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転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



八代目菊五郎・六代目菊之助の襲名披露興行である、
團菊祭五月大歌舞伎を、7日・8日・9日の二泊三日で観て来た。
先月の総括(汗)もできていないうちに、またしても東京、
……キツかったがここしか連休に出来なかったのである(泣)。
8日に入りそうになった仕事は断った。
そうでもしないと、こんな大事な公演を一回も観に行けない。

新・菊五郎が見事なことは既によくよく知っていたので、
期待に違わぬ充実した舞台を堪能させていただき、
満を持してとはまさにこのことと、心から満足したのだが、
それより驚いたのが、六代目菊之助のスケールの大きさだった。
特に昼の部『京鹿子娘道成寺』、いやもう、畏れ入った。

あら、なんて可愛い、と微笑ましく観たのは最初だけで、
舞踊が展開するにつれて、私の顔から笑みが消え、
ただただ舞台を凝視することになった。
未だ恋も知らぬ(であろう・汗)11歳の少年であるのに、
なぜ白拍子花子の燃える情念がこれほどまでに映えるのか。
小さな菊之助の花子の体から、
踊りの「魂」が目覚ましい光を放って放射するのを
私は目の当たりにした気がした。圧倒的であった。
菊之助の踊りには、揺るぎない「芝居」があるのだね……!

9日のは、新・菊之助が胸元の姫扇を巧く取り出せないという
小さいアクシデントが途中であったのだが、
新・菊五郎が即座に気付いて、艶然と微笑み、
振り付けそのものの優雅さで自分の扇を渡し、
菊之助も流れるようにそれを受け取って、
そこから父は扇なしで踊り、子も全く乱れることなく通した、
……という一件もあった。
いやはや、どこから見ても完璧であった。

播磨屋がお空の上で、さぞや、さぞや、お喜びであろうよ(涙)!

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四月大歌舞伎は昼も夜も素晴らしかった。
どの演目についても、まだまだ書くことがある(笑)。
また明日以降に。


追記(4月27日(日)23:20):神社のほうが忙しくて、
続きを書くどころではなくなった(--#)。
連休の「前」も「最中」も「後」も全部、社務所の用事が詰まった。
観劇記はある程度、資料も参照しないといけないし、
自分なりにだが腰を据えて書きたいのに、まとまった時間が取れない。

『11連休って人いるけど、どうやって実現したの?暴力?』
というポストがXにあって笑った。
私も暴れて、そのへんのものを壊してみようか。
まあ、かつて某社のパート社員だけやっていた頃は、
See you in ten daysと挨拶して盆休みに入ったことは、あったよな。
そっちのほうが正常なんだよな多分。やはり早く隠居したい(^_^;。

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23日・24日・25日と二泊三日で、歌舞伎座を観てきた。
夜の部『無筆の出世』で23日の亀蔵主演のと、24日の松緑主演のと、
両バージョンを観たいがために、この日程にした。

『無筆の出世』は「仇を恩で返す」と講談でも語っている通りの展開だ。
年若く無学であった主人公の治助は、とある旗本に仕えていたが、
この主(あるじ)の書いた非情な手紙が原因で、奉公先から逃げ出し、
以来、彼の人生が思いもよらなかった方向へと、大きく動き始める。
新たな奉公先で文字を覚え学問を身につけ、努力を重ねて成長して行く。
そして、やがて三十年という年月ののち立派に出世を果たしたとき、
かつての主人を邸に招いて、恨みごとを言うどころか、
「旦那様の、あの御手紙の御蔭で今日の私があるのです」
と、往時の中間治助に戻り両手をついて、心からの感謝を述べるのである。

この公演を観て、友人がしみじみと言った。
「あらしちゃん(松緑)は歌舞伎に恩返しをしてるんだねぇ」と。
そうかもしれない。
かつて、あらしちゃんは、
「僕だって歌舞伎は好き、でも同じくらい歌舞伎が憎い」
とインタビューで語っていたものだった。

父の初代辰之助が早逝したことも、
少年時代から今に至るまでの、あらしちゃんの年月が
決して平穏なものでなかったことも、
すべて、歌舞伎のせい、
……とまでは言わないが、大きく関係があったことは確かだろう。
私は私人としての松緑を知る立場などではないが、
父も祖父も喪い、十代で藤間の家元をも背負うことになった松緑の人生が
安楽には程遠いものであったことくらいはわかる。

