この年末は、転夫ころもんの病院通いが続いて、なかなか忙しかった。
結果的に、いろいろと気になっていたことを詳しく診て戴き、
良い機会になったとは思っているのだが、
本人が医者嫌いだったので、これくらいオドされなければ、
なかなか健診に行くこともなかったのだよなと、思ったことだった。
尿管結石から慢性肝炎を指摘され
そもそもの始まりは、11月10日であった。
この日の午後、突然に尿管結石の疝痛発作に襲われた主人は、
仕事を切り上げて急遽帰宅し、私自身が結石のフォローでお世話になっている
某総合病院泌尿器科にかかることになった。
そこから、彼が今まで見て見ぬフリをしてきた数々の生活習慣病が
白日のもとにさらされることになったのであった(汗)。
最初は、泌尿器科で石のありかをつきとめるために撮った腹部CTで、
彼は、11月27日、肝臓の腫れを指摘されることになった。
脂肪肝からの肝機能の悪化は、30年近く前からたびたび健診で言われていたことで
ここ数年、「痩せてから健診に行く」と言って一年延ばしにしていたのだが、
どうやらその間に、肝臓は悪化の一途を辿っていたのであった。
泌尿器科から同じ病院の内科に回され、翌28日に血液検査とエコー検査を受けたら、
案の定、肝機能は悪くなっていて、エコー画像からも肝硬変の兆しが疑われ、
消化器専門の先生に診て戴くことになった。
高血糖→眼科、代償性肝硬変疑い→胃内視鏡
更に、同じ日の検査で高血糖も指摘され、12月1日に同じ病院の糖尿病外来にも行った。
受診前に血圧を測ったら、これがまた150/100くらいあって注意され、
そこの主治医からの指示で、12月5日に家の近所の開業医眼科を受診した。
糖尿病性網膜症の気配があるといけないから、眼は定期的に受診しておかないと、
という話で行ったのだが、診察の結果、そのほうは全く異常がなかった。
しかし、高血圧や動脈硬化による変化が網膜から観察できるとして、
生活習慣病である、と眼科で叱られたとのことだった(汗)。
それから、慢性肝炎から肝硬変になりかかっている、となっては、
胃や食道に静脈瘤が出来はじめていないかどうかチェックしないといけない、
と言われ、肝臓のほうの受持医の指示で、12月7日に胃の内視鏡検査を受けた。
嘔吐反射が怖くて以前は経鼻内視鏡でやって貰ったが、
「この際よく見えたほうがいいでしょ。口からのでやりましょ」
と、今回の主治医は経口内視鏡を指定した。
ころもんはガクブルで検査室に向かったが、内視鏡そのものはスムーズに終わり、
胃も食道も、血管にも粘膜にも特に異常所見はなかった。
胃炎のなおりかけの箇所がいくつか観察された程度で、
十二指腸も綺麗とのことだった。
胃カメラで偶然見つかる下咽頭乳頭腫
しかし内視鏡を抜くときになって、下咽頭乳頭状腫瘍の疑い、を指摘された。
それで今度は耳鼻咽喉科に行くことになりorz、紹介状を貰って、
12月8日に別の総合病院の耳鼻咽喉科に初診で行った。
今までお世話になっていた総合病院では、
耳鼻科が最近になって新患受付をやめてしまったので、
これは外に行くしかなかったのだった。
またぞろ新患受付からスタートすることになったが、
紹介状があったので割合スムーズに診て戴くことができた。
耳鼻咽喉科では、最初、鼻から細い内視鏡を入れて見たがよく見えず、
太めのカメラに変えて詳細に観察され、
「ここのことを言ってるのだなというのは、わかりました(笑)」
と先生が仰った。
ちなみに紹介状に添付されていたCD-Rには、
要らないKUB(下腹部)のCT画像はあっても、
肝心の胃カメラ時の下咽頭部分の写真は入っていなかったそうだ(爆)。
耳鼻咽喉科の先生は、「積極的に悪性を疑うものではないですね」
と仰りながら、それでも念のため、生検はしましょうということで、
改めて12月16日に出直して、検査をすることになった。
当日は、午後の検査で、指示どおり昼食を早めに終わらせて病院に向かった。
本人によると、咽喉に麻酔をスプレーされるのが、えづいてシにそうだった、
とのことだったが、検査そのものはさほどの苦痛なく終わったということだった。
咽喉の麻酔が完全に切れるまで2時間余り様子を見て、
水を飲むことが普段どおりできるのを確かめた上で、飲食再開するように、
という指示があり、その通りに特に問題なくクリアできた。
その病理検査の結果を今朝、聞きに行ったのだが、
結論としては、良性の下咽頭乳頭腫とのことだった。
二カ所から組織を取ったが、一方は乳頭腫、もう一方は正常な扁平上皮で、
いずれも異形成や悪性所見は無し、と書かれた検査結果を貰った。
それで一応、経過観察で良いということにはなったのだが、
乳頭腫は場合によっては大きくなって来ることがあるので、
当面、三ヶ月に一度くらい診ましょう、とのことだった。
状態に変化がなければ、このままでも、特に問題はなく、
治療するのであれば、乳頭腫は外科的に切除することで完治するのだが、
それには数日程度の入院&手術になるので、ころもんは気が進まない様子だ。
今後は定期検診を欠かさず
ということで、耳鼻咽喉科だけは引き続き同じ病院にかかるが、
糖尿と肝臓については、最初にお世話になった総合病院から、
自宅近くの、それぞれの専門のクリニック宛てに紹介状を書いて戴くことになり、
今後は、定期的に通って、血液検査等を続けて行くことになった。
糖尿病クリニックは月に一度、肝臓専門の内科医院には3か月に一度、
下咽頭は、先日の検査をした某総合病院耳鼻咽喉科に3か月に一度。
そのくらい診て貰っていれば、本人の意識が緩む暇がないだろうし、
検査値的にも、悪い兆候があればいち早く察知されるだろう。
やはり還暦近くなると体のケアをすべきということだな、
とつくづく思った、この一ヶ月であった。
今は、夫婦で朝晩、血圧を測ってノートに記録し折れ線グラフを書く日々だ(^_^;。
じーさん&ばーさん(笑)。
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