転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



主人は仕事が休みで、朝からどこかへ出かけた。
そして昼過ぎに、本文が「くはっ」だけのメールが来た。
何か美味い昼食を楽しんだのだろう。
それでレスした。

私「腹ふと?(=「お腹いっぱい?」広島弁)
夫「太っ。まあ耳の穴ふさぐほどではないが」
私「ひたむきっっ」

漫画『伊賀のカバ丸』で、主人公カバ丸が、
好物の焼きそばを食べ過ぎ、自分の通う高校の教室で、
『身体中の穴という穴から、焼きそばが出そう~』
と言って耳の穴を塞いで横になる場面があった。
そのとき周囲にいた女の子たちの言う台詞が、
『キャー』『ひたむきー』だったのだ。

*****************

娘は、昼近くまで惰眠をむさぼり、起きてきて食事をし、
おもむろに、リビングのテレビで西川貴教のDVDを観始めた。
2年くらい前の、武道館公演の映像だった。
私が台所の用事で通り過ぎるときに観たら、
曲は『LEVEL4』をやっていた。

T.M.Revolution 『LEVEL4』(YouTube)

私「3月の郵貯ホールのとき、アンコールがコレだったじゃん」
娘「そうだったっけ!?覚えてない」
私「公演ごとに日替わりだったみたいよ」
娘「この曲、今、脳内再生率、凄い高いんよ」
私「頭の中でいつも鳴ってるってこと?」
娘「そう。『巨人の星』と並んで」

欲望のレベルを上げつつ、重いコンダラを?
娘の音楽ライフは一体どうなっているのか、
私にはわからないことが依然として多い。

*****************

私は先日来の自分的KISSブームに従うことにして、
日本では未発売のCD『Sonic Boom』をamazonに発注した。
ファンサイトを見るとかなり評判が良いので期待している。

結成35周年のワールドツアーが昨年話題になっていたが、
日本は「ワールド」に入っていないのか、
これまでのところ、彼らが来日するという話は無いようだ。
この秋、彼らは全米アリーナ・ツアーの真っ最中で、
ソールド・アウト続きだとネットでヒットした記事にあった。

彼らが、いや、むしろ私が、あまり歳をとらないうちに
また来日してくれないものだろうか(逃)。

You Wanted the Best!?
You Got the Best!
The Hottest Band in the World, KISS!



追記:KISSの『Sonic Boom』が来たので、聴いた。
なるほど良かった。
「今」の彼らであることは間違いないのに、
実に正統的な70年代的音づくりで、私はとても気に入った。
プロデューサーがポール・スタンレー本人だということは、
外部からの人間を入れずに、自分たちのやりたいようにやった、
ということなのだろう。
ソニックブーム、というのは航空機などが音速を超えて飛行するときに
発生する衝撃音のことだ。
私の憧れだったコンコルドが飛ぶとき、音速を超える瞬間に、
ド・ドーンと落雷並みの音が響き渡ったという話だが、
結局、実際に聞くことなく終わってしまった。
今になってKISSで、この用語に出会うとは。

最後の曲が『Say Yeah』。「イエーって言えー!」(爆)。

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過去二回の、中1と中2の役員時は、余剰品バザーの係だったのだが、
今年、中3は、うどん・植木・100円くじ、等、屋外の担当なので、
きょうやらされたのは、これまで以上に力仕事系の準備だった。

テント張り、机運び、うどん用トレー運搬、かなりの重労働だった・・・orz
なにより私は日頃、おまる、・・・じゃない、
おたまより重いものは持ったことがないので(逃)
(詳しくは10月27日参照)。

テントの柱を倉庫から出して、所定の場所に運び、組み立て、
屋根の布をくくりつけてから、せーので脚を立てるのだが、
重いうえに、パイプの直径が結構大きいので、
柱同士をジョイントするのも大変で、かなり力が要った。
男性保護者の方々や、A中高の男性教職員の方々も
率先してやって下さったが、やはりシンドかった。

「きっつーーー!!」
「くっ、こっ、これが毎週あれば、痩せられるっっ」
と、毎年な会話をしながら、晴天の下で、
我々は、不慣れなテント張りを続けた。
「いたっ、コンタクトに、ゴミが~~(涙)」
「手、手が、たわん(=とどかない。広島弁)」
と悪戦苦闘しながら、いくつ張ったか、わからなくなり、
それでもようやく手際が良くなってきた頃に、終わった。