その過酷な日々ゆえに、一方で多くの人々との出会いがあり、
助力や指導に支えられ、ご本人も命がけというほどの精進を続け、
今や五十歳になった四代目尾上松緑は、
自分の愛した講談の世界を歌舞伎と融合させるという、
彼にしかできないかたちで、最大の恩返しをするようになった、
……のではないか。

また、期間中、才気煥発な盟友の坂東亀蔵に三度、主演の機会を設定し、
松緑自身は脇を務めるという公演も行った。
市村羽左衛門から坂東亀蔵へと連なる縁にも、
松緑は恩返しをすることになり、それにより、
いっそう充実した舞台を生み出し、
『無筆の出世』という作品の可能性を広げることにも成功した。
これもまた歌舞伎への貢献、恩返しであった。

作品世界を考えると、亀蔵とダブルキャストで演るなら
これまでの『荒川十太夫』でもなく『俵星玄蕃』でもなく、
なるほど、この『無筆の出世』でなければならなかったであろう。
松緑による講談シリーズも早、第三弾となった。
松緑の恩返しはこうして、次へ、次へと、つながって行くのだねぇ、
……と感慨にふけった二日間だった。

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歌舞伎座、座席点検のため急遽、公演中止して閉場していたが、
再開の目処がたった由、松竹のサイトに予定がUPされた。

歌舞伎座「四月大歌舞伎」公演の再開につきまして
(2025年4月17日 松竹株式会社)
『4月14 日(月)夜の部より公演を中止しておりました歌舞伎座「四月大歌舞伎」
につきまして、不具合が生じておりました一部の座席を含め、すべての客席の安全
性が下記のとおり確認されましたので、
19日(土)昼の部より、通常どおり公演を再開させていただきます。

御蔭で私も、来週は東京に向かうことができそうだ。
あらしちゃん(松緑)の『無筆の出世』、どうしても観たいので。

ちなみに、あらしちゃんと言えば、大変に喜ばしいニュースがあった。
このたび、日本芸術院賞を受賞されたとのことだ。
本当におめでとうございます!
『特に「妹背山婦女庭訓」の大判事、新作歌舞伎「荒川十太夫」の成果に対し』
とのことで、昨今の進境著しい松緑の活躍ぶりが、
公にもこのように大きな評価を得た訳で、ファンとしても本当に嬉しい。
あの世の辰之助も、どんなにか誇らしいことであろうよ(涙)!

令和6年度日本芸術院賞授賞者の決定について(日本藝術院)

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歌舞伎座「四月大歌舞伎」公演一時中止につきまして(PDF)
(2025年4 月14 日 松竹株式会社)
『この度、歌舞伎座の客席椅子に不具合が発生いたしましたので、上演中の「四月大歌舞伎」の公演を下記の期間中止し、お客様の安全に万全を期する為、全席に亘る点検作業を行うことといたしました。本日 14 日(月)夜の部から 17 日(木)夜の部までの公演を中止(※)し、休演とさせていただきます。(※翌 18 日(金)は休演日です)』『19 日(土)からの公演の再開目処、ならびに設備の状況などにつきましては18 日(金)までに改めてお知らせいたします。』

というお詫び文書が歌舞伎美人にUPされていたのだが、
いきなり当日の発表で今夜から17日まで中止+18日は休演日、
これだけかけて全席点検とは、一体どういう『不具合』なのか??
私は千秋楽手前あたりで行こうかと計画していたのだが、
最悪、公演が無かったりする??
こんなの初めて。かなり、おおごとのようだね(^_^;?

今、歌舞伎座入口に警官が立ってる、とのポストも……(大汗)。

16日ができないということは、公演中に3回だけあった役替わりの、
坂東亀蔵の治助@『無筆の出世』が1回分、トんでしまうことになる。
なんとも勿体ない……。

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……ということで、3月24日(火)の夜の部と、
25日(水)の同じく夜の部、そして26日(木)の昼の部を
このたびの東京滞在の間に観ることができた。
昨年秋から忙しくて観劇の機会を逃し続けて来たので、
歌舞伎座は昨年10月以来、歌舞伎観劇としては1月の松竹座以来であった。
(↑どちらも観劇感想を書く暇は無かったので、この日記には記録無し)

時間の都合で、着いた日に夜の部から入って、翌日も夜の部だけ、
昼の部は、3日目の帰る間際に一度だけ観る順番になったので、
討ち入りが先で松の廊下が後になった(汗)。致し方なかった。
更にAプロBプロで配役が異なるので、どう組み合わせて観るかも、
遠征組としてはなかなか頭の痛いことだった。
結局私は、夜の部は両プロを観て、昼の部はBプロだけになった。

