みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

寄留者として

2018年02月10日 | 創世記

創世記 23章

 広い公園を横切って、地下鉄で四つ目の駅の近くにある商店街に行きました。妻の眼鏡を購入したのです。日本で言えば、「下町」を感じさせるそこには、何軒ものメガネ屋さんがありました。地図アプリのレビューで評価を確かめてそのうちの一軒へ。ドイツ語と英語をごちゃ混ぜにしながら伝えているのに、よく対応してもらいました。

 アブラハムの妻サラは127歳でこの世を去りました。ちなみに、25章7節にはアブラハムの生きた年月を175歳だと書いてあります。アブラハムとサラの年齢差は10歳ですので、サラが亡くなったときにアブラハムは137歳だったということになります。

 妻を亡くした悲しみを越えて、アブラハムはヘブロンの地でサラを葬るために土地を購入します。そのために、この地に住むヒッタイト人に声をかけることから土地購入の話は始まります。この時アブラハムは自分を「あなたがたのところに在住している寄留者」だと言っています。この時の彼がヒッタイト人の間で尊敬を集めていたことが、ヒッタイト人たちのことばからもわかります。

 けれどもアブラハムは、自分に対するそのような評価に甘えることなく、マクベラの洞穴を所有するエクロンを紹介してもらい、墓地を購入するのです。エクロンが提示した銀は当時としては法外な値でしたが、アブラハムは値切ることなく言い値で購入するのです。恐らくこの時のアブラハムは、莫大な土地を購入するだけの富を有していたことでしょうが、地上の生涯で彼が私有の地として得たのは、この洞穴だけでした。

 ヘブル人への手紙は次のように書いています。「これらの人たちはみな、信仰の人として死にました。約束のものを手に入れることはありませんでしたが、はるか遠くにそれを見て喜び迎え、地上では旅人であり、寄留者であることを告白していました。」(ヘブル11章13節) 忘れてならない姿勢です。


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