広げただけで、明かな油のかほりが立ち上ったテントがあり、
これは昨年、フライドポテトの作業場所にあったテントだ、
ということが、すぐにわかった。
「これ、フライドポテト専用テント!!」
「うわ~、ニオイって染みつくもんだね~」
「来年からもこれをポテトの場所で使うようにせんと」
「どっかマジックで書いとくんよ、『臭』とかって」
「いやそれは営業妨害だろうよ。『フライ』くらいにしよう」
確かに、○に『臭』印のテントなんかあったら、
お客さんも誰もがそこだけ除けて通りますね(苦笑)。

今回は、天気予報によると11月1日は雨になるらしいので、
せっかく張ったテントたちも、もしかすると当日になって、
また別の場所に動かす必要があるかもしれなかった。
しかしそれは当日朝になるまでわからないことだから、
とりあえずは、晴天用のレイアウトで設置するしかなかった。

当日は、朝8時集合、私の持ち物は電卓・筆記用具・雨合羽、
両替用の100円玉適宜、PTA役員の「名札」。
問題が、雨とインフルエンザだけなら、
なんとか対処できるよう役員代表さんが考えて下さっているが、
それ以上のアクシデントが起こったら、
早朝集合になるかもしれないとのことだった(たらり)。

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10月18日(日)に受けた、英検1級一次試験の結果が、
午後3時にWEB発表になり、見たら合格していた(O_O)(O_O)。
あれだけ達成感のない、できた気のしない試験は初めてだったが、
辛くも通っていた。良かった(滝泣)。

今回の合格ライン76点のところ、私は81点だった。
なんというギリギリな(汗)。
ちなみに英検1級一次は100点満点ではなく、113点満点だ。
なんでそんなに中途半端にキザんだ点数なのか意味不明だが、
ともあれ計算上、私の今回の得点率は71.7だったことになる。

結果詳細は次の通り(「/」以下は配点)。

  語彙・熟語・文法………16点/25
  読解(空欄補充)………6点/6
  読解(内容把握)………12点/20
  リスニング(会話文)………13点/14
  リスニング(一般文)………16点/20
  作文………18点/28
   合計81点/113(合格点76点以上)

こんなこともあるのだ。
なんであれ、諦めてはいけないんだと、よくわかった。
良い答案が書けたという手応えはひとつもなかったのだが、
合格できていたなんて本当に嬉しい。

嬉しいには違いない、のだが。
…………。

試験日以来、私は英検のことを完全に忘れ去っていたので、
……というか、そもそも一次に通るとは全然考えていなかったので、
二次試験に行くことになる自分というものを、全く想定していなかった。
英検1級の二次試験といえば、試験場でテーマを与えられての、
即興英語スピーチ2分間及び試験官との質疑応答(たらり)。
私の不自由極まる英語で、そんなことが出来るワケないじゃないか。
諦めたらいかんとは思うものの……

だうしやう(泣)。


追記:一次合格通知ハガキが来たので、記念に写真を添付しておく。

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昨今は、思いがけないことに個人的KISSブームが再来していて、
彼らの新作の『Sonic Boom』を輸入盤でもいいから買うべきか、
日本盤が出るのを待つべきか、と思案しているところなのだが、
とりあえず先日、懐かしいところで『ALIVE II』をCDで買い直してみた。

70年代半ば以降、自他共に認めるQUEENファンであった私は、
表立ってKISS ARMYを名乗ってはいなかったのだけれども、
こうして聞き直してみると、『ALIVE II』に収録されているほどの、
彼らの黄金期ベストとも言える人気曲目ならば、
ほとんどの歌が今でも歌える、ということがわかった。
まったく、十代前半の記憶というのは一生もんだ。

私は当時から、英語の歌詞にばかり執着していたと見えて、
今となっては、邦題のほうは全然記憶に残っていなかった。
今回、CDのオビについている題名と照らし合わせて、
『果てしなきロック・ファイヤー』になったのが『Makin' Love』で、
『愛の謀略』というのが『I Stole Your Love』のことで、
『いかすぜ あの娘』が『I Want You』だというのを改めて知った。
邦題と原題を結びつけるのは、私にとって神経衰弱の世界だ。

それにしても、この『ALIVE II』というアルバムは、
KISSの神髄がライブにあることを顕示している素晴らしい出来だが、
私にとってよろしくないのは、最後の5曲、
もともとのレコードで言うと「D面」だった、
スタジオ収録の一連の新曲(当時の)だ。
ここに来ると、申し訳ないが私のテンションは一気に下がる。

