日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

細い道の景色

2020年02月02日 | 地域

 たまに、バス通りから細い脇道へ入る。迷路とまではいかないがそれに似たような路を歩く。場所によっては軽自動車も通れない公道か私道か迷うところもある。それだけに曲がり角も多い。そこを左右どちらに進むかは気の向くままに曲がる。そんな奥まった細い道だが一応アスファルト舗装されている。

 なんでそんな道を歩くかと問われそうだが、時間はたっぷりあり、車も通らず、老化防止の散歩には安心して歩ける。そんな場所でも変化は多々ある。出会えば会話した事のある人の家が突然更地になり、除草シートで覆われている。あるいは、畑の作物が収穫されず放置されている畑にも出会う。雑草が茂った畑の中に、錆た手押しポンプが立っている。活躍した栄光の時を偲ぶ。

 暗い話ばかりではない。この地域は市内でも人気の小中学校の校区で、個人や建売の新築現場をよく見かける。どれもモダンな造りで、地域の風景が一変するのはそう遠くないのではないか、どんな町になるのか、そんなことを思いながら見て通る。

 表通りからは見えないが、荒神様の小さな社がある。鳥居はコンクリート製だがそれに取り付けられた注連縄や御幣は太く大きく立派で、毎年秋に祭礼がある。境内はいつも掃除の跡が伺え、地域の人の繋がりを感じ、そばを通るときは頭を下げて通り過ぎている。しかし、荒神様のすぐ傍まで新しい町の装いが迫っている。地域の守り神様にも、残るか移転か、いつかそんな難題が起きそうな気がしている。
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