今週末に披露宴をする友人Uから電話がかかってきた。
彼女は年若い歌舞伎仲間で、私が独身の頃までは、よく、
なんだかんだと一緒に道楽をしていたものだった。
彼女が、私にスピーチを頼みたいと言ってくれたので、
光栄なことだとは思ったけれども、こうなると話は、
我々がいかに非常識な遊び人だったか、という中身になりそうだ。
そんな話でいいんだろうか?
U「いいです、いいです。笑いが取れたほうが」
私「どういう種類の笑いか、わからんが(^_^;」
U「いえもう、なんでも」
私「UちゃんとNと私とで、よく歌舞伎行ったよね」
U「行きましたねー。三人旅の初めは、大阪まで
えんちゃん(猿之助)見に行ったときでしたっけ」
私「大阪っても、あれ、八尾だったよ」
U「そうです、八尾プリズムホール!」
私「遠かったね・・・。延々と半蔵門線みたいな色の電車に乗った」
U「よしこさん、あのとき八ヶ岳から来られたんですよ」
私「げっ。そうだっけ」
U「Nさんと私とで大阪まで行って、よしこさんが合流して」
私「・・・・・・・・・・・(^_^;」
U「私、猿之助見て、『なぜ空飛ばないんですか』と言ったんですよ」
私「地方公演だから宙乗りが無かった・・・」
U「そーなんです(^◇^;)」
私「だけど確か、あの翌日、私はNと帰った気がする」
U「そうです。私はまだ大阪に居残りました」
私「何があったんでしたっけ」
U「中座へ行ってました」
私「思い出した!扇雀の公演があって昼は三人で観て、
夜はUちゃんだけ見ると言って残ったんだ!」
U「あのときは多分、扇雀じゃなくて、もう鴈治郎ですよ(^_^;」
私「そうか」
(こういうニュアンスがわかるUちゃんはやはり遊び人だ。
私の言っている扇雀が、現・扇雀ではなく、その父のほうだと、
文脈からちゃんと察してくれているのだ(^^ゞ)
U「道成寺かなんか、やってて。で、よしこさんとNさんが
先にお帰りになったあと、私、夜の部に戻ってきたんですけど
そのとき、なんか、劇場前に凄い列が出来てたんですよね」
私「へえ。なんの列だったんだろ」
U「私もなんだかわからないままに、並んで。そうしたら、
扇千景サイン会だったんですよ~!」
私「へえええ!!」
U「私、扇千景のサイン、貰っちゃいました」
U「私は歌舞伎座で、葛城七穂(元・宝塚雪組。現声優)と
隣の席になって、サイン貰ったこともあるんですよ~!」
私「Uちゃんのサインコレクションって、凄い~」
U「ふふ。だってあのとき、隣を見たら、物凄く綺麗な人がいて、
絶対にどう見ても普通の人じゃない!と直感して、
あの~宝塚のかたですか?って訊いちゃったんですよ。
すごーく格好良かったですよ~(T.T)!!
それでですね、私が葛城さんに・・・・・」
・・・・・私でなく、花嫁本人が喋ったほうが百倍面白そうだ(爆)。
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