日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

成長した虫

2007年06月22日 | エッセイサロン


 虫も殺せないイエスマン。転入3ヵ月目、真摯実直だが、発言を控える彼への裏評価。その彼が、職場の机に顔を伏せていた。

 窓越しに見た彼の背中は男泣き。知らぬ顔をして「帰るか」と誘った。秋の日暮れ道、彼は明るくふるまった。翌日から、意識して彼の発言を促した。1年。自ら意見を出し始めた。

 転勤する彼の送別会。一言も言わず目をみつめ、私の手を握った。力強い握りに彼の自信を感じ、うれしかった。

 先日「定年、街づくり活動をしています」とはがきが届いた。書添えられたバラの絵、二十数年前の、秋の夕暮れの空と同じ橙色だった。

  (2007年6月22日 毎日新聞「はがき随筆 四季特集「虫」掲載)

今朝、エッセイサロン代表のOさんから電話で掲載を知らされた。正直喜んだ。課題への応募は初経験だった。これからの大きな励みになる。
(写真は四季特集「虫」掲載紙面の1部)
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2 コメント

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お祝い (ロードスター)
2007-06-22 18:47:31
特集への掲載、おめでとうございます。私も投稿しましたが残念でした。このエッセイの主人公も喜んでおられることでしょうね。おめでとうございました。
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ロードスターさん (tatu_no_ko)
2007-06-22 19:20:43
ありがとうございます。例会でいただくご指導が少しは身に付いてきたのか、と感じます。長くご指導お願いします。
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