既にポゴレリチの2020年2月の来日予定が発表されている。
2020年2月11日(火・祝)2:00pm 協奏曲@横浜みなとみらいホール
シューマン:ピアノ協奏曲 (読響みなとみらいホリデー名曲シリーズ)
2020年2月13日(木)7:00pm 協奏曲@サントリーホール
シューマン:ピアノ協奏曲 (読響名曲シリーズ)
2020年2月16日(日)7:00pm リサイタル@サントリーホール
バッハ:イギリス組曲第3番 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第11番
ショパン:舟歌 前奏曲作品45 ラヴェル:夜のガスパール
今回の来日公演での『交響的練習曲』が忘れ難い名演となったことを思うと、
次回は日本で初めて、彼のシューマンのピアノ協奏曲が披露されるのか!と
大変に楽しみになって来る。
ポゴレリチを「シューマン弾き」だと言った人は今まで居ないし、
事実、それほど数多くのシューマンを手がけてきたわけでもないのだが、
彼がこれまで弾いたシューマンはひとつもハズレが無かったので、
協奏曲にもかなり期待ができるのではないかと私は思っている。
また、リサイタルのほうも実に多彩な内容で、
ポゴレリチの魅力を聴くためには、ほぼ完璧なプログラムだ。
バッハは以前の来日公演でも弾いたことはあるが、
97年の来日公演時が最後だったと思うので、20年ぶり以上にはなるだろう。
ポゴレリチが少年だった頃から「いつかイギリス組曲を録音したい」
と願っていた曲目でもあり、85年にその夢は叶ったのだが、
この曲に対する彼の思いは、今もひときわ深いものがあるのではないかと思う。
ベートーヴェンのソナタ11番は、95年来日公演のBプロにあったが、
東京で一度弾いただけのプログラムだったし、
私は育児中だったので聴きに行けなかった。
86~87年に収録したDVDに入ってはいるが、大半の聴き手にとって、
ポゴレリチの演奏を生で聴くのは初めてという曲目になるだろう。
私自身は、いつの日かポゴレリチにショパンの『舟歌』を弾いて貰いたい、
と以前からずっと思っていたので、次のリサイタルで、
いよいよこれが取り上げられるのかと思うと、大変に嬉しい。
しかし実を言うと、私の想定していた「いつの日か」とは、
ポゴレリチがもっと年を取って、晩年かそれに近くなってからのことだった。
以前から、私の思うショパンの『舟歌』は、
人が死んで魂が飛翔し、天の神の元へと昇る歌、……なので、
あまり若い人が弾くのは、どうも完全には似合わない気がしている。
そういう意味で、60代の初めでは、若すぎることはないにしても、やや早い、
とは思うのだが、何にせよ大いに期待が高まるのは間違いない。
ショパンの『前奏曲』作品45は、もしかすると81年の初来日以来ではないだろうか。
80年のショパン・コンクールのときに選択していた一曲で、
デビューアルバムとなった『ショパン・リサイタル』にも収録されているが、
案外、生の演奏会で取り上げられた機会は、多くないかもしれない。
ラヴェルの『夜のガスパール』はポゴレリチの定番曲だ。
これまでもいろいろな時期に、この曲を演奏してきた。
82年に録音された同曲のレコードは今もCDで買うことができるが、
初期の頃から私は、ポゴレリチの演奏が、
敢えてテンポを抑制したものであることがとても気に入っていた。
特に『オンディーヌ』でそれが顕著だと思うのだが、
たっぷりと、かつ、極めて丹念に弾くのがポゴレリチのアプローチだった。
次回来日でも、テンポが速くなることは考えられないから、
細部の美への彼のこだわりが、いっそう印象的に発揮されるのではないかと思う。
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協奏曲は地方公演は無いと思っていたら、先日、友人某氏が、
横浜みなとみらい公演もあることを教えて下さった(ありがとうございます)。
しかし「建国記念の日」だな、これは(汗)。
私はこの日は、昼には毎年、村の神社のほうの手伝いがあるのだ。
やはり協奏曲は、私の場合は東京一択か(汗)。
リサイタルに関しては、私の会社は月曜定休なので、
日曜夜にサントリーホールに居ること自体は可能な筈なのだが、
木曜に協奏曲を聴いて金曜に広島に帰ってきて、また日曜に東京に行くのか、
と考えると、やや厳しい(汗)。
今年の経験からすると、上記の三公演のほかにも、
いくつか地方公演が、後から発表になる可能性があると思う。
できればまた、西日本での公演をして頂きたいものだ。
やはり名古屋以西の公演地なら日帰りも可能になり、回数がこなせる(殴)。
2020年というと、あまりに先の話のように思えるが、
2018年がほぼ終わりかけている今、2020年2月ならば、
実質、一年ちょっと先の話ということになる。
一応、心づもりは、しておかなくては。
スケジュール調整とか旅費の算段とか心の準備とか(汗)。
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