みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

出会い

2024年06月25日 | サムエル記第一

サムエル記第一 9章

 前にも書きましたが、街中にある教会で週二回演奏されている「30分オルガンコンサート」。昨日は3999回目でした。曲名はエルガーの「オルガンソナタ」。エルガーはイングランドの作曲家です。私は行進曲「威風堂々」、室内楽「愛の挨拶」の作者として知るのみでしたが、オルガンのためにも作曲していたのですね。木曜日は記念の4000回目ですが、残念ながら用事があって行けません。

 9章から、サムエル記は新しい展開が始まります。王制の始まりです。すでに預言者であり、民をさばいていてサムエルは、主なる神から「彼らの言うことを聞き、彼らのために王を立てよ」ということばを聞いていました。一方、誰がどのように王になるのかについて、サムエル自身が知ることはありませんでした。

 しかしここには、決定的な出会いが神によって設定されていました。サムエルが神からそれを知らされたのは、出会いの前日だったと15節に書かれています。一方、ベニヤミン人サウルはそのようなことは何も知らされていません。二人の出会いのきっかけは、父が所有する雌ろばが何匹かいなくなったので、探すようにとサウルに頼んだことでした。

 5−6節のやりとりを読むと、サウル一人ならばあきらめて帰宅したはずです。しかし、一緒に行ったしもべによって「神の人情報」が知らされ、その結果サウルと予見者サムエルとの出会いが実現します。

 全く予想もしていなかったのに、だれかとの出会いがあり、それが自分の人生を大きく変えたということがあります。私にもそのような出会いがあります。何よりも決定的なそれは、イエス・キリストとの出会いでした。


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