいのかと、やれっこないと云う部分のせめぎ合いみたい。不毛ですね。部については、云ったもん勝ちというスタンスでいきましょう。まあ、GMに任せます。小出しでやらないと損だという見方をさせます。本当は自分で動きたい。

今、次期ネットという名前で活動をしようとしているが、内容を見ていると、サファイアのためにやっている。2005年に命名した時から一直線にやってきた。このまま、行ったらぶつかるのは必須です。

4時半より、ネットワーク管理部署の構想を確認するために、バスで移動。お金をかけて、構想を立てていた。販売店も一応はターゲットだが、社内と海外の仕事の仕方がメイン。

ユーザーヒアリングしていない構想の弱さを感じた。具体的な部分、ローカルとつながっていないグローバルです。立体的な部分が欠けていた。まあ、我々のところで補完すればいいでしょう。一つの楽しみです。

グローバルな部分から、ローカルに規格として落としてほしい。モバイル時代の認証が必要なときが迫っています。

電車で豊田市へ。スタバに直行。お変わり100円のグランデドリップです。入れ直したので熱すぎます。しょうがないから持ち帰ります。座った席からアクセサリー売場が真ん前に見えます。売り子は時間のつぶし方をを知っています。時間は過ぎていきます。
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次期ネットの進め方検討でフリーハンドを得た、ことにしよう

未唯へ。寒いですね。元町の時計台の温度表示がマイナス1度です。やはり、マフラー2本使いにすれはよかった。バス停で震えていた。

ポメラへの入力が減っている。というよりもまとまった文章が少ない。

次期ネットの進め方の検討した結果、組織的に動くのではなく、個別に動くことの許可を得た。と勝手に理解した。組織からすると、結局動けないということでしょう。

早速、販売店と電算部に直接、聞くことを設定することにしました。得意なヒアリングです。何が問題なのかを、この職場に居ては分からない。仕事している人に問題意識がない。

地上で問題が解決しないのであれば、「宇宙」を見ましょう。星は不思議ですね。誕生から死に至るまでが共存しています。歴史が見えます。データ抜き出しにしても、システムを使っているところに聞くよりも、問題意識を持って、自社でシステムを作っているところを聞きに行きましょう。ヒアリングしてきた会社で未報告な横浜の販売店、千葉の販売店に声をかけます。

社会の変革の時に、ここまで深堀しないといけないのか。

このフリーハンドを最大限に使っていく。一定の人を挟めば、組織の人間にコンタクトがとれる。これはすごいことです。次期ネットのヒアリングを始めたときは「要望」を集める、というよりもまとめることを目標にした。その時点では販売店要望を作り上げる人に渡すつもりであった。

渡す相手が居ない、先のことを考えていない。考えているのは自分のことで販売店のこと、社会の変化を考えて居ない。今日、話しすぎて、明日の面接で話すことがない。「組織」についてでも話そうか。それも夢がない。滅亡のシナリオの方が夢ですね。

次期ネットの内、ネットワーク部分を動かすのは、ネットワーク会社の思いになりそうです。来週から、定例検討会を行います。パートナーの仕切ってもらいます。仕切りからネゴシエーターになってもらいます。

6時から新年会・送別会のケーキセット。待ち合わせのソファーで完全に寝ていた。少し疲れ気味です。ケーキとおしゃべりで気分が直りました。送別会なのに、主役を置いて、話し過ぎとチェックが入りました。
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次期ネットの項目からさまざまなシナリオができる

未唯へ。次期ネットの進め方を決めようとしています。

私が提案した22項目のうち、ネットワーク関連の4項目だけは決まっている。組織関係と同期する部分は不透明です。組織の動きが分からない。

室長に判断を求めることではなく、組織を超えて、動くことの確認を行います。個別に当たって行きます。組織を待っていられない状況です。

まずは、部としての意識です。トットと決めないとすべて、時間切れです。販売店にも当たります。

22項目を組み合わせると、色々なシナリオができます。それを因数分解シナリオという名前にしました。パートナーのために以前作った「事務局機能」と「ライブラリの拡大」に続けます。

