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年賀状

2025年03月18日 | 生活・ニュース
2025年03月18日 中国新聞セレクト「ひといき」掲載
 
 桃の節句も過ぎた今、あらためて年賀状について記してみる。
 元日の年賀郵便物が大幅に減ったという。料金引き上げが響いたのだろう。うちでもこれまでで一番少なかった。そんな現実を目の当たりにし、山のように積まれた光景を思い出した。
 高校3年間、夏と冬の休みに錦帯橋近くの郵便局でアルバイトをした。主な仕事は1日2回、自転車でポストに投函された郵便物を集めることだった。年末になると年賀状が増え収集用かばんに入り切らなくなった。途中で局に戻り、かばんを空にして残りを集めた。うっすらと汗をかくぐらいの作業だった。
 局内では、集まった年賀状を分ける作業台が設けられ、局員が行き先別に仕分けていた。その素早い手さばきに感心した。別の作業台では各家庭ごとに年買状を分けていた。誤配がないよう一枚一枚を丁寧に確認していた。
 大半の作業は今、自動化されていることだろう。立ったまま黙々と手を動かす当時の仕事風景は、年賀状への局員の熱い思いがにじみ出ていたと思う。
 通信手段の乏しい時代に年賀状は安否確認に貢献したはずだ。「お年玉」などに一工夫があると利用者の数が復活するかもしれない。

  
 (今日の575) 賀状止め歳に合わせて増えていく
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