この年になっても知らないことや未経験が多くあり、時には「こんなことも経験していないのか、知らないのか」と聞かれそうになる。そんな時は恥をかくことを避けてしばし沈黙の時間を過ごす。そして懸命に耳学問に努める。かたわらの人には傾聴あるいは敬聴している様に映るかもしれないが、それは我が本心とは違う。
ある塾の忘年会への誘いが届いた。常々、その塾の楽しさは耳にしていたので所用を済ませ一足遅れで参加した。あらかじめ聞いていたメニューは「ローストチキン、たこ焼き、パエリア」の豪華版。会場は料理の準備中でお店の忘年会では絶対に味わえない匂いが充満していた。進んで手伝える作業はなく見ているうちに「いただきます」になる。
しばらくして「たこ焼き」に移る。家でこれをするのは孫が帰省した時で、孫の采配により焼きあがる。というようなことで、たこ焼きは食べるのみだった。しかし、今日は3台のたこ焼き器が並びその1台は私の前、恐る恐る慎重に竹ぐしを使い回転させる。丸くなれ丸くなれと思いつつも、何せ初挑戦の初体験だけど、そばから達人のアドバイスを聞きながらだが何とか口に入る形になった。
2回目の焼きは少し要領をつかみ楽しく円形にできた。塾生の料理知識に驚きながら、1度くらい爺ちゃんの作った「たこ焼き」と孫に食べさせてみようか。高3で受験準備中のため次の帰省は未定、いつのことになるか定かではないところも良しとしておこう。土産にと分け合ったたこ焼きを口にした家内「美味しい」と複数個、やはりわが手で初挑戦してみようか、写真を整理しながらそう思っている。
いたのだが 最近 このタコ焼き器が見当たらない・・
妻に聞いてみると 娘が嫁ぎ先に持って行って
家族で食べている‥と云うのだ。
お盆や正月にしか来ない孫たちに喜んでもらおうと
買ったタコ焼き器だから‥仕方が無いと諦めている。
私の晩酌の肴にも良かったのになぁ~・・
主食にもなる、肴にもなる、庶民の食べ物でしょうか。
お孫さん用に一台備えきください。