転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



血液検査の部

秋の健康診断の季節がやってきた。
28日昼にかかりつけ内科で採血して、昨日、結果を貰ってきた。

例年、夏の間、本人比では割と自堕落に暮らしているのだが、
9月以降は家にいる日がほぼ無いくらいの出ずっぱりになるので
運動量も、これまた本人比での話だが、歩きまくって結構多い。
ゆえに体重や血糖に関しては、ほかの季節ほど心配していなかった。
一方で、そうでなくても料理をするのが嫌いなうえに
家で使える時間が限定されているとなっては、
まともな調理をせず、コンビニ弁当や冷食で間に合わせる、
果ては食事そのものが一回とんでしまう、
等々の事態も結構あり、脂質関連が良くないかもしれないな、
という覚悟はあった(^_^;。

食後5時間での採血で、検査前の診察時血圧は、144/84。
GOT21(前回22)、GPT11(前回13)、γ-GTP10(前回15)、
血糖83(前回87)、HbA1c5.4(前回5.3)。
総コレステロール221(前回226)、HDL-C70(前回74)、
LDL-C135(前回133)、中性脂肪79(前回95)、尿酸5.5(前回6.0)
ヘモグロビン13.2(前回13.5)、クレアチニン0.66(前回同じ)。

結果的には数値の面で問題になる箇所は、
総コレステロール221が基準値上限219を2ポイントオーバー、
という点だけだったのだが、LDLも上限ぎりぎりだった。
主治医の先生は、HDLが高いので心配要らない、と仰っているのだが、
動脈硬化指数が上がりそうな気配は、あるような……(^_^;。
ちなみにHDLは私の場合、更年期以降、高値安定になった。
若い頃は50ちょっとくらいだったと思う。
近年の食生活で変わったことは、尿管結石の対策として
牛乳を積極的に飲むようになったことくらいなのだが、
これがそんなに影響のあるものなのかどうか不明だ。

なお、インフルエンザの予防接種もその場でして貰った。
予約していなかったのだが、
「いつも接種されてますよね。今年はどうされますか?」
と受付で訊ねられ、お願いしますと答えたら、
すぐに問診票を渡され検温され、問題なかったので接種となった。
もともとの私の計画としては、2月のポゴ氏来日公演のあたりで、
最大限に予防効果を発揮して貰いたかったのだが、
やや、打つのが早すぎたのではなかろうか。


歯科の部

昨日は出勤前に歯科にも行った。
左下7番の治療跡の端が、何かギザギザになった感じがして、
舌の側面に触れるのが気になったので、診て貰ったのだが、
なんとそれは、加齢により歯茎が微妙に下がったため(爆)、
治療跡の下端が、最初の頃より露出していたのだった。
とりあえず、当たっていると感じる箇所を器具で磨いて
滑らかにして貰い、しばらく様子を見ることになった。

何年ぶりかで全体のレントゲンも撮って貰い、
左下7番の根っこには、30年以上昔に化膿して治癒した跡が残っている、
ということを、このたび先生から教えて頂いた。
実は、20代の初めに、8番(親知らず)が出てきたとき、
スペースが十分になかったため、7番側に傾いて前倒し気味に生え始め、
押されて、子供の頃の虫歯の治療跡のあった7番の歯に徐々に亀裂が入り、
やがて7番の奥側が割れて、取れてしまった、ことがあった(汗)。
8番は後ろ半分だけ顔を出し、7番は一部が欠けた状態で、一旦止まったが、
20代初めの私には、時間もお金もなく、また健康を過信してもいたので、
「なんか知らんが痛くないから」という理由でそれを長らく放置していた。
そうしたら、ある日のこと突然に、猛烈な痛みが来たのだ。
そうなって初めて、たまらず歯科にかかった。
なんという迷惑な患者だったことだろう。
何度も通い、神経を抜いて化膿した根を綺麗にすると同時に、
7番を大きく削って小さめに形成して貰ったら、
その後に8番が全部頭を出し、見た目は一応、きちんと生えた。

しかしその一連の問題の痕跡は、今もレントゲンで観察できたのだった。
7番の歯根部には大きく化膿して溶けた跡があり、
そこに新たに骨の組織ができてそれをカバーしたことが
はっきりと画像としてわかるようになっていた。
「かなり行かないと、こうはならないですね~」
と昨日の歯科の先生も仰った(大汗)。

