かつての城下町の名残、と少し誇らしげに話せる地域がある。それはそれでいいんだが、車社会となり最も困っている一つに幅員のせまさがある。軽自動車がやっと通れる、歩く人は避けて車を通らせる。こんな道が場所によっては迷路のようになっている。そうした道も散歩道のひとつで、気の向いたままに歩いている。
先日、そんな細い道をスマホを見ながら歩いている男女の二人連れに出会った。都会風な服装にどこの人だろう、と思って行き違うとき「お聞きします」と声が掛かった。二人は、関西から観光で来ている。行き先々で、こうした古い通りを探して気ままに歩いているという。二人が疑問に思ったのは、道が交差するところで、三角形状に敷地が切り取られているのが不思議で声を掛けたという。各地を見て歩く人らしく、良く気づかれたと称えた。
この地域は道幅が狭く、小さな車がやっと通れる個所がいくつもある。小さな車でも、道幅が狭くて角が曲がれない、そこで角地の敷地が三角形に道となっている。そんな話をした。二人は「生活の知恵ですかね」と言いながら「参考になりました」と写真を撮っていた。1㎡何十万円の大きな街から来た人には不思議だろう。
世の中にはいろいろなことに興味を持たれる人がある。そんな多くは報道で知ることが多いが、最近はSNS発信もあるようだ。地方の小さな街の細い道のどこに再発見があるのだろうか、この次に出会ったらよく聞いてみたい。
(今日の575) 入り組んだ細い道幅由緒あり
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