goo

「未唯への手紙」の「社会」編の三巡目 市民参画 その5

(つづき)

新しい形はどうなるかを考察してみました。「複雑性」で新しい社会を考えていきたいと思っています。

「複雑性」とは何かというと、自分がやったことに対して、相手がこう反応してくる。それに対して、こうする、という循環を考慮したものです。つまり、縦側の循環を考慮するということです。

企業も単に自分達がこうするというだけではなく、市民がどのように反応するか、それに対してどう対応していくのかのキャッチボールをやっていくことです。これを社会の基本にするということです。

そうすると、シンプルでないとやっていけないことが分かってきます。同時に、全体(グローバル)の働き方と個別(ローカル)の動き方を分かて考えていくということになります。複雑性はローカルにすればするほど、法則が見えてきます。グローバルにすると、複雑の複雑になってしまって、どんどん複雑になります。

それを理論化していくと、「サファイア循環」につながっていきます。「サファイア循環」を意識しなくても、偶然に従っていけば、方向さえ合あっていれば、「サファイア循環」に向かっていきます。それに気づかないだけです。

「サファイア循環」の世界は非常に分かりやすいので、市民が考える前に、企業で「サファイア循環」を考えていけばいいのです。メーカー(グローバル)は機能を提供して、店舗(ローカル)では、ポータル経由で、自分達のコンテンツを使えるようにする、と同時に専門家と連携して、自分達のやりたいことをハッキリさせていけばいいです。。

インタープリターとファシリテーターの力を使って、ローカル主体に変えていけば、カタチは見えてきます。私の役割は「サファイア循環」が回っていることをイメージすることだけです。それで持続可能な社会が実現できます。

ただ、「サファイア循環」の順番を間違うと、ナチのようにローカル(ヒットラー)が考えたことがそのまま、グローバル支配につながってしまいます。ヒーローを求めてはいけません。

ローカルからグローバルに変わるときに注意するのは多様性です。グローバルからローカルを見るときには「理念」が必須です。何のためにやっているのか、自分達はどういう役割を果たすのかをしっかりと押さえないといけません。

グローバルからローカルからは見えません。だから、ファシリテーションが必要なんです。また、グローバルからグローバルも見えません。敵対しているから、相手のことは小さく考えてしまうので、見えません。

ローカルからグローバルは襲い掛かっているイメージがあるので、恐くて見えません。ローカルはグローバルを避けようとします。だから、グローバルの方からローカルを見ていくという、Global meets Localが重要になります。

一人ひとりの多様性から出発して、何ができるかを確認して、どのようにグローバルを自分達のものにしていくのかということを考えないと、次のステップにはいけません。

以上が三巡目です。かなりきついですね。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

「未唯への手紙」の「社会」編の三巡目 市民参画 その4

(つづき)

池田晶子さんの「14歳の君へ」ではないけど、子どもが「未来のくらし」を考える時に、自分の得意なところから、果たせる役割をやっていく、または自分の趣味を活かしてやっていくという発想につながります。

これを色々な人とやりたいが、私自身は「孤立と孤独」にいるし、同じようなレベルで考えてくれる人もいないし、私の翻訳者となるような人もいません。

だから、「一人T-GALs」で考えています。理論的な発想を現実のものにするための自分の中の「もう一人の自分」と会話してきました。

市民は自分たちの論理をハッキリさせていくことが必要です。内側から考えていくことが必要です。「理念」まで昇華できるところまで、理論化できることが必要です。その時点で、情報センターとか活動センターが必要になれば、エコットのような市民が運営する存在を作り上げていくことで、参画できるようにしていけます。

フライブルグのようなクルマの乗り入れの制御とか、コペンハーゲンの風力発電のような、グローバルでの仕組みつくりは、市役所とか、政府が主体となって作り出せばいいです。市民は「いいとこ取り」をするだけです。

企業は利潤目的ですが、それをあからさまに見せては、市民と波長が合わないと無視されます。グローバルで独走して、安いものを売ればいいという時代ではありません。それによって、市民の生活がよくなるか、先行きが見えてくるのか、環境問題へも貢献できることを示さないと、存続できません。企業は持っている力を自分たちでそのまま発揮するのはなくて、市民に発揮してもらうようなカタチにしていくことは可能になってきています。

(つづく)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

「未唯への手紙」の「社会」編の三巡目 市民参画 その3

(つづき)

市民参画が必要な理由は、循環型社会を作っていくためです。市民を変えていく、地域を活性化していくことです。そのベースは循環です。循環する心そのものです。

その意味では、市民も消費者とか生産者という次元ではなく、生活者として、市を超えた存在としてやっていくということです。自分たちが変えていくという自覚、変えていけるという自信を持たせることです。

