転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



思えば昨日6月7日は、転姑ばーちゃんの命日だった。早あれから15年。
きょうは、舅宅に某業者さんに来て戴き、転姑ばーちゃんの和服を中心に、
貴金属や切手などに関して、出張査定&買取をお願いした。
姑は仕事が美容師さんだったのと、趣味が新舞踊だったのとで、
着物に詳しく、街着から晴れ着、果てはステージ用まで結構持っていた。
正絹もあれば、ウールやポリエステルもあった。

姑は考え方が合理的だったので、長襦袢はほとんど用いず、
半襦袢に半襟をつけて使っており、帯も作り帯が各種あった。
付下げや留袖等は私が活用できれば姑孝行になっただろう、
とは思ったのだが、私は和箪笥を元々持っていないくらいで、
和服を着る習慣など皆無であり、つまり猫にコンバンワ状態であった。
申し訳ありません(^_^;。

そもそも今回、転夫まーくんは初め、舅宅を始末するにあたり、
衣類はもう要らないから全部廃棄する、と言ったのだが、
ゼロ円で捨てるどころか、どうかすると処分料金をこちらが払ってまで
業者さんに家の中のものを持って行って貰う、というのであれば、
その前に、仮に二束三文だろうと、値段のつくものはつけて貰って、
専門のところに買い取って貰ったほうが良いのではないか、
と私が提案し、本日の査定と出張買取、と相成ったのであった。

……という発想だったので、ついた価格には全く不満はなかった。
品物の価値を分かって欲しいとか、できるだけ高値で引き取って貰いたい、
等々の考えは、最初から全然なかったし、むしろ、
こんな古い着物でも某か値段はつくものなのだなと感心したくらいだった。
また、貴金属は、色石のカジュアルなネックレスでも、
プラチナの留め具の部分が査定対象になったりしたし、
中には14金・18金の指輪があったりもして、
それらには各々で値段がつき、大変有り難いことであった。

ひとつ、帯の中に私の気に入ったものがあったので(写真)、
その一枚だけは手放さず、自宅マンションに持って帰ることにした。
幅がテーブルランナーにちょうど良いので、
業者さんに出して、リメイクして両端にタッセルをつけて貰おう、
と思いついたのである。
うちの六畳間のサイドボードの上に敷けば、よく似合うのではなかろうか
我が家の和室と居間には舅宅から持ち帰った仏像が何体もあることだし、
形見というのも大仰だが、姑の帯がインテリアの中で蘇るのであれば、
私としても嬉しいし、なかなか良いのではないかと思っている。

ただ、残念というか申し訳ないのは、私が少々記憶の糸を辿ってみても
姑がこれを身につけた場面を、全く思い出せないことである(^_^;。
愛用の品だっただろうか?そうだと良いのだが、全然覚えていない。
すみません(^_^;。

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