日々のことを徒然に

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蟻のいましめ

2017年08月26日 | 生活・ニュース

 人が利益のある方に赴くことを「蟻の甘きにつくが如し」という。しかし、堅固な堤防も蟻のあけた小さな穴がもとで崩れるように、ごく小さな油断や手抜かりが取り返しのつかない大事を引き起こすことを「蟻の穴から堤の崩れる」という。すると蟻の思いも望みも叶わくなり、蟻の熊野参りもなくなる。勤勉な蟻には申し訳ないが、情けないかな政治の世界でよく見かけるお付き合いをいい表している。

 政治番組では「いっきょうたじゃく」と言葉にする。これを漢字に直すと「一強多弱」でも「一強他弱」どちらにも表せられる。解釈はどうするか、自民党だけが強く民進党を含むほかの党が弱いが一般な捉え方だろう。しかし、一強多弱とは「弱い者の中に強い者が一人いる」ともとれる。言い換えれば「一人だけ強いのでそれ以外は意見がいえない」となる。多弱も他弱も持っている辞書には載っていない。

 こうなった一つの原因として小選挙区制に問題ありと専門家はいう。政権交替も可能のうたい文句で採用された制度だが、今の現状を予測する専門家はいなかったのか、ふと思う。一人だけ強くて他は物言えぬではこれも困ったもので制度を変えるしかないのかと聞きたい。一人だけ強いでは独裁になることを心配したくなる。

 10月22日が衆院選挙かも、という政治プロの予想も文字や政治番組で出ている。その日は、衆院補選の予定日、政治の世界は一寸先は闇というほどの不透明な世界だけに素人には何となくきな臭いものを感じる。力は弱いが真面目に一心不乱に働き幸せを願えば望みが達せられる、それを「蟻の思い天に届く」という。政治はこうあって欲しい。

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