日々のことを徒然に

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ハスの穴

2020年11月24日 | 生活・ニュース

 手元の言葉の本は数年前、新刊発行からすぐに購入した。私的には参考書的な本として、これまでどのくらいの回数開いているか分からないが、先日のことある挿絵に「おっ、これは」と気づいた。それは食について書かれた章で、煮物らしいハス(レンコン)を赤い箸で持ち上げたごく普通の絵で驚くほどのことはないと思われるかもしれないが、穴が9個ある。

 何年前のことだろう。愛媛県で乗合の観光バスで旅行中、愛媛県産品の一つハスを紹介していたバスガイドが「岩国のハスは穴が9個ありこれは特別です」そんな紹介をした。しかし、同乗者にはさして面白い話ではなかったようだが、私はよくぞ紹介してくれた、そう思いながら、岩国以外でも知られていることを喜んだ。

 岩国市はハスの産地として知られている。その歴史は古く1811(文化8)年に藩営となったが、それ以前から栽培され200年の歴史がある。穴が9個には首を傾げられる人もおられようが、市の公式観光案内でも紹介している。色白で肉厚でシャキシャキしているがほくほくした食感がいい。

 ハスの話題になると穴9個を自慢げに話しているのに、その自慢のハスが挿絵になっているのにこれまで気づかなかったとはうかつだった。ハスの穴は続いていることから「見通しがいい、先が見える」と縁起かつぎには喜ばれ、お節料理には欠かせない郷土のひと品となっている。土付きで店頭に並ぶがそれなりの値がついていることもあり気品がただよう。
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