幸いなことに、一応それで完治はしたらしく、今となっては、
化膿を示す黒い空洞のような画像は無く、根の周囲が埋まってはいた。
ただ、8番はやはり完全にまっすぐ生えることは出来なかったようで、
7番と8番の歯間は、縦長の富士山のようなかたちになっており、
上は一応ちゃんと並んで見えるが、実は互いの生え際部分は離れていて、
7番の虫歯の治療跡も、完全に歯の下のほうまで覆うことは
出来ていない可能性があると先生は仰った。
隙間は大きいので、歯間ブラシもフロスも入りやすいのは良いのだが、
意識して掃除しないと、炎症を起こす可能性が他の箇所より高いそうだ。
この部分を根本的に手入れしたいと思うならば、
既に神経のない7番を抜歯して、8番と6番とでつないでブリッジにする、
という方法があるが、現状では是非に、という段階でもないとのことだった。
私としても、積極的に痛いことをしたいわけではないので、
昨日のところは、次の検診の予約だけして、終わりにした。

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何の意図もなく、ただこの日しか仕事から離れられなかったため、
「即位礼正殿の儀」当日を私は東京で過ごすことになったのだが、
期せずして、空にこだまする礼砲が生で聞こえ、厳粛な思いになった。
国民の祝日だったので、歌舞伎座正面玄関には国旗が掲げられていた。

30年前の「即位の礼」のときは、それまでの昭和が長かったのと、
天皇崩御ののち新天皇即位へと続く流れだったのとで、
初めて経験する様々なことが一度に起こった、
という驚きばかりが印象に残り、
即位儀礼のうち、「即位礼正殿の儀」がいつ頃行われたか、
私はもはや、はっきりとは記憶していなかった。
記録を見ると、前回のは平成2年(1990年)11月12日に行われている。
私はその日、一体、どこで何をしていたのだろう?

ただ、平成の即位の礼のとき、
「美智子さまに、ついに、皇后になって戴くことができた」
と母が感激していたことだけは、なんとなく思い出せる。
戦後すぐの時代には、民間からお后を迎えること自体が、
皇室として伸るか反るかの大変な決断で、
その時代をリアルタイムで見てきた母としても、
実に感慨深かったのだろうと思われる。
ならば令和の即位の礼は、
「その美智子さまの御子息に、ついに、天皇になって戴くことができた」
という目出度さ、か。

それにしても、私はともかく、よもやうちの両親が、
生きているうちにこうして再び「即位の礼」を
目にすることが出来ようとはね(^_^;。
昭和の一桁前半から、平成・令和と、
およそ90年生きてきた甲斐もあったというものだな。

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10月21日の夜から東京二泊三日、
ヴォロディンのリサイタルと芸術祭十月大歌舞伎を楽しんだ。
広島に居ると休日がないので、強引に離れて休息して来たのだが、
休憩や幕間のたびにスマホに着信履歴が入っているのには参った。
2日目のホテルでの朝も、広島からの電話で呼ばれて起きたorz

************

アレクセイ・ヴォロディン@紀尾井ホール 10月21日(月)19:00

ヴォロディンを聴いたのは今回が初めてだった。
プログラムとしては音数の多いロシアもの、という趣向で
私好みの重厚な演奏になるかなと期待したのだが、
実際に聴いてみると、濃かったりクドかったりするところは
私にとっては、ほぼ、なかった。
むしろ、テクニックがあり余っているので軽やかさがあり、
ポジティヴに言うなら「爽快極まる」演奏だったし、
ネガティヴに言うなら「弾け過ぎて困る」感じも、あった(汗)。

前半の、メトネル『おとぎ話集から』には、今にして思えば、
ほかの曲目よりもずっとストレートにヴォロディンの熱さを感じた。
聴く側の印象だけだが、ご本人がかなりの熱意をもって
これらの曲を選び、演奏している、という手応えがあった。
それに対して後半の最初の、
プレトニョフ編曲版チャイコフスキー『眠れる森の美女』では
猛烈に音数が多いにも関わらず、聴く側の私はラクになってしまって、
こんな洪水のような音を安楽に聴ける感覚は、いつかどこかで、
……と記憶の網をたぐり寄せて、ついに思い出したのだ、
ニコライ・トカレフ@2005年のことを!!
私は大変若いときのトカレフしか聴いておらず、
今の彼がどういう演奏家になっているか追跡していないのだが、
ヴォロディンはもっと若い頃、当時のトカレフのようだったのでは?
と、途中から私はついつい妄想してしまった。