レコードの頃は、C面まででライブが終わって、
さて裏返してD面を聴くかどうか、という間があったのだが、
CDだとC面もD面もなく、ライブの臨場感が途中で唐突に途切れるから、
その流れの不自然さがそもそも良くない。
だが「新曲」が楽しくないのは、やはりそれだけではなくて、
この時期から、KISSの方向性がおかしくなっていたのも理由だと思う。
昔から、このD面はそんなに気に入っていたわけではなかったが、
今聴いてみても、ライブの熱さと較べて、
「新曲」にはどれも言い様のない重苦しさが感じられ、
私にはとてもじゃないが、素直にノレないものがある。
四人がそれぞれソロアルバムを出したのはこの翌年だった筈だ。

そう考えると、この『ALIVE II』は、RCサクセションで言うなら
『Tears of a Clown』みたいなライブアルバムかもしれない
(こんな例え、両方のファンでないと意味がないが・汗)。
バンドとしては頂点を極め、これほど見事なライブを展開し、
ファンが何の疑いもなく最高に熱狂していた時期、
実は、内部には深刻な閉塞感があり、深い亀裂が入り始めていたのだ。
KISSの、オリジナルメンバーとしての四人組が崩壊するのは、
このあと、80年代になってすぐのことだった。

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文化祭関係で忙殺されていて、空いている平日は久々だったので、
きょうは、姑の通帳を持って、地元地銀に行った。
一冊でも通帳現物を持ってこないと、口座の照会ができない、
と前回断られたからだ。


地元銀行

四年前の舅のときと、段取りが微妙に違うような印象を受けたのだが、
きょうは、私が窓口で、姑の亡くなった日や相続関係の概略図などを
書き込むように言われて、じかに書いた。
これについては、主人からの委任状が無くても良いとのことで、
私の身分証明さえ求められなかった。

オンラインで、姑名義の口座がほかにあるかどうか、
念のため調べてくれたが、私が持参した通帳の口座だけだった。
それで、その場で死亡届が完了したことになり、口座は凍結された。
あとは、相続人である主人が書類の記入をし、
必要書類を添えて銀行窓口に提出するだけだ。
委任状は、便箋等に手書きで、主人の自筆署名捺印があれば良く、
書式は厳密ではないとのことだった。

必要書類は、
・故人の戸籍謄本(出生から死亡までの途切れていないもの)
・相続人全員の戸籍謄本
・相続人の印鑑証明書
・銀行指定の相続関係依頼書
・故人の通帳・カード・証書等(揃っていなくても手続き可能)
・相続預金を入金する相続人の口座通帳
・実印

謄本や証明書などはいずれも発行後三ヶ月以内のもの、
とのことだった。


ゆうちょ銀行

それから、昨日、ゆうちょ銀行のほうからも、
『貯金等の相続手続きに関するご案内』という封書が来た。
先日、近所の店舗窓口に手続きを申し出て、
最初の手続き依頼の書類を提出したので、
こうして貯金事務センターから案内が来たわけだが、
これから、指示に従って、また必要書類を揃えて提出し、
再び貯金事務センターからの連絡を待つ、という段取りだ。

こっちほうの必要書類というのは、
・故人の「婚姻」から「死亡」までの途切れていない謄本
・印鑑証明書
・貯金等相続手続依頼書
・請求人の本人確認書類
・貯金通帳、カード(紛失していても手続きは可能)
・委任状

四年前は、こんな貯金事務センターなど経由せずとも、
そのへんの郵便局の窓口で一度で完了できた手続きなのに、
今回はまだまだ何段階もあるのだ。

考えてみたら、舅のときと違うのは、郵政が民営化されたことだが、
これがその民営化の成果だとしたら、残念なことだと思った。
私は決して、ゆうちょ銀行のサービス全般に通じているわけではないが、
こと相続手続きに関しては、民営化されて効率が悪くなった、
というのが私の印象だ。
もともと民間だった地元地銀と較べても、ゆうちょの手続きは
無駄に手数と時間がかかっているという気がする。

しかも、だ。
今回送付されてきた手続き案内には、貯金事務センターあての、
「料金後納」返信用封筒まで同封されているというのに、
説明書類をよくよく読んでみたら、これらの書類は、
「直接ポストに投函しないで下さい」
と書いてあるのだった。
自分で郵送せず、まず郵便局窓口へ持参せよということだ。

いや送るってば、普通。この返信用封筒を見たら(苦笑)。

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A中高バザーに出すための、地区会のクッキーづくりが、
今年も、某公民館で、あった。
今回は我々中3保護者が地区会役員だったため、
一般の地区会の方々より早く、朝8時過ぎに現地に乗り込んだ。
役員でない地区会員の方々は、例年、自由参加で、
10時からお昼頃までの間で都合の良い時間帯だけ、
適宜、手伝って頂くことになっているのだ。