昼の部をBプロ優先にしたのは、
菊之助の、八代目襲名前として最後の舞台を堪能したかったからだ。
塩冶判官は、菊之助の祖父の梅幸の印象が、私にとっては強い役だ。
このうえなく品格の高い梅幸が、切腹の場面でうつむき加減になったときの、
頬のラインの美しさが、なぜか今でもとても鮮やかに記憶に残っている。
幼かった丑ちゃんが、今やこの大役を見事に務めるようになったかと
身内(←勘違い)みたいな感激があった。
美しく、冴え渡り、絹の手触りのような塩冶判官であった!
その美の中に、音羽屋の旦那さんとは違う持ち味が出てきたことを、
最近はとみに感じるようになり、それもまた嬉しく、胸アツであった!

松緑は昼のBプロの大星由良之助も良かったのだが、
私としてはこれは、十一段目まで演って貰わないことには、
あらしちゃんの由良之助がどうなっているのか、
自分の中で結論が出ないな、という気分になった。
何しろ、四段目の大星由良之助は忍の一字みたいな役なので。
その点、夜の部Aプロの小林平八郎は、圧巻だった。
相手が坂東亀蔵だったので、息もぴったりで、
どの角度から見ても完璧、完成された舞踊としての殺陣だった。
しかも最後に倒れるところが、間合いもかたちも超絶な美しさ!
松緑の描く体の線の魅力は、こたえられないものがあった。

時蔵は、昼Bプロは顔世御前、夜Aプロが女房おかる・遊女おかる、
様々な女性を見せてくれて、これまた素晴らしかった。
時蔵は何を演っても完成度が物凄く高い。しかも台詞が美しい!
勘九郎が夜の部の勘平を菊之助とのダブルキャストで務めていたが、
両者で型が異なるので、動きの違いも面白かったし、
勘九郎のほうが人情に訴える感じが強く、往時の勘三郎を彷彿とさせた。

愛之助が元気になっていたのは本当に嬉しく思った。
舞台姿や台詞からは、大怪我の影響は全く感じなかった。
十一段目のAプロの大星が愛之助、Bプロが仁左衛門で、
遠目には「若い孝夫と今の孝夫」(爆)だったが、
愛之助のほうにより強く色気を感じ、
仁左衛門には風格や威厳をありありと感じた。

仁左衛門の大星の七段目・十一段目は、もう、崇高なまでの舞台姿で、
どの一瞬もニザさまであった。
お声がややお疲れ?と微かに心配になった箇所もあったが、
いやこのような揺らぎも含めて大星由良之助か、という説得力もあり……。
大星の深い苦悩や、大いなる計略は、並大抵ではなかったのだから。

一方、若い人たちの活躍も良かった。
AプロBプロとも、昼の部の大星力弥は中村莟玉、夜の部は尾上左近。
どちらも美しかったが、左近のほうが顔立ちのせいかシャープな感じ。
昏さは見えるがドロドロでない亨さん(初代辰之助)、だった(逃)。
力弥は立ち役未満に女形をほんのり足したような役で、
瑞々しく涼やか、今の両名には本当によく似合っていたと思う。

しかしやはり圧巻は、最後の最後に登場する菊五郎の服部逸郎で、
なるほど馬に乗った役柄ならば、今の脚の不安も問題にならず、
しかも限りなく大きさの必要とされる役柄で、音羽屋の旦那さんならでは。
出てきただけで見事なまでの華があり、
豊かな、馥郁たる声音が響き渡って、まこと圧巻の位取り、
同時に、仇討ちは成ったかと尋ねる場面は、いかにも菊五郎らしい愛らしさ。
これほどの超大作を締(し)める場面は、音羽屋の力量あってこそ。
仁左衛門を見送る菊五郎、この最高の幕切れを、私は生涯忘れない!


