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いつからだろう、どこへ出かけるにも小型のデジタルカメラを持ち歩く。最近はスマホと合わせて出かけるが使い分けをしている。どちらも大切な相棒、撮るときに落とさないことに気をつけている。落とせば傷ついたり時にはカメラ機能を失うことがあるかもしれない、そんな危険予知をしている。その対策として、カメラ取付の紐が輪になっているのでこれに手首を通して撮っている。
先日、姿勢が悪いな、と思いながら斜面に咲いた花を撮っていた。予感どおり体のバランスが崩れ姿勢を保とうとした時に握っているカメラが手から離れた。しまった、と思ったが右の手首に掛けていた紐が落下を防いだ。相棒のカメラはぶらぶらしながら、予防と対策の重要性を認識させてくれた。
三交替でプラントの運転をしているころシャットダウンなどで工事立ち合いや点検をするときその場所が高所のことがある。その時は必ず安全帯を装着し、命綱のフックを安全な位置に取り付け作業していた。墜落も転落もせず安全帯のお世話にはならなかったが、支えがあるという安心感が仕事に集中できたのだと思う。柔らかく細い紐ではあるが、デジカメも命紐に助けられ落下しなくて済んだ。
大きなカメラを使うときもストラップに右手を通して万一のカメラ落下を防ぐようにしている。カメラにとってはストラップが命綱と同じ役目をしている。どのカメラメーカーもストラップには大きなロゴが入っている。首に肩に数個のカメラを掛けて撮る人を見かけるが、そこはカメラの競演でもあり無償の宣伝にも見える。
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