夏の高校野球県の地区予選が始まった。初戦でいきなり同じ市内の高校が対戦することしばしば。これが勝負の現実だろうが、なんとか1回戦は市内同士は対戦しないという工夫はないものかともやもやしている。先日も県内版の見出し「市内同士の対戦」と踊る。記事的には面白いが読みづらい。夏は甲子園だけではない、今年のインターハイは中国地区中心に開催される。市内ではフェンシングの予定、高校トップクラスが市内に在籍する。楽しみにしている。
このシーズン独特の街の風景がある。小学から高校まで夏休みの期間中は各種運動競技の全国大会が開かれる。毎年、市内からも多くの選手が出場し市民の期待を駆り立てる。そんな選手の出身地区の自治会、出身校、後援会や父兄会などが選手激励の横断幕を掲げる。期日や開催地も書かれているがひと際目を引くのは選手名、そこには周囲の期待と励ましが満ち満ちている。
なかには卒園児数名の名前を掲げた園単独の横断幕もある。園を巣立っていった子らの成長を見守っている保育士らの姿勢がまぶしい。もとより選手は喜び、園児たちも活躍を期待し、将来は僕も私もと続くことになるかも。こうした応援はいつごろから始まったのだろう。時には部活動や児童生徒の域を超える事例もあり気になる。
スポーツの最高峰オリンピックは来月、これの出場の横断幕は見かけない。五輪代表選手には県出身者も何人か選ばれているか市内関係者は不在のようだ。五輪メダリスト田島直人はここ岩国市の出身。1932年ロサンゼルス五輪は走り幅跳びで6位入賞。4年後ベルリン五輪の三段跳びで16メートルの世界新記録で金メダルを獲得している。織田幹雄、南部忠平に続く日本選手による3大会連続での金メダルという大快挙でとして伝わっている。梅雨明け宣言がでた、暑さを克服して志を遂げてほしい。