……というわけで無事に三月大歌舞伎を楽しむことができたので、
私の次なる目標は、四月大歌舞伎の『無筆の出世』。
尾上松緑、講談シリーズ第3弾「無筆の出世」に意欲
「講談ファンと歌舞伎ファン、どちらにも喜んでもらえる作品に」

(2025年3月27日 16時55分 スポーツ報知)
松緑による講談シリーズ第3弾、
講談の人間国宝・神田松鯉が歌舞伎座出演するという歴史的な公演でもある。
松緑と亀蔵のダブルキャストも見逃せないと思っている。
「亀蔵さんがいてくれなかったら、続けてこられたか分からない。必ずそばにいてもらいたい存在」
と、あらしちゃんが語る亀蔵さん、
お二方それぞれの持ち味が発揮されることと思い、大変楽しみにしている。

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24日・25日・26日と二泊三日で東京に行って来た。
歌舞伎座三月の通し狂言『仮名手本忠臣蔵』を観るのが主目的だったが、
25日の昼には久々に娘とも会った。

娘と、乃木坂~六本木界隈で買い物をし、昼食を一緒にした。
店も私向きに(!)混んでいないところを選んでくれるし、
注文もしてくれるし、ご飯も奢ってくれてPayPayで支払い
(←私は登録すらしていない!アカン!)。
六本木で終わったのも、ここから日比谷線に乗れば東銀座まで一本、
という娘の配慮であった。
ありがとうございました~~(涙)!!
おばーさん&田舎もんの私は、
気付いてみれば何から何まで、娘に接待して貰っていたのであった。
『東京だヨおっ母さん』、ってこれのことか(笑)。
やれ、ありがたや。隠居気分まっしぐら(笑)。

歌舞伎座のほうは、夜の部2回(Aプロ&Bプロ)、昼の部1回(Bプロ)、
という組み合わせで観た。
三月大歌舞伎 通し狂言『仮名手本忠臣蔵』(歌舞伎美人)

一場面しか無いのだが音羽屋の旦那さん(菊五郎)の華やかさ・大きさに
改めて強い感銘を受けた。やはり旦那さんは最高だ。
音羽屋の服部逸郎に見送られる仁左衛門(Bプロ)の大星由良之助、
という構図の豪華さ、まさに今しか観られない瞬間だなと熱い感激があった。
お二方とも既に80代。観客として、私は間に合ったのであった。
また、Bプロの松緑の小林平八郎も目覚ましかった。
やはり私は、あらしちゃんの舞台姿が大好きなんだなと思い知った。
一瞬一瞬を切り取っても、まるで絵のような美しさ!
切れ味の良い坂東亀蔵の竹森喜多八との、絶妙な呼吸も素晴らしかった。
菊之助名義での最後の公演も見応えのあるもので満足できたし、
ますます充実の時蔵の舞台も、昼夜ともに満喫させて貰った。

今年は松竹創業130周年記念ということで、
3月『仮名手本忠臣蔵』、9月『菅原伝授手習鑑』、10月『義経千本桜』
のそれぞれ通し上演が企画されていて、今回のはその第一弾だったのだが、
春爛漫の季節に、なぜ『忠臣蔵』から始めるのか(^_^;?とやや疑問が……。
おかる勘平の『道行き』には相応しいか。
でも勿論、この布陣で観られることが最重要だとは思うので、
舞台成果については何の不満もなかった。
行けて良かった!

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歌舞伎座の2階最後列の上手側が、なんと、
英語話者向けの「アップグレード一幕見席」になっている!
いや多分、下記の英語サイトから買えばいいだけなので、
日本語を話す日本人が買っても構わないとは思うのだが、
しかし英語サイトにしかこの席に関しては掲載されていない。
日本語サイトで「一幕見席」と言えば相変わらず4階のてっぺんだけである。

Upgraded Single Act Tickets (2nd level)(SHOCHIKU)

私は第一印象として、積極的にではないが不快に思った。
日本語のほうでは全く案内されていないことと、
私の愛する「2階最後尾」が、こんなふうに浸食されていること、
についてムっとしたのである(--#)。
私には何ものにも代え難い2階最後尾の快適さだが、
一般にはそうではなく、毎回最後まで売れ残る場所だから、
インバウンドにつけ込んでガイジン客に売ろうと言うのだな。

勿論、値段としては結構な割高である。
円安で観光旅行に来ていて、一生に一回かもしれない歌舞伎、
……という外国人にはこのくらいふっかけてもいい、という判断だろう。
安価で観たい幕だけ選んで気軽に楽しみたいという、
日本人客の一般的ニーズには合致していない設定だ。
おそらく売れ行きの良い興行のときには、
このアップグレード一幕見席は、自在に減らされるのではあろうよ。

まあ、成り行きを見るしかないが、
とりあえず、今度から買うときは、上手側に寄らないようにしよう。
贔屓の立ち位置によっては、上手のほうが良くて、
わざわざ選んで買っていたこともあったのだが……。


追記:3月24日に歌舞伎座に行ったとき、2階のSingle Act Seatを確認した。
2階最後列とその前の列の、上手側2ブロックが英語表示の一幕見席になっていた。
この運用は固定されるのか、公演内容や売れ行きによって臨機応変になるのか?