それは、プログラム最後のバラキレフ『イスラメイ』を聴いて
ほぼ確信に変わった。
この超難曲が、聴く側としてシンドくも何ともなく、
それこそ、あっという間に終わったのである(^_^;。
まさに、超快速イスラメイ!
もしかして私はポゴ氏の、あまりにも濃く重く疲弊させられる演奏に
はや三十年以上も支配され飼い慣らされてきたせいで、
聴き手としての感覚が、完全に狂ってしまっているのだろうか(汗)。

テクニックに限りなく余裕のあるヴォロディンは
この程度のプログラムを弾いても疲れ果てるなどということはなく、
機敏なステージマナーで、颯爽と登場しては観客の拍手に応え、
アンコールに四度も応じてくれた。
スクリャービン『練習曲 作品2-1』、
ラフマニノフ『前奏曲 作品32-12』、
ショパンのエチュード作品10-4、
そして、ショパンの夜想曲作品15-2。

私はショパンの持つ昏さが元来好きではなく、
小規模な前奏曲やマズルカにさえ、底なし沼が仕込まれているようで、
聴いていると鬱陶しくなることが実は結構多いのだが、
この日のノクターンは、思いがけず本当に素晴らしかった。
ショパンの美に、純粋に、随分と久しぶりに聞き惚れた瞬間だった。
何がどう、それほどに良かったのか、
……もう少し聴き取りたかったが、例によってテクニックが冴え過ぎて、
これまた、十分に触れられぬままに通り過ぎ、
めくるめくように終わってしまったのが、
良い意味で、残念であった(^_^;。
プログラムに掲載されているヴォロディンの言葉の中の、
『悲劇を再創造するという芸術的行為は、真実に迫るプロセスであり、
それは同時に非常に美しいプロセスなのです。
悲劇的な音楽に触れると、魂はその美に魅せられ、
幸福感をも得ることができるのです』
といったあたりを、私は彼のショパンで体験できたのかもしれない、
が、どうももうひとつ定かでない(^_^;。

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(写真は、10月23日撮影。新橋演舞場の切符売場。
『チケットは満席』という日本語は、正しいのかしらん???
この場合、誤解の余地はないからどうでも良いのかもしれないが)


今朝10時から、新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』@新橋演舞場、
の一般発売が始まったので、イープラスとチケットぴあを、
一応、開始ジャストに覗いてみたのだが、
やはり最初から×の日が大半で、事実上、購入不可能だった。

「期間中どの日でもいい、一等席17000円でも座席位置は問わない、
夜の部を先に観て、次に昼の部を観る順でも構わない、
両方の公演日の間が、何日空いても良い」
と覚悟するのであれば、買うことは出来たかもしれないが、
私は複数の仕事の合間を縫って東京に行くのだし、
一度の観劇が必ず広島―東京の往復で泊つきなので、
そこまで寛大な条件にすることは出来なかった。

やはりこれは、いつの日か再演があれば、……というところだな(^_^;。
あとは、もしも運良く、何かの拍子に、『戻り』券に巡り会えれば、ね。

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玄関ホールの照明を、新規購入した。
これまでは、マンション入居時に最初から付属していた、
円形の天井直付灯をそのまま使っていたので、
この場所に、自分で選んだ照明をつけるのは初めてだった。
私の趣味を発揮して、シーリングメダリオンもつけて貰った。

入居時からあった照明があまりに無難なかたちだったので、
いずれ何か、もうちょっと面白いものに変えたいとずっと思ってはいたが、
急ぐ話でもないと考え、もう何年も保留にしていた。
それが、去年夏から馴染みとなった某インテリアショップで先月末、
「いくつか入荷した中の、最後の一灯です」
とたまたま案内されたものが、思いがけず私のツボにハマり、
増税前という時期でもあったので即決した。
間接照明だがLED3灯で、前のより明るくなった。

  

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