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冬場になり川の水量が減ると流れの岸辺や水深の浅い個所にちょっとした川原が出現する。次に雨が降るまでその川原は拡がっていく。そんな小さな川原にシラサギがじっとして集まっている様子をよく見かける。川原の上なので餌を獲る姿勢ではなく遠目には昼寝のように見える。周りにはほかの野鳥の姿も見かける。
そんなシラサギが岸辺の川原で昼休み、驚いたことにこれまで見た数の数倍近くがたむろしている。一斉に飛び立ってくれたらと思いながいつものように撮る。手のひらサイズのデジカメ、それも手持ちで数十㍍先を撮ろうという冒険をする。とにかく記録しておこう、それが先立つ。息を止めてシャッターを押すという基本は守るがあまりにも被写体が小さすぎる。
そんな集団を見ながら歩いていると、そこから少し離れた雑木の茂ったところに4羽のシラサギがとまっている。サギは樹上に営巣すると聞いておりもしや、と眺める。これまで昼寝は見てきたが樹上にいるのは初めて見た。これまたじっとしたままなんの動きもない。サギの営巣を長く観察した知人がいるので教えを乞うことにしよう。
サギが止まっている雑木は民家のすぐ裏、庭での話し声が聞こえはしないかと思うほどの近く。人を警戒しないのかしなくなったのか、野生の生き物が民家近くに出没、いや民家に入り込んでいる。タヌキ、イノシシ、シカ、サルなどによる被害は連日報道される。熊に襲われる人も多い。人と野生動物の暮らす境界が交わった、安全に暮らせる手立てが必要になる。ジビエ料理が賑わっているのはこうした反映だろうか。
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