駅前オブジェ

宮田珠己先生は、その御著書のなかで、
各地JR駅の待ち合わせ場所について触れられた折りに、
『札幌駅には人魚姫、横浜駅にはブロンズの少女で、
池袋駅はいけふくろう、新大阪駅は千成びょうたん、
広島駅は金の鈴で・・・』
とお書きになっているのだけど、残念なことに私は、
金の鈴なる場所で待ち合わせをしたことが、記憶の範囲ではまだない
（あれは新幹線口だからか。私の待ち合わせは在来線が多いようだ）。

そのかわり、私が愛用（？）しているのが、写真の
『鉄きのこ（てつきのこ）』だ。
在来線側にあって、本当の名前はなんというのか知らないが、
友人と私の間では鉄きのこと呼び習わされている。
宮田先生のお気に召すほど大きなシロモノではないが、
初めての友人にでも鉄きのこと言ったら大抵、
迷わず来てくれるので、インパクトは一応あるのではなかろうか。

写真ではわかりにくいかもしれないが、このオブジェは、
メタルの巨大おわん二個が、途中で連結されたかたちになっていて、
それぞれが台の上にのっけられたような格好になっており、
下に向かって水がざーざーと流れている。
広島だから、原爆のキノコ雲にちなんだものかと思うのだが、
不謹慎な呼び名を勝手につけてしまい、申し訳ない<(_ _)>。

ちなみにうちの主人はこれを「鉄ケツ（てっけつ）」と呼ぶ。
鉄で出来た尻だということだ（殴）。

常識的な市民の皆様は、どのように呼んでいらっしゃるのでしょう。