車では毎日のように通る道も、てくてく歩いてみると「おっ」という出会いや発見があり、思わぬ事で昔を思い出すことがある。今日はそんなひとつ。
かってはメイン通りでバスは走り、商店は軒を連ねていた。そこには大正時代の洒落た洋風建築のテーラーもあった。今は、バスの便数は1時間に1本、商店は指折り数えても両手に満たないくらに少なくなった。そんな通りに、公衆電話ボックスと赤い郵便ポストが並んで立っている。賑やかなころの名残だろうか。妙に懐かしい感じがした。
通信の雄として両者は国民から信頼された力を持っていた。しかし技術革新と時の流れに押しまくられてその姿を変えざるを得なくなった。そして模索が続けられているが、公共の名のもと難しい場面も多い。
高校時代にポストへ投函された郵便物を集めるアルバイトした。それだけにポストにはちょっと親しみを感じている。感じてはいるがそれの利用は孫へ送る新聞と、はがきでする投稿の月2回、不定期には何度か使うが多くはない。アルバイトの頃は丸い筒状のポストだけだった。
50代になって仕事で持たされた携帯、初めはめんどくさいと敬遠していたが、便利さと機能に魅かれ今も使い続けている。赤やピンクの公衆電話にはお世話になったものの、ここ何十年と公衆電話を手にしていない。そっと覗いたボックスの中は綺麗に整理されていて、なんだかほっとしたのは何故だろう。机の引き出しにテレカが何枚か残っているがそのままにしておこう。
(写真:赤と緑、どんな交信をしているのだろう)
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