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尾上菊之助、襲名披露公演で坂東玉三郎・尾上丑之助と3人での「京鹿子娘道成寺」に喜び「大切な時間に」(2025年2月14日 18:18 ステージナタリー編集部)
『八代目尾上菊五郎の襲名を控える尾上菊之助の取材会が、本日2月14日に東京都内で行われた。』『「京鹿子娘道成寺」は“三人花子にて相勤め申し候”として、3人の白拍子花子の共演によって演じられる趣向となり、花子を菊之助、丑之助に加え、坂東玉三郎が勤める。』『また菊之助は、「團菊祭五月大歌舞伎」にて、自身の襲名披露狂言となる「京鹿子娘道成寺」の前に、市川團十郎が武蔵坊弁慶、自身が富樫左衛門を勤める「勧進帳」の上演を希望している旨を明かし「(中略)現在は実現に向け、お願いしている最中でございます」と述べた。』『「團菊祭五月大歌舞伎」は、5月2日から27日まで、「六月大歌舞伎」は6月2日から27日まで歌舞伎座にて。「團菊祭五月大歌舞伎」のチケットの販売は、4月14日を予定。なお、3月31日には、12時より「襲名披露お練り」が東京・神田明神にて行われる。』

プリンス菊之助の、八代目菊五郎襲名披露興行の内容が
少しずつ明らかになってきている。
五月はどうしても昼夜観に行かねばならない。
時間さえあれば、公演期間の前半と後半で二往復したいところだが、
あまりトバしていると、私が心身ともに息切れしてモたなくなるか。
何しろ今回の襲名披露は、5・6月が歌舞伎座、7月が大阪松竹座、
10月が御園座、12月が南座、そして来年6月に博多座と、長丁場だ。
長年の音羽会会員としては当然、これらは全部行きたいが、
10月は秋祭の合間にどうにかできるか、微妙なところだし、
年末年始の忙しさを思うと、さすがに12月は厳しいかも(汗)。

三人花子は、最初、七代目の旦那さんがお出になるのかと思っていた。
お御足のことがあるから、まとまった舞踊が難しいのはわかっていたが、
一場面くらい、父・息子・孫の三代で花子が出るかなと想像していたのだ。
北千住観音か、というポストがXにあったwww)
しかし玉三郎の出演とは意外であった。なんと豪華な!
若い頃の菊之助が、玉三郎と二人道成寺を踊ったこともまた、
忘れ難い記憶となっている。
丑之助にとっても最高だろう。胸アツである!

チケット発売の4月までに、予定を立てておかねばならぬ。
お切符代は、……よござんす、ご祝儀相場ってものさねぇ(爆)!!

松竹創業百三十周年
尾上菊之助改め 八代目 尾上菊五郎襲名披露
尾上丑之助改め 六代目 尾上菊之助襲名披露
團菊祭五月大歌舞伎

(歌舞伎美人)

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十一月歌舞伎座特別公演 ようこそ歌舞伎座へ』では、
松緑が獅子の精を踊る『石橋』と、
左近がお嬢吉三を務める『三人吉三巴白浪』があるのだが、
自分のスケジュールを幾度眺めても、2日連続で空いている箇所が無く、
東京へ行くことはかなり難しいとわかった。

仕事のあと夕刻に広島出発して、その日は真夜中到着してホテル泊、
翌日11時の歌舞伎座を観てすぐ帰るか、
……と考えたのだが、これで動けそうな箇所は、
よりによって、どれも歌舞伎座休演日(汗)。

ならば別の休日を使い、始発で行って11時開演の歌舞伎座を観て、
同日夕方の新幹線で日帰りするか。
今回の11月公演のは終演が早いし深夜帰宅にはならない。
しかし、どの日を使ったとしても、翌日が朝から仕事になるので、
さすがに還暦の道楽としてはキツそう(^_^;。

11月最終週だけは、かろうじて2連休が実現できそうなのだが、
歌舞伎座千秋楽11月23日って、全然だめじゃん(^_^;。

左近ちゃん初役でお嬢なんだよなあ。
くくぅ。

左近が語る、歌舞伎座『三人吉三巴白浪』(歌舞伎美人)

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