個人のスタンスを維持したままで市民参画を行っていく。これで食べていこうという中途半端なことをやってはダメです。また、格好つけてロハスだけでOKというものではありません。

発想の根源はハメンリンナのDr.ヘリのやり方です。一つずつ見える形にして、市民へアピール・アンケートして、実績を作り出して、一緒になって考えていく“場”を作り上げています。

「市民参画しなければどうなるのか」というアプローチも有効です。夕張の例もあります。市民は自分のニーズを市役所にぶつけても、市役所は公平の原理でやるしかないから、やってくれません。余計にコストがかかります。だから、自分たちでやるという手段を持たないといけない。

これはシステム設計と同じです。管理・監督しかできない電算部の手を借りずに、自分たちのコンテンツを自分たちの手で作り、それを連鎖させて、自分たちが満足する社会を作り出していく。それで、次の循環に向かっていく。

そのためには市民参画する人の思いを集めないといけません。個人個人が生きるカタチにしていく。やらされ感ではなく、それを行うことで自分の生活が楽になり、楽しくなる。人が多ければ多いほど役に立つ仕組みにしていくということです。

40代・50代の男性も自然に参画できるようにしないといけない。留意するのは、彼らは会社では主役だけど、市民参画では主役ではないということ。会社の仕事をしながら、参画できる仕組みが必要になります。

20代の若者は、引き籠り傾向にあります。彼らにも参画してもらうためには、ポータルではないけど、彼らを取り込むのではなく、彼らの中に入り込むようなカタチが必要になります。それが「地域ポータル」につながります。

市民会議のときに提案したけど、中途半端に終わってしまった。本当に言いたかったのは、みんなは色々な特性を持っているということです。その特性に従って、色々なアイデアを出しす分科会を作って、その分科会での決定を総合的に循環させていきたかった。

企画分科会でアイデアを出して、広報分科会で色々な人を巻き込んで、理念分科会で何のために行うのかを行えば、それぞれの人が生きてきます。人により、得意な分野も興味の範囲も異なります。それらが回っていく世界ができれば、さまざまな循環とつながっていきます。

(つづく)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

「未唯への手紙」の「社会」編の三巡目 市民参画 その2

(つづき)

市民参画する時に、ケータイのような「モバイル」が必要になります。

販売店システムでのモバイルは誰が費用負担するのかという、大きなハードルがあり、なかなか前に進みません。その点、地域の場合は自己負担だから、その懸念はありません。

コミュニティを作る時に、一番身近なツールはケータイになります。これと「地域ポータル」と組み合わせると、リテラシーの問題が一気に解決できます。どこまでできるのか、そのための場をどのように作っていくのかというのが、私のテーマです。エコットでトライしてみます。

市民参画をしていると、「T-GALs」というグループでの経験が思い出されます。T-GALsは欧州視察のメンバー四名で作った市民会議の事務局のためのグループです。

市民会議の構成メンバーは偏っていました。彼らは偏りを認識していないから余計に困りました。自分の周りで当たり前になっていることを押し付けてきます。

T-GALsの活動は助け合うことが基本だったので、多様な組み合わせができました。私にとっては若い女性と組めたことがインパクトになりました。活動のハブを作ることができました。結局は、彼女らに負担をかけすぎて、続かなかった。

市民の限界とか、市役所のプライドなどを突破する方法も見えてきました。当時は「サファイア循環」を意識してなかったので、右往左往していました。

求心力になるのは、個人の力と思いです。ハメンリンナで教えてもらったのは、市民の専門性をどう生かすかです。環境施設を継続的に変化させるには専門家が必要です。

市役所は専門家にはなりえません。市役所にはローテーションがあり、市民とは別の次元で動いています。ある分野のことを一生懸命に考える専門家の一つがNPOです。ただ、多くのNPOは専門家ではなく、市役所に追従している場合が多い。「あいさつ」「笑顔」の専門家も含めて、さまざまな専門家を市民が担う必要があります。JURさんの「笑顔」は好きですよ。

市民の専門家のイメージとしては、販売店店舗の人が地域の人と一緒になって、クルマに関する知恵を活かす風景です。典型がグーグルのマップを作った人です。彼女はグーグル社員であると共に、地元の「木を守る会」に入っていました。木の分布を調査した結果を、グーグルの立体マップに合わせることで、その森が保護対象であることを実証して、伐採から木を守りました。