(自分が役員でなかった、去年の話は、こちら

我々はとにかく作業をサッサと進めたいと思い、
材料は昨日全部計量を済ませて、袋に小分けしてあり、
きょうは、それらを手順に従って混ぜて行くだけで、
クッキー生地が出来るように下準備してあった。
去年も、そのようになっていて、当日とてもハイペースで焼けて、
良かったという記憶があったので、それを真似たのだ。

我々は早く到着したぶん、一足先に作り始め、
10時以降は一般の皆さんと一緒に、更に、どんどん作った。
最初、バターと三温糖と卵を混ぜているあたりはまだ良かったが、
オートミール、玄米フレークと中身が増えていくに従って、
混ぜるのが大変になり、最後、重曹と小麦粉を入れたら、
もう、ボウルが、つけもの石か子泣き爺かというくらい重くなった。
ボウルごと窓の外へ投げ捨てたらどんだけスッキリするかと
一瞬、破壊的な考えが脳裏を過(よ)ぎったほどだ。

私「もう前足が疲れました」
A「ははは、前足!わんこと一緒!」
B「なんか可愛いねそれ。よし、混ぜるの、代わってあげよう」
私「ありがとう(^o^)」
A「そういえばさあ、豚足ってあるじゃん」

いきなり そこかよ

B「鈍足?」
A「ぶたさんの。豚足」
C「美味しいよねえ、豚足」
A「あれって、なんで足なのかな、手は食べれないのかな、
 て前から思っとったんだけど、考えてみたら、全部、足なんよね」
皆「そうか!!四本脚だもんね!!」
皆「なるほど~!!!」

・・・という、ワケのわからぬ会話をしながら制作されたクッキーだとは
よもや、バザー当日に購入して下さる方には思いも寄らないであろう。

安かったからと大量買いしたバターが、
よく見たら計算間違いで必要量の1.5倍もあったとか、
レシピによると二個ずつ入れるべきだった卵を、
勘違いで一個ずつしか入れないまま、最後まで作ってしまったとか、
いろいろあったが、結局、とにもかくにも、
作業は、夕方にならないうちにちゃんと終わった。

山ほどのバターと卵は、我々で譲り合い(押し付け合い)買い取った。
出来上がったクッキーも、悪くなかった。
卵の量が例年の半分だった御陰で、サクサクしていて、
ヘルシーで、良かったっ(負け惜しみ)。

昨年度役員だった、現・高1のお母さん方が、
きょうは本当に大勢参加して助けて下さり、頭が下がった。
ありがとうございました。こういう先輩の例に倣わなくては。
だのに、私たちの帰り道の皆の会話は、
「これで、地区会役員の仕事は、終わりじゃー」
「やったーやったー」
「もう二度とやりとうない」
だった(逃)。

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明日、地区会でクッキーづくりをやるので、
私たち中3役員はきょう、某邸に集合して、
バターや粉を計ったり、クッキーを乗せる台紙をつくったり、
作業手順のプリントを確認したり、等々の前日準備をした。

某ママと私は、オートミールの計量をやっていた。
某「ごめん。そこのおまる取って」
私「おま・・・????」
某「ちがった。おたまだった。やだぁ全然違うよね~(笑)」

彼女は以前にも、「澱粉(でんぷん)」という字を見たとき、
反射的に「沈澱(ちんでん)」を連想したために、
なんの疑問もなく「ちんこな」と読んだ、と言っていた。

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朝から市外の某邸で、巨匠D氏によるピアノのレッスンを聴講させて頂き
(これは素晴らしかった。また後ほど気力があればこの件は詳しく)、
昼にJRで広島まで戻ってきて、そのまま午後は別の某邸に直行、
明日の地区会クッキーづくりのための、計量や仕込みをした。
午前中は頭を目一杯使い、午後は体を目一杯使った。

もういい。
晩ご飯したくない(殴)。

明日はクッキーづくりの本番で、また朝早い(泣)。



<追記>今、役員代表さんからメールが来た。
インフルエンザの感染拡大を防ぐため、
今年のA中高文化祭は縮小して行われることになった。
具体的には、文化祭は11月1日(日)のみとなり、
一般公開はバザーの行われる西校地だけで、
校舎の展示やホールでの催し物は校内向け限定になった。

そのため、中3関係では、バザー前日の招集は、なくなった。
金曜日朝からの準備と、日曜日バザー当日の仕事はそのままだが、
それでも土曜日の仕事が一日分、減ったのだ。ありがたや(号泣)。

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束の間、道楽にフケり妄想の世界に遊んでいたが、
いよいよ、文化祭に向けて明日から怒濤の一週間の幕開けだ。