 DMからOHPへ:DM(TL)⇒販売店ニーズ(AL)⇒カルテデータ(TG)⇒OHP(AG) これもパートナーのテーマです。

 お客様の声:販売店内情報共有(TL)⇒お客様とのコミュニケーション(AL)⇒メーカーとの情報共有(TG)⇒お客様の声とつなぐ(AG) これは私の夢です。

 お客様を支援:事例集(TG)⇒販売店ノウハウ(AG)⇒お客様状況(TL)⇒お客様を支援する(AL) お客様から信頼を得るには必要です。

 スタッフ間のコラボ:店舗ミーティング(TL)⇒お客様とのコミュニケーション(AL)⇒アイデアボックス(TG)⇒吸い上げ(AG) 店舗の活性化で、ライブラリの次のテーマです。横浜の販売店で具体的にしましょう。

 変化するマーケティング対応:マーケティングの変化(TG)⇒SNS(AG)⇒販売店のかかわり(TL)⇒OHPのかかわり(AL) 他室と電算部の手^間にします。SNS対応には企業内オタクが必要です。

 事例収集:既存の事例(TG)⇒映像データ(AG)⇒販売店からの収集(TL)⇒コメントの追加(AL) 当室のメーカー内システム対応グループに任せましょう。作るのは電算部

 無線環境の使の使い方:店舗無線LAN(TL)⇒携帯PCでの活動(AL)⇒出張・イベント(TG)⇒モバイル端末での活動(AG) 当室での必要性の元で、ネットワーク管理部署とネットワーク会社で作成

 クラウドの適用範囲:サーバーレス(TG)⇒アカウント単位(AG)⇒安くなる(TL)⇒「使う」とこから始める(AL) 電算部の認可のもとに、宣伝部にスポンサーになってもらって、クラウドの入れ込む。

一応、サファイア循環の方向性(TG⇒AG⇒TL⇒AL⇒TG⇒AG)の内に入っています。
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ニューヨークは「平常どおり営業」

『災害ユートピア』より

ニューヨーク市はメキシコシティやブエノスアイレスではなかった。個々人の変容には深いものがあろうとも、あの悼みとボランティアと気持ちの触れ合いの異常な日々から、集団としての生まれ変わりは生じなかった。「こんな生活もありうるんだ。これがわたしの望む社会だ」といった声はほとんど聞かれず、またそのような意思表示をするための台詞の手本もほとんど現れなかった。

あの日、社会は最高に力強かった。個人の生活より、プロの技術より、軍事力より、テロリストの激しい怒りより、政府の権力よりも強かった。

国中で人々が、疑問と、寛大さと、利他主義と、どんな結論に向かってどんな方向へ進むかしれない一時停止の強烈な現在に引きずり込まれたという意味では、九一一は全国的な災難だった。意外なことに、多くの人々が緊迫感や団結や深さに加え、日々のつまらない事柄から関心が逸れて、命や死、政治、いろいろな事柄の意味といった大きな問題に考えが向いたことを高く評価した。国民は、外交政策や石油依存度などの見直しを含む、真の変化を待ち望んだ。これは、災害がもたらす典型的な状況で、人々は変化を熱く求め、変化に対して門戸を開く。あたかも一国がもっと目的のはっきりした、結束の強い、意識の高い国に生まれ変わる集団的心的外傷後成長を遂げる一歩手前まできているかのようだった。しかし、事件自体の意味はくり返し強奪され、浅薄でありふれた話に取って代わられた。

この勇敢な決意と深い思いやりの精神、この目覚めた社会は、ブッシュ政権を不安にさせたようで、彼らは即座にそれを抑えつける方策をとった。ブッシュの事件勃発直後の動転ぶり、遅い対応、国中への戦闘機の緊急発進は、エリートパニックの一つの形態だといえる。ブッシュ政府が市民の台頭を抑えようと必死になったのもまた、その一つに相当する。

大多数は九・一一そのものより、ブッシュ政府の対応により触発されていたとはいえ、事件後、多くの人が政治問題に目覚めた。

市民がその機知を結集させたとたん、ブッシュ政府の緊急のキャンベーンは、アメリカをテロリストから取り戻すことではなく、市民から取り戻すことになった。キャンペーンはおおむね成功した。ある重要な意味で九・一一は例外的で、普通なら事件のあとはすべてが変わるはずだった。市民社会は事件後の数時間や数日間には勝利したが、政府により聞かされ、メディアによってくり返し宣伝されたもっと聞き慣れた話の前には敗北してしまった。四年後、そのバランスは少し崩れる。

ちなみに、私は九一一以降、読書量を倍にした。「結果」としての九一一ではなく、「原因」が知りたかった。
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潜水艦戦の失敗を考える