その過程で得た、活用技術を元にグーグルのマップソフトの機能アップを図りました。それが本当の専門家です。人を押しのけた専門家ではなく、人の中に入り込む専門家です。

知っていることで食いつなごうという専門家ではなく、自分の技術を活かしていこうとする人です。わたしも、その一人になりたいと思っています。

その観点から、エコットの運営ワーキングにかかわっています。会そのものはインタープリターへの報告会であり、おしゃべり会です。将来が語られていません。

ボランティア中心では組織の運営ができないのは確かです。だから、組織化しようとしているけど、事務局の組織の概念が固定化されています。もっと新しい時代に向けた組織でないと対応できません。中核となるのが理念ですが、それが確立されていません。

NPOの思惑、市の思惑を含めて、エコットをどうしていくのかが不明です。市民が自覚できるものを作っていくには、ファシリテーターが必要です。

ローカルにいながら、グローバルを使いこなす人がファシリテーターです。単なる市役所の肩代わりみたいなものではなく、市民の立場でグローバルを使い切ってしまうもの、またはメーカーを使い切ってしまうものです。

(続く)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

「未唯への手紙」の「社会」編の三巡目 市民参画 その1

未唯へ。三巡目のメインテーマは「市民参画」です。本当は社会における「サファイア循環」の構図を述べたいのですが、それでは大きすぎるので、とりあえずは市民参画に絞りました。

四年ほど、環境学習施設を対象に分析しています。この施設には「エコット」という名前が付けられました。市役所、NPO、ボランティア、地域とのかかわりなど、市民参画の多くの現象を見ることができました。私自身は、インタープリターとしての行動を避けています。私の役割はファシリテーターだと思っています。

市民参画にとって、一番大事なことは「アピール・アンケート」です。要するに市民に発信していくということです。このアピール・アンケートという言葉はハメンリンナ視察の時に感じた言葉です。Sa-ポータルにも、アピール・アンケート機能を作り込みました。市民の情報共有ということではSa-ポータルと市民参画の狙いは一緒です。SNSもアピール・アンケートだと思っています。

市民参画と同時に考えないといけないのは、市民格差です。豊田市というのは豊かな町です。求人倍率が3倍です。青森とか沖縄に比べると大きな差です。その豊かさをどう生かすかを考えないとダメです。豊田市には豊田市の役割があります。先行して、ものごとをこなしていくことです。

市民参画の一つとして、枝廣淳子さんへメッセージを送りました。私にとっては「未唯的な人」、ファシリテーションできる人をもっと増やしたいので、枝廣さんに期待しています。

いい反応は得られなかった。「私のことを批判している人がいる」ということが彼女のブログに書かれていました。環境問題が目立つ社会になってきて、彼女の才能が前面に出てきました。神輿の上に乗っている感じになっています。ローカル(地域)で活動している人と一緒にやっていかないと壊れると言いたかった。だから、ファシリテーターとして一緒にやりませんか、ということを言いたかった。どこかでまた会いましょう。

(つづく)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

「未唯への手紙」の「社会」編の二巡目 環境問題 その2

未唯へ。環境問題の続きです。

環境問題を「温暖化」のみで捉える傾向にあります。私は「温暖化」よりも「地域の活性化」の問題としてとらえたい。「Think Locally, Act Globally」からすると、その方が理に合っています。個人がバラバラではだめだということです。といいながら、一番のバラバラの私が言っているのは、それはそれで面白いです。

社会分析に当たって、温暖化は原因ではなくて、結果だということを認識しないといけません。そうしないと、「温暖化だからどうしましょう」と言っている内に、頭のいい連中が「そのためにこうやってお金を儲けましょう」と方向に捻じ曲げてしまいます。元々は何が悪いのかを考えないといけません。

色々なことを考えましょう、ということで、新刊書を速読・多読する冊数を増やしました。その多様な意見から「Think Locally」を行い、「サファイア循環」という概念を作り上げています。「Act Globally」として行動するにはどうしたらいいのか。自分の中の意見を確立した上で行動を開始しています。

環境問題の基本はエネルギー問題です。オイルピークを越えています。各国のエゴが出て来ています。アメリカの防衛ラインの1バレル100ドルは通り過ぎました。中国の3億人の生活向上だけで、世界のエネルギー事情は大きく変わりました。ヨーロッパのように、エネルギーに依存しない文化を志向できるのでしょうか。

エネルギーの問題に対して、個々の人がエコで解決しようとするには、生活の変化を求められます。多くのジレンマを含んでいます。その結果として、エネルギーを集中化するのは得策ではありません。

人間が動くこと自体がエネルギー問題を起こしているし、人間の数が多いことも要因になっています。人間が動かないこと、内に閉じこもれば、エネルギー問題はかなり解決できるが、社会の活力は減衰します。自動車の代わりに自転車、自転車の代わりに歩行。その範囲で行動して、皆が食べていければいいけど、そうはいかないでしょう。

