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「ユヌス・センター」というライブラリ

サファイア・事務局の参考にしたい。ソーシャル・ビジネスのグローバル・インフラの構築としてのセンターです。

私がソーシャル・ビジネスというアイデアを考案し、世界を変えるソーシャル・ビジネスの潜在能力に気づきはしめたとき、そのアイデアを現実に変えるためには仲間や支援者が必要だと感じた。

もうひとつの重要な支持者グループは、非営利組織、NGO、財団、慈善団体の人々だった。その多くが、ソーシャル・ビジネスのことを、世界に持続可能で拡大可能な変化を引き起こす貴重な新手段と考えるようになった。

「ソーンャル・ビジネス思考者」とでも呼ぶべき重要な層が現われはじめている。こういった人々や組織は、ソーシャル・ビジネスの根底にある考え方を調査・研究し、世界に伝えている。ソーシャル・ビジネスの一種の〝知的インフラ〟を築き上げ、私の考えたソーシャル・ビジネスに具体性、深み、アイデアを補い、ソーシャル・ビジネスに関するさまざまな疑問や問題に取り組んでいるのだ。

ユヌス・センターは、グラミン関連のすべてのソーシャルービジネスや、世界中のソーシャル・ビジネス機関を支える組織として、二〇〇八年八月に設立された。ラミヤ・モシェッド率いるユヌス・センターは、バングラデシュの首都ダッカのグラミン本社内にある。大半のグラミン企業とはエレベーターで気軽に行き来できるため、グラミンの資産を活かしてソーシャル・ビジネスの設立を支援することができる。

ユヌス・センターには、ソーシャル・ビジネスのアイデアや活動に関するあらゆる情報や資産が集約されている。私たちが設立したソーシャル・ビジネス企業のほとんどは、ほかのグラミン組織とパートナーシップを締結する前に、ユヌス・センターで最初のビジネス・コンセプトが練られた。ユヌス・センターは、ソーシャル・ビジネスの進捗状況を監視したり、世界中の社会的活動とのつながりを促進・維持したり、イペント、ソーシャル・メディア、出版物、ウェブ・サイトを通じてソーシャル・ビジネス運動の啓蒙を行なったりしている。また、ディスカッションを実施してソーシャル・ビジネスの新たな分野を探ったり、ソーシャル・ビジネスの考え方や実践方法に関するワークショップやラボを開催したり、ソーシャル・ビジネスを自国で始めるために実地体験したいという世界中の若者にボランティアのインターンシップ制度を提供したりもしている。
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昨日借りた本の処理を行っていた

未唯へ。『数学は役に立っているか』はやはりダメです。すぐに計算式に行きます;トポロジーの世界が描かれていない。本質が抜けています。自分で書かないといけない。実績を早く示そう。

結局、22冊処理した。数学関係が多かった。あとは歴史です。NDCのコードに沿って、エッセイ風の本はおもしろかった。

20時から寝た。2時か、3時に起きるつもりだったけど、止めました。

22冊の内、6冊の一部をOCRの対象にした。私は「自炊」はしません。未唯空間にとって必要な部分だけを抜き出します。

「ジャック・アタリ」も民主主義へのコメント。「民主主義の未来」「民主主義の世界的発展」「民主主義の内的矛盾」「来るべき世界民主主義」などです。「21世紀の歴史」では超民主主義を標榜しました。「世界民主主義」は回避しないといけないと思っています。

高木貞治『解析概論』は大学教養部でお気に入りの本でした。教養部のストで閉鎖された時も。この本だけを持って、通学して、図書館で読んでいました。これさえあれば、何もいらない状態でした。

ガロアとリーマンは『ガロア』の中で、ガロアの位置付けをリーマンと対比していました。

『はじめての政治哲学』はサンデル教授の『ハーバード白熱教室』のおこぼれで書かれた本です。その中で、カント倫理学の「定言命法」=「汝の意志の格率(基準)が、常に普遍的な立法の原則に合致するように行為せよ」を述べている。ちなみに、サンデル教授の『ハーバード白熱教室』は寝る前に30分ぐらい聞いています。

『ソーシャル・ビジネス革命』はグラミン関連のソーシャル・ビジネスを取り上げています。その中でグローバル・インフラで出てきた「ユヌス・センター」が「サファイア事務局」の構想と重なりました。

ノエル=ノイマンの「沈黙の螺旋」はドイツ国民がナチに従うようになったプロセスの説明理論です。「人間は他者から孤立することを避けたいという自然な欲求(孤立への恐怖)を持つとともに、周囲を観察しコミュニティの意見動向を直観的に把握する能力(準統計的感覚)も備えている。それゆえ、ある争点に関して、自分の立場が社会で少数派である、あるいは劣勢になりつつあると感じると、少なくとも公の場での意見表明は控える(=沈黙を守る)ようになるという」
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ノエル=ノイマンの「沈黙の螺旋」

1970年代半ばにドイツの世論研究者ノエル=ノイマンが提起した「沈黙の螺旋(the spiral of silence)」仮説によると、人間は他者から孤立することを避けたいという自然な欲求(孤立への恐怖)を持つとともに、周囲を観察しコミュニティの意見動向を直観的に把握する能力(準統計的感覚)も備えている。それゆえ、ある争点に関して、自分の立場が社会で少数派である、あるいは劣勢になりつつあると感じると、少なくとも公の場での意見表明は控える(=沈黙を守る)ようになるという。

逆に、自分の立場が多数派であったり優勢になりっつあると知覚したりすると、自信を持って公の場で意見を表明する傾向が生じる。こうした現象が螺旋的に進行することによって、優勢と目された立場の見かけ上の勢力が増大し、さらにそれは元の支持層以外からの同調行動を誘発することで、実質的にも勢力のある立場となっていく。逆に、劣勢と知覚された立場はますます孤立の度を深めていく。

ノエル=ノイマンのこの仮説は、ある争点に関して、社会でどういう立場や意見が勢力を得ているかという知覚が、第一義的には個人の「態度」ではなく「行動」(意見の公的表明)に対して一定の影響を及ぼすと考えるものである。この沈黙の螺旋仮説に関しては、これまでに多くの理論的考察や実証的検討がなされてきた。

少数派の立場に立つことで「孤立への恐怖」を感じるような争点はある程度限られており、典型的には、強い情緒的ないしは道徳的要素を含んだトピックがこれに該当するという。たとえば、ナショナリズムを刺激する問題とか、伝統的な夕ブーに抵触する問題とかが、すぐに思い浮かぶ。

沈黙の螺旋は、世論が生み出されるダイナミックな過程を扱っており、それゆえこの過程全体を実証的にテストすることはかなり難しい。しかし、意見の風向きに関する情報を介してマスメディアが世論の形成過程にどう影響を及ぼしているかについて、その一つの説明を提起しているという点できわめて興味深い理論仮説である。
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