手始めに明日27日(火)は某邸で地区会クッキーの仕込み。
28日(水)は朝から夕方まで、某公民館でクッキー作り。
29日(木)だけが今のところ辛うじて空いているのだが、
きっとここにも何かバザー関係の雑用が入り呼び出されるだろう。
そして30日(金)はいよいよ朝から夕方まで会場設営、
31日(土)は前日準備、11月1日(日)が文化祭バザー当日。

心身ともに、モちますように(祈)。
地区会役員とPTAクラス役員の掛け持ちは絶対イヤだと
あれほど言ったにも関わらず、このテイタラクだ。
まさに『地獄へ道づれ』(これはQUEENの曲の邦題だけど)。

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先日来、ポール・スタンレーで盛り上がってしまったので、
レコードでしか持っていなかった、昔のKISSのアルバムを
この際、何枚かCDで新たに買い直してみようと思い立った。
ポールのソロだけは、既にCDで持っているのだが、
KISSの昔のLPまでは、なかなか手がまわらなかったのだ。

で、さすがに、ポゴレリチのディスコグラフィーほどには、
私はKISSのアルバムについて詳しく記憶していないので、
とりあえず何年になんという題のアルバムが出たか、
ネットで検索して、復習しようと考えた。

すると、出てきた検索結果は。

『地獄からの使者』
『地獄からの脱出』
『地獄の叫び』
『地獄の軍団』
『地獄への接吻』
『地獄の狂獣』
『地獄の全貌』
『地獄の回想』
『地獄の再会』
『地獄の狂宴』
『地獄のギターケース』
『地獄烈伝』
『地獄の交響曲』


・・・・って。ヲイ。
どれが どれなんだか

原題は、『Destroyer』『Dressed To Kill』『Alive!』など、
それなりの言葉が選ばれていた筈なのだが、
日本語にしたらどれもこれも全部『地獄なんとか』。
当時、KISSが日本でどういう扱いを受けたバンドだったか、
今更だが、よくわかった気がした。
いや勿論、それで彼らはブレイクして、今日の名声があるのだから、
これらがすべて間違っていたとは思わないが、
それにしても、一体、誰がこんな題をつけていたんだろうかと(殴)。

私の記憶は、出だしやサビの歌詞が頼りなのに、
アルバム・タイトルのみならず、各曲の邦題も凄すぎて、
もはや、なんの曲か全然思い出せなかった。
『いかすぜあの娘』『燃える欲望』『熱きレディズ・ルーム』
『激烈!ベイビー・ドライバー』『愛の絶叫』
『情炎!ミスター・スピード』『悪魔の出来事』
ハード・ラック・ウーマン
・・・・・。

ああ!Hard Luck Womanだけは訳せなかったらしくて(爆)
そのままカタカナで書いてあった。御陰で、わかった。
よし。これが入っているなら、このアルバムにしよう。
Hard Luck Womanが収録されているのは
原題『Rock and Roll Over』というLPだった筈なのだが、
これも、日本語版タイトルは『地獄のロック・ファイアー
になっていた。

ちなみに、私もその昔、当時の日本の多くの中学生同様、
Hard Luck Womanのことを、『ハード・ロック・ウーマン』
だと思い込んでいた。
ハードロックのKISSだから、これについてはなんの疑いもなく、
イケイケ(死語)な女の歌かと思っていたのだ。

後になって、英語がまがりなりにも読めるようになった頃、
Hard LuckとはGood Luckの逆で、「苦労」「不運」などの意味だ、
ということが理解できるようになり、この歌詞の意味もわかった。
Hard Luck Woman、とは「不幸な女性」「ツイてない女」で、
「きみは可哀想な女だ。きみのための本当の男に巡り会うまでは」
というのが、この歌の主題だったのだ。

「知り合っていなかったら、君が泣くのを見ることもなかったのに」
「君を抱きしめなかったら、僕の想いが溢れることもなかったのに」
「愛している 君を忘れる筈がない 最後のキスで涙を拭ってあげる」
などと言いながら、自分は行かなくてはならないからと別れを告げる、
この歌の主人公は、格好いいんだか、ズルいんだかわからないのだが、
こんなふうに言われると、やはり胸の熱くなるものが確かにあって、
中年になった今、改めて、この歌詞の秀逸さを感じたりしている。


<追記>出たばかりの新作『Sonic Boom』を買わないでどうするよ。
ただし邦盤は、まだ。果たしてどんな「地獄云々」になるか。
キッスの11年ぶりのアルバム、全米チャートで2位(ロイター)

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