サムエル記第一 2章18−36節
帰り道、クリスマス・マルクトでよく知られた町に立ち寄りました。旧市街を歩き、いくつかの教会を訪ねました。教会の祭壇やステンドグラスの説明をそばのQRコードを読み込んで読むことができるので、ありがたいです。モーセの生涯についてのステンドグラスが特に心に留まりました。
サムエル記第一の初めの部分では、サムエルの誕生によるエルカナ家族の祝福とは裏腹に、祭司エリの家族の没落が鮮やかに対比されて描かれています。
18節にサムエルが「亜麻布のエポデを身にまとった幼いしもべとして、主の前に仕えていた」とあります。エポデとは、祭司がまとう下着のような式服です。幼子サムエルが神にささげられた者として、エリのもとで神に仕える姿を想像します。成長が著しいので母親のハンナは、サムエルのための服装を作って持参しました。微笑ましさと将来への希望を抱かせるようです。
他方、祭司エリの家族は悲惨です。息子ホフニとピネハスの祭司として、いや人間としてあるまじき行為に、父親のエリは二人をとがめるのですが効き目はありません。主のエリへのことばから思うに、エリ自身も主に責められるような者だったことが分かります。
祭司として神に仕えながら、実際は神の道を踏み外し、神を悲しませて怒らせるというエリの家族の姿は、私たちにとっても他人事(ひとごと)ではないと、考えます。