日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

強風と狂風

2016年12月23日 | 生活・ニュース

 昨日、半日近くも続いた新潟県糸魚川市街の火災、燃え上がる炎、北の日本海へ向けてなびく黒煙は風下の屋根をなめるように流れていく。災害の規模はここ20年来最大という。炎を背に「いま家が燃えています」とインタビューに答えた人の胸中はどんなに苦しかろうかと、いい表す言葉が浮かばない。年の瀬も押し迫っての災害、心からのお見舞いを申し上げるしかない。

 古いはなしだが、知人の家が「昨夜全焼した」という知らせを受け現場へ急いだ。火災の激しさを表す言い方に「燃え落ちる」というが現場はそうだった。検証が終わり片づけに入ってしばらく経った時だった。昔はどこの家にもあったブリキ製の化粧箱が、黒焦げになった布団の下から綺麗な姿のまま見つかった。知人が蓋を開けると「ぼっ」という音がして炎が上がった。箱の中の衣料は高温になっていて、空気に触れたため燃え上がた。その時、火事は消えても怖い、ことを教えられた。

 狭い道路を挟んだ我が家の斜め向かいの家から火がでた。多少風のある日で火が出たと直後から煙は我が家の方へ流れてくる。火災になると上昇気流が発生し風が強くなる。瞬く間に全体が炎に包まれた。状況から飛び火は無いと思いながらも車庫の樹脂製屋根に散水した。消防車も通りづらい密集地帯、類焼もなく鎮火してほっとしたのは3年ほど前だった。

 糸魚川市の火災は、強い風のなかでの怖さ恐ろしさを改めて教えた。通りが狭い、家屋が密集しているなどの要因は我が家一帯も同じ。そのうえ、初めての人には迷路といわれるくらい入り組んでいる道、火災映像を見ながら万一の時のことを思いながらあれこれ考える。強風は状況が変われば狂風になる。今日は強い風が一日中吹き落ち葉の舞いを演出していた。
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