一番の問題は人口問題だと思っています。3年前の市民会議で、私が一番問題に思っていることは「人口」だと言った途端に、全員から冷やかな目で見られました。皆は人口問題に触れたくないのです。だけど、人口問題に触れない、環境問題はありえません。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

「未唯への手紙」の「社会」編の二巡目 環境問題 その1

未唯へ。社会の基本的な循環を見ていきます。ちょうど「環境問題」がホットになってきたので、環境問題との関わりを対象にしました。ICレコーダーに語ったことをそのまま記述しているので、論理がピョンピョン跳んでいます。

自分の中に「社会」という概念をどのように持ってくるかを考えました。グローバルの世界とローカルの世界とそれらのつながりで見ていくことにしました。社会を構図として意識したのは、ヨーロッパの「Think Globally, Act Locally」が最初です。その後のロジック展開で、これ自体の方向はTG→ALではなく、TG→AG→TL→ALであり、AG→TLが隠されていることと、AG→TLは{TL→AG}の集合だということに気付きました。

つまり、「Think Locally, Act Globally」が社会分析のカギをにぎるということです。この方向性で、社会の様々なモノの関係を見てきました。

疎と密の関係で考えと、自分自身は疎です。社会の、密の関係の中にいる人を見ていると、心配になります、そんなことでいいのか。密の関係は非常に狭くなっています。それをグローバルとローカルの関係で見ると、ローカルが密で、グローバルが疎です。

そう考えたら、自然に環境問題に目が行きました。環境問題では、皆は「このままではダメだ」と言いながら、何もやっていません。問題の捉え方も、対応とか対策も千差万別です。その意味では社会の課題としては非常に興味深いものがあります。

そんな折に、環境問題の視察で、デンマーク・フィンランドに行く機会がありました。

行く前に、日本のエネルギー自給率4%、食糧自給率40%を改めて知りました。同じような状況であった、北欧から学ぶものは多かった。フィンランドから見て、日本はどうするのか、という観点で視察しました。フィンランドから見ると日本はどうしていくのかの方向が見えません。

私にとって、「環境問題」は地球規模で考えられるし、地球の歴史に思いをはせることができるので、ちょうどいいテーマです。自分は生きている間にこんな問題が出てきて、自分が係ることができるとは、私が生まれてきた理由になります。

会社の枠を超えていた私にとって、環境問題と販売店システムというベクトルで考えられるのは、思考の突破口になる予感がしました。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

「お墓の草刈りをしました」夏休みの日記風

未唯へ。昨日の回転寿司で、インターフォンで注文していましたね。以前はそういうことは全て私に頼んでいたのに、大人になったんだな!と思って見ていました。

今回は珍しく、もっちゃんのおごりでした。前回はノブのおごりの焼き肉だったので、次回は未唯ちゃんのおごりの順番ですね。締まり屋の未唯のことだから、いつになることやら。

ノブ君が新潟から帰省して、家族5人です。あなたたち4人は奥さんの実家へあいさつ、老人ホームのおばあさんのお見舞いしてから、回転寿司に直行するという計画を直前に聞きました。私は歩いて、豊田市経由で回転寿司に行くことに決めました。いつも4対1の別行動です。

豊田市まで久しぶりに歩きました。足と靴が合っていないので、トラブルが心配です。思ったよりも時間がかかったので、バスで回転寿司の近くまで移動。お店は混み始めていたので、一人で順番待ち。ほとんどがファミリーです。食事後も4人は動物病院へ。私は歩いて帰りました。

今日から、パソコンを持って、豊田市のスタバと図書館での入力生活を始めます。8時前にパソコンと本を3冊だけを持って、歩き始めました。朝のスタバは空いています。一番奥の場所を確保して、ハチミツ入りのアイス・トール・ラテとインスピレーションです。

「未唯への手紙」の社会編の中間記述をブログに載せて保管する作業を行いました。「市民参画」に関しては、いろいろな観点から書いていたので、くどかった。一応、アップしました。次のフェーズで要点をまとめていきます。早く、取り掛かれるように急がないと。

奥さんから「家の仕事」と指定されている、お墓の草取りに取り掛かることにしました。ずっと、暑くて、面倒なので、生返事をしてきたが、どうもタイムリミットみたいです。

早速、長い柄のカマをカーマで購入。1,050円で、自費です。そのまま、お墓に直行して、お墓の周りの草刈りを開始。我が家のお墓以外はみんなきれいに掃き清められています。そこまで、きれいするのなら、ついでにココもやってくれればいいのに、ケチ!

2/3ぐらいで汗だくになったので、明日の朝にすることにして、帰宅。奥さんに報告したら、「早くやらないからだ」とのこと。シャワーを浴びて、休憩した後に、ブログのアップ作業が12時までかかってしまった。

明日の4時起きはムリかも。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )