歴代誌第一 7章20−40節
きのうは「みことばの光」7月号の編集をオンラインで行いました。7―8時間の時差がありますが今回は同じ時刻に「集まる」ことができました。7月号を皆さんがお手にしている頃、世界はどのようになっているのだろうかと思いました。
7章後半には、エフライム部族、アシェル部族についての系図が記されています。エフライムは、マナセとともにヨセフの子どもでした。ここにある人々の名前でよく知られているのはヨシュアです。彼は、モーセの後イスラエルを約束へ率いるための指導者として神によって立てられました。そして本書ではエフライム部族の系図はこのヨシュアで終わります。
心に留まるのは、ヨシュアに至る間での人名の初めにあるベリアのこと。彼はエフライムが二人の子どもを殺された悲しみを経て生まれてきた男の子でした。「ベリア」という名前は「わざわい」と関係があると聖書の欄外に注記されています。聖書に登場する人物の中には、どうしてこんな名前を子どもにつけるのだろうかと、疑問を感じるようなこともあります。
しかしそれは、家族の出来事と大きく関係あり、なぜこのような名をつけたのかと探り求めるきっかけにもなりえます。23節の「その家がわざわいの渦中にあったからである」ということばが心に残ります。人生には良きことばかりではなく、わざわい、不幸なことが起こります。けれども、絶望ではありません。わざわいいの渦中に産まれた男の子は、どんなにかエフライムとその家族を慰め、希望の明かりを灯したことでしょう。