転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



きょうは8月15日。
広島のお盆と言ったら、これだ、盆灯籠

広島市内在住の方は既によくご存じと思うが(呉方面も同様)、
広島では、お盆前後になると、誰も彼もが、
この色遣いの美しい盆灯籠を買って墓参りをする。
今の時期、盆灯籠はスーパーでも農協でもコンビニでも売っている。
それくらい、ニーズがあるのだ。

私は小学校二年生で広島の山村に引っ越してきたとき、
初めて見る、竹と色紙でつくられた灯籠に、いたく感銘を受けた。
言ってはなんだが、幼稚園行事以来忘れていたような配色だった。
七夕の飾りみたいなものが下がっていて、とにかく綺麗なのだ。
しかもこの灯籠は宗派を問わないらしく、
安芸門徒(浄土真宗)のおじちゃんちも、
神社神道の我が家も共通だ、というのが更なるオドロキだった
(隣家はカトリックだったが、さすがに使用しなかったのだろうか)。

灯籠には墨で奉納者の名前を入れるのが本式だ。
墓に行っては、供えられている灯籠の名前を全部チェックし、
親戚の誰と誰が墓参りに来とる来とる、よしよし、
誰某は来とらんのんか、失礼なやっちゃ、
等々と話題にして、晩ご飯のオカズにしていたのが、
うちの、パンスーのおばーさんだったものだ。

それから、最近はしないが、昔はこの灯籠の中に、
ちゃんと、ロウソクを立てて、灯をともしていた。
うちの墓は、物凄い山奥の高いところにあって、
人も通わぬ・車も入らぬ場所なのだが
(40年前に亡くなった我が祖父の墓石は、その道の専門の方々が、
かついで登って下さったそうだが、命懸けだったのではないか)、
考えてみたら以前は、そんなところで火を燃やしていて、
よくぞ山火事にならなかったものだ。
最近しないのは勿論、火の始末が心配だからだろう(^_^;。

リンク先の記事にもあるとおり、初盆を迎えるお墓には、
真っ白い灯籠を供えることになっている。
でもこれも、飾りは金色だ。やっぱりハデなのだ。
そういえば、うちの猫のミー子ちゃんが死んだときも、
ぶち子ちゃんが死んだときもチー子ちゃんが死んときも、
我々家族は、ちゃんと、初盆には、
白い灯籠をを供えてやったものだった。
猫がどう思っていたかは知らないが(^◇^;)。

今年は、舅姑の療養の関係であまりに忙しく、
我々はついに墓参りに行かなかった。
家の仏壇にはお供えをして花とお灯明をあげて来たが、
やはりこれだけでは、ご先祖様に申し訳ないかな(^_^;。

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