ついの棲家を建て住み始めたが周辺の状況把握不足を知った。それは、毎夜毎夜、我が家を訪問するものがおり、3、4か所に土産をおいて姿を消していた。お土産には土を掛けかくしており見た目ではすぐに気づかなかった。しかし、あの強烈な悪臭がその場所を教えてくれる。お土産のある場所は、小さな庭を作りを考えているところで土は柔らかい。
毎夜の訪問は野良猫だった。近くで暮らす野良猫に餌やりをする人がいて、相当な早朝に置き餌をしている。当時、早朝ウオーキングで私は4時ころには起きていたが、出かけるとにはすでに餌が置かれている。食べ残しの餌が散乱しているのでわかる。猫をかわいがるその餌置きの人の姿を見かけたことはない。何年かして置き餌が途絶えると野良猫は姿を消しお土産はなくなり長い月日が過ぎた。
猫避けが邪魔になっていたが、最近3匹の野良猫が庭にやってき始めた。穴掘りした痕跡を残してはいるが、お土産は置いていかなかった。春の花を取り除いて耕し次の準備をした翌朝、狭い花壇にお土産を2カ所に残していた。保管していた猫避けを敷いたが、翌朝わずかな隙間にお土産はあった。
これからは猫との根比べしかない。市内には野良猫の里親探しなどで活躍する団体がある。飼うからには最後まで責任をもって、呼びかけているが、活動に終わりはなさそうだ。段ボール箱に入れられ公園に置かれた何匹かの子猫、カラスがさらっていくのを目撃したことがある。そのとき一緒にいた知人は「ここでは珍しいことではない」と話す。猫避けを敷き詰めた、雨上がりにどうなるだろう。