先日、同僚のイギリス人とアメリカ人が、
カナダ人の発音は面白いという話をしていた。
彼らによると、カナダ英語では[au]の二重母音のいくつかが[u:]のようになり、
例えばabout(アバウト)ならaboot(アブート)と発音される、らしい。
aboot!aboot!と互いに繰り返して英人と米人はウケていた(^_^;。
私の耳には、カナダ人の[au]はむしろ[ou]のようになり、
aboutなら「アボウト」のように聞こえる、気がする、のだが……(汗)。
いずれにしてもカナダの英語は、ほぼ北米型なのだが、
イギリス英語的な発音も混ざっており、カナダ独自の語彙も結構ある。
英連邦でありつつ、地理的には合衆国とぴったり国境を接しているのだから、
カナダにはカナダの英語事情があるのは無理もないことだろう。
それに私に言わせるなら、イギリス人の英語だって、たいがいだ。
私の受けた英語教育は、日本の公立中学校入学時が最初で、
アメリカ英語中心の教科書やラジオ講座を頼りにやって来たので、
イギリス英語に対する違和感は、今でもかなり強いものがある。
「クウォトォワール」って何かと思えば「quite a while」、
どうしても「コーピ」としか聞こえないブツは「carpet」、
借入語みたいな「プートスアウババジェ」は「put us over budget……」、
文の終わりに「ハイシ」と言うのは、
you knowみたいな意味の方言みたいなもんかと聞き流していたら、
実は付加疑問の「has she?」、……orz
先日も、旅行の話で雑談していたとき、前述のイギリス人同僚が「by アー」と言って、
「アー、とはどのような乗り物ですか?」と聞き返したら、
「air」だったりもした(T_T)。
前にフランス語で、「エテュヌ」って聞こえるこれは何?と悩んだ挙げ句、
実はただの「et une…」(=and a…)だったという一件があったが、
あれと同じくらいの脱力感が、イギリス英語には、頻回にある(汗)。
ついでに、上記の諸々とは直接関係がないが、私自身が未だに混乱する、
というか知っているのだが瞬時に混同するのは、以下の単語である。
「complementary 補足的な」と「complimentary 無料の」
「complement 補完する」と「compliment ほめる〔+目的語+on+(代)名詞〕」
「implement 実施する」と「imply 暗に示す」
普通の会話だと、文脈があるのでほとんど問題は無いが、
TOEICのように、混乱させるのが目的でつくられている試験問題においては
私は間違えないように意識を研ぎ澄ませておかないと、
違うほうの言葉だと思い込んで失敗することがある。
Trackback ( 0 )
|