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見守る

2017年04月29日 | 生活・ニュース
 難病、進行を遅らせ痛みを緩和させる、余病を併発させない・・・、そんな治療も長引くとその限界はくる。治療は尽くしたが「意識の低下、血圧測定不可、血中酸素測定不可、尿量低下・・・」と時間を追うごとに症状は悪化する。

 主治医から幾通りかの延命策について説明を受ける。治療を受けながら意識がしっかりしている時に「延命治療は受けない」と家族に話していた。それでも夜を徹して家族で話し合った。延命策も完璧なものではなく端的には「意識のないまま心臓をうごかす」という説明もあり、厳しい症状を考え延命治療を受けないことにした。家族の心中は苦悶の表情でよみとれる。

 主治医から「今夜がやまでしょう」と告げられる。いつかはこうなると覚悟、心の準備はしていたものの直面すると自然に目が潤む。「下顎呼吸」となり、夫として父としての深い家族への思いやりに改めて感謝しながら最期を見守る。

 義弟は73歳の生涯を終えた。穏やかな顔に救われる。
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2 コメント

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ロードスターさん (tatu_no_ko)
2017-04-30 14:23:57
有り難うございます。
長い病院生活も、家族愛に包まれていればこそしのぎ耐えれることを改めて感じました。
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お悔み (ロードスター)
2017-04-29 20:37:56
毎日欠かさず書いておられたブログがアップされていないことから、何かあったのかと気にかかっていました。義弟様のご冥福をお祈りいたします。奥様、淋しくなられたことでしょう。心からお悔やみ申し上げます。
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