『海軍反省会2』より

大東亜戦争は所詮勝てる戦争ではなかった。しかし、あれほどの惨敗をしようとはだれも想像しなかったであろうと。そしてあの惨敗の大きな要因に潜水艦戦があった事を否定する事は出来ない。アメリカ潜水艦への蔑視と、日本潜水艦に対する認識不足が惨敗となり、日本潜水艦戦を惨恰たるものにしたのであります。悪戦苦闘の末、二一八隻の潜水艦と二〇名の司令、一二三名の潜水艦長、一万以上の乗り組み員を偲び、その悲運の原因を考えるのであります。

日本海軍統帥の人々は、潜水艦を全く不振で完全に期待を裏切ったと言い、アメリカの太平洋艦隊司令長官ニミッツ元帥は、古今の戦史において、主要な兵器が、その真の潜在威力を少しも把握理解されずに使用されたという、稀有の例を求めるとすれば、それはまさに第二次世界大戦における潜水艦戦、日本潜水艦の場合である、と。こういうふうに極端な批評を加えてるわけであります。

一体日本潜水艦不振の原因は何だったのかと、なぜ失敗したのか、それを研究し、秘められた数々の教訓を得ようとするのが、本論の目的でありますが、そこでまず、日本の潜水艦は全然不振で駄目だったと言われた三人の大先輩の方々の意見をここに述べます。

大戦中期、大本営海軍の作戦の要職にあった山本親雄(兵46)海軍少将が書かれた「大本営海軍部」(一九七四年、白金書房)の最終章に、「戦い終わって」という一章がありますが、その中に潜水艦作戦の気になる一編が次のように書いてあります。我が潜水艦のUボートと同様、いたる所の戦場で飛行機に圧迫されて被害続出し、戦争中もかなりの数を建造したけれども、損失も多く、これといった戦果を上げる事は出来なかった。実に今度の戦争で、一番予期に反したのは、わが潜水艦の不振な戦績であった。と、こういうふうに書いてあります。

次は、福留(繁・兵40)海軍中将でありますが、「期待を裏切られた潜水艦戦」っていう論文の最後にですね、潜水艦乗員たると否とを問わず、潜水艦戦においては、全く自他ともに世界海軍に冠絶する技術を誇っていた。しかるに、実戦の蓋を開けてみると、まことに惨恰たる結果に終わった。と、戦争の末期にいたって、日本の潜水艦がやや見直されてきたのは、実に電探その他の臨機の改善業務であったと。こういうふうに福留さんは言っとるわけであります。

次は、軍令部総長を務めました豊田副武(兵33)大将でありますが、豊田大将は、日本の潜水艦作戦は、初期の戦果をあげないままに全滅したと。このように日本海軍統帥部の代表的な人々の、潜水艦戦に対する批評を見ましたら、残念ながら私が見ると、核心をついたものはありません。なるほどと思うようなものが見当たらないのであります。しかもこれらの表現には、日本の潜水艦は全くの無為無策のまま全滅させたかのような印象しか残らないのであります。おそらく世間の人々は、山本さんの本を読んだら、日本の潜水艦はなんにもやってないんだ、というふうに思うんじゃないかと。まことに残念な事であります。

そこで私は、戦友のためにも、潜水艦がどんな働きをし、どうして全滅していったかという事を、ご説明申し上げたいと思うわけです。
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「仕切る」ということ。どこまでも支援すること

未唯へ。金曜日のネットワーク管理部署との検討会以来、すべて苛立っています。心の持っていき場所を失っています。半年に亘るヒアリングとまとめ、電算部などへの説得を無にしています。

彼らの室長の10年構想を担当者は生かそうとしない。その上、ネットワーク会社にも規制をかけています。本当に頭に来ます。

朝一番で、ネットワーク管理部署の室長に電話をして、木曜日に乗り込むことにしました。担当者は不要です。

組織で仕事していては埒があきません。組織を超えて、個人として行動します。やるべきことをやらないと気が済みません。組織は死んでいる。個人として扱う。組織と言えども、結局は個人です。

組織を超える存在として、行動します。ついでに生活パターンも原点に戻します。余分なものは口にしない。余分ことは口にしない。

今の私は、いつでも居なくなれるようにしておきます。仕事を考えていても、社会を変えるという関係で考えてしまう

パートナーと「仕切る」ことを論議していた。情報系システム担当者・販売店担当者・アウトソーシング担当者・地域担当者の4種類の人の中に分け入っています。その中で、メーカーとして何をするのか、パートナー個人のミッションとして、何をするのかに悩みながら、ほとんどの時間を掛けています。

「仕切る」ことを私は期待している。「仕切る」には3種類あります。①場の設定とか司会、②調整役と事例収集・展開、③全てを決める。色々なシステムに対して、販売店を支援するための②を目指しましょう。

各システムに専門家が居ても、それを超える存在が必要です。そこまでの意識を持ってほしい。そのために何をするかです。本当の意味で仕切る。それを常に考えることが仕事です。

個々の案件から、“次”を考えられる人はいない。その分野の人からの指示を受けて、その範囲で動く。マニュアル作りにしても、販売店を超えないといけない。

この分野は始まった所です。今までの作って、使わせていく世界。使ってくれないと、相手の性にする世界からの脱却です。どこまでも、一緒に使えるようにするために、支援していく世界です。それを我々の夢にしましょう。
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本・図書館のエッセイのつなぎ 4/4

2011年01月24日(月) 本・図書館のエッセイのつなぎ 4/4
 6.4 読書からNPOへ
  6.4.1 読書のすすめ
   個人が強くならないと市民の活性化はできません。まずは読書で多様な人と出会い、考えることです。そこは自分で選べる世界です。
  6.4.2 生涯学習のすすめ
   生涯学習というと、自分の資格を得るためにやるような雰囲気が強いが、必要なのは、皆のために、何ができるかを考えられることです。
  6.4.3 図書館から市民活動へ
   図書館を中核にして、市民活動を行う時に、人的な面、運用面、ライブラリの展開を行うt「友の会」が必要になる
  6.4.4 図書館友の会
   友の会は図書館だけを対象にするとか、図書館に従属するものではなく、社会的な存在です。サファイア事務局に進化します。
 6.4.1 読書のすすめ
  6.4.1.1 多様な意見を吸収
   多読することで、多様な意見を自分の考えにすることを自然に行える。多読自体は多くの本を単に読むだけです。こんな楽なことはない。
  6.4.1.2 会議に資料不要
   仕事面でも、多くの情報から、自分の意見を作り出すことが必要です。多読ができれば、自然に多くの情報が自分の中に積み上がる。
  6.4.1.3 出会いを生かす
   図書館の本棚には、言い分の異なる当人同士が隣り合って、並んでいます。両方から意見を聞いて、考えることができる。
  6.4.1.4 時空間を超える
   多読は、時空間を超えて、作者と会って、意見を聞き、語ることができます。池田晶子さんとは、地球ではすれ違いだけど、受け継いだ。
 6.4.2 生涯学習のすすめ
  6.4.2.1 本を読んで欲しい
   図書館があっても、読んでもらえないと意味がないし、意見を言えればさらにいい。そういう環境を作り出すのは割と簡単ですね
  6.4.2.2 本の感想をツイート
   モノを語れる環境はSNSなどでかなり、進化している。単につぶやくだけでなく、お互いがシンクロすることで、提案にすることもできます。
  6.4.2.3 「見る、知る、考える」
   市民ポータルの考えを使って、「見る、知る、考える」こともできます。ライブラリから、市民に意見をプッシュしましょう。経験を生かします。
  6.4.2.4 サファイアの二つのプロセス
   図書館は元々、GmLの役割を持っています。これに生涯学習でグローバルへの提案、LmGを持てば、社会に影響を及ぼせる。
 6.4.3 図書館から市民活動へ
  6.4.3.1 気づきから行動へ
   気付くことが読書の一番の成果でしょう。自分が選んだ本で、自分が気付くことは他人に頭ごなしに言われるよりも効果が大きい。
  6.4.3.2 グループの育成
   個人の気づきを皆の気付きにするプロセスはダイナミックな近傍系での広がりに似ています。自分たちで選んだ道を演出します。
  6.4.3.3 市民参画の図書館のイメージ
   自分たちの図書館を作り出す気概さえあれば、市民活動の拠点を作り出せます。さまざまなリソースを図書館に投入すればいい。
  6.4.3.4 生涯学習の対象を拡大
   図書館のターゲットは本だけではない。情報全てを相手にできます。それにSNS的なこともソーシャルな存在の図書館なら可能です。
 6.4.4 図書館友の会
  6.4.4.1 さまざまな形態の図書館
   仕事編と同様に、情報の徹底。情報の見える化、コラボレーション、情報の吸い上げの各フェーズが図書館で可能です。
  6.4.4.2 図書館友の会
   アメリカと異なり。日本では図書館は市役所のモノです。それを市民のものにする為には、市民参画できる「友の会」は最低、必要です。
  6.4.4.3 米国の図書館友の会
   アメリカの図書館は市民での図書館維持が目的です。日本では社会の中の図書館として、社会に影響力を持つモノにする。
  6.4.4.4 図書館に対するパートナー
   図書館を支えるモノを超えて、図書館のライブラリ機能を社会の変革に使っていけるようにしようとすると「サファイア事務局」になります。
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本・図書館のエッセイのつなぎ 3/4

2011年01月24日(月) 本・図書館のエッセイのつなぎ 3/4
 6.3 本から広がる世界
  6.3.1 影響された本
   私を変えた本は多くはないが、考え方をガラッと変えたモノとか、言葉を与えてくれたり、生き方を示してくれたりした。
  6.3.2 本から得たもの
   本は自分の中で再生して、新しいものとして、社会に戻って行きます。社会への提案につながります。
  6.3.3 図書館の可能性
   本はデジタルライブラリでして、保有することで、未唯空間の7つの項目と関係づけることができた。図書館の次を考えています。
  6.3.4 地域における図書館
   図書館は社会にとっても、歴史にとってもライブラリです。ここを拠点に地域は活性化していきます。
 6.3.1 影響された本
  6.3.1.1 哲学・数学
   私の方向をつけてくれたのはデカルトです。方法序説だけでなく、感性論などの素直な考えには惹かれます。「宇宙の旅人」も得ました。
  6.3.1.2 歴史
   60歳からは歴史が私のテーマです。過去の歴史だけではなく、今の歴史、未来の歴史もありがたい。歴史観は必要です。
  6.3.1.3 社会
   30歳半ばから、コンビニ研究など、現実世界の社会学をしてきた。それらの元になった本は多くある。理論と現実の差に社会がある。
  6.3.1.4 小説
   文学はあまり、やってきていない。人の心は面倒です。自分の心中心にやってきている。だから、「戦争と平和」のようなロマンが必要。
 6.3.2 本から得たもの
  6.3.2.1 一冊の本から始まる世界
   読書が楽しいのは、完結しているからでしょう。現実の人間は全て、途中です。100人いたら、100個の途中です。答が出ません
  6.3.2.2 ブログへの反映
   本から感じたこと・考えたことは雑記帳からブログに反映しています。その日の出来事として、まとめるようにしてきた。
  6.3.2.3 社会への還元
   本を読むことで、後の人につなげることができます。前の人が命をかけて作り出したものを自分というフィルターに掛けて、伝えます。
  6.3.2.4 インタープリテーション
   伝えることで、グローバルを動かして、ローカルを支援させるきっかけを作ります。自分に多くの意見を取り入れることで可能になります。
 6.3.3 図書館の可能性
  6.3.3.1 デジタルライブラリ(DL)
   図書館の本のエッセンスを集めるのが一番効率的です。本を買えるだけの人は多くはいないが、図書館の本を読むのは権利です。
  6.3.3.2 DLに関係付け
   知識をどう分類したらいいのか、難しいです。私はDLではNDCを使って、未唯空間の7つの項目に変換しています。
  6.3.3.3 生涯学習への組織化
   図書館を中核として、地域の活性化を図るには、生涯学習などの動機づけが必要です。市民はなかなか動かないですね。
  6.3.3.4 図書館の“次”
   色々な協議会などで参画してきた。本当に動ける所、動いている所は少ないですね。考え方を示す役割の私が動けうのか。
 6.3.4 地域における図書館
  6.3.4.1 地域における図書館
   図書館の形態とか雰囲気は、その地域の市民の力そのものです。市民が図書館を育て、図書館が市民を育てるのです。
  6.3.4.2 県立図書館と市立図書館
   どうしても、権力の象徴として、県立図書館にお金を使いたがる。実質的な県図書を持っている所から、変えていきましょう
  6.3.4.3 海外の図書館の役割
   本当に多様です。宇宙の星のように、我々の行き先を示しているもの、過去を示しているモノがある。海外での指標を探しましょう。
  6.3.4.4 図書館はGmLの典型
   図書館そのものは市役所の機能としては珍しく、直接、市民を支援しています。グループでの活動を支援することもできます。
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