みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

上からの知恵

2022年03月11日 | ヤコブの手紙

ヤコブの手紙 3章

 手作りの納豆をいただきました。当地では、納豆を作っている方も少なくありません。さて、どんなお味か…楽しみです。

 この章には、二つの教えが並びます。一つは舌を制すること、二つ目は知恵についての教えです。舌、つまりことばに力があることは多くの人が体験済です。ことばには人を生かす力もあれば、反対に人を殺す力もあります。私たちは聖書、神のことばを信じて新しいいのちをいただきました。まさに人を生かすのです。

 一方で人を恐怖と破滅に追いやることばもあります。根も葉もない噂、恫喝、うそなどキリがありません。ヤコブは、教会ではとりわけことばが大切にされる場であることを踏まえ、特に神のことばを教える人々に警告を与えています。

 「私たち教師は、より厳しいさばきを受ける」とのことばに目が留まります。ヤコブはこれを自分のこととして語ります。だれかに警告を与えるというよりも、自分自身への強い戒めとして書いているということを思います。神のことばを教える者がことばで過ちを繰り返すとしたら、その人を通して届けられることばへの信頼が失われてしまいます。

 この章での二つの教えにはつながりがあります。なぜことばで失敗するのか、その原因の一つに、地上の知恵に基づく、苦々しいねたみ、利己的な思い、自慢、偽りがあることに気づきます。自分が語ることばがどこから出ているのかということを語る前に立ち止まって考えてみる必要があると思います。

 主よ、上からの、あなたの知恵を私